先日の「美容師の手荒れ」について、またまた随分と反響がありました。
本当に悩んでいる美容師さんがたくさんおられるようですね(お気の毒様です)
そこで最も多い質問の「良いハンドクリームはありますか?」についてお答えします。
残念ながら、手荒れの対処にはハンドクリーム(クリーム剤)はどれも良くないと思います。
その理由はクリーム基材に問題があるからです。
どんなに優れた生薬を配合してもクリーム基材は鉱物系(石油原料)のものがほとんどで、ヒトの角質細胞を破壊するのが鉱物系の油剤だからです。
その理屈は実に簡単で、油(石油原料)で脂(皮脂)を溶かして、生薬などを肌の深部(皮下組織)に乳化することで、しっとり感を与えるのがクリーム系の化粧品の特徴だからです(ナノサイズはさらに危険です)
しかし、そのために角質層は軟化し剥がれやすくなるため、使い始めは使用感に感激しながらも、使用を止めると余計に肌荒れを感じるようになります。
それはクリーム基材(石油原料)により自分自身の皮脂が溶解し、天然クリームと言われるグリセリンを作る事が出来なくなるからです(つまり自己免疫システムの破壊です)
このブログでも何度も書きましたが「予防こそ一番の治療である」と言うことですね。
手荒れをしたらハンドクリームではなくて手荒れを起しにくい商材を使う事が一番大切な事なのです。
それは自分自身を守るためでもあるのですが、一番の目的は大切なお客様の頭皮・頭髪を守ること。
そのためには「コストを惜しむことなく良い商材を選ぶ」そんな美容室で働く事が本当にやりがいある仕事になると思っています。
そんな美容室に若くて希望を持つ美容師さんが出会える事を心から祈っています。