クレール美容室の独り言

近年は女性の抜け毛や薄毛が増え続けています。それらの予防にために安全な美容施術やヘアケア商品の開発を行っています。

予防が大切です

2012年07月26日 | 美容師の手荒れについて

先日の「美容師の手荒れ」について、またまた随分と反響がありました。

本当に悩んでいる美容師さんがたくさんおられるようですね(お気の毒様です)

そこで最も多い質問の「良いハンドクリームはありますか?」についてお答えします。

残念ながら、手荒れの対処にはハンドクリーム(クリーム剤)はどれも良くないと思います。

その理由はクリーム基材に問題があるからです。

どんなに優れた生薬を配合してもクリーム基材は鉱物系(石油原料)のものがほとんどで、ヒトの角質細胞を破壊するのが鉱物系の油剤だからです。

その理屈は実に簡単で、油(石油原料)で脂(皮脂)を溶かして、生薬などを肌の深部(皮下組織)に乳化することで、しっとり感を与えるのがクリーム系の化粧品の特徴だからです(ナノサイズはさらに危険です)

しかし、そのために角質層は軟化し剥がれやすくなるため、使い始めは使用感に感激しながらも、使用を止めると余計に肌荒れを感じるようになります。

それはクリーム基材(石油原料)により自分自身の皮脂が溶解し、天然クリームと言われるグリセリンを作る事が出来なくなるからです(つまり自己免疫システムの破壊です)

このブログでも何度も書きましたが「予防こそ一番の治療である」と言うことですね。

手荒れをしたらハンドクリームではなくて手荒れを起しにくい商材を使う事が一番大切な事なのです。

それは自分自身を守るためでもあるのですが、一番の目的は大切なお客様の頭皮・頭髪を守ること。

そのためには「コストを惜しむことなく良い商材を選ぶ」そんな美容室で働く事が本当にやりがいある仕事になると思っています。

そんな美容室に若くて希望を持つ美容師さんが出会える事を心から祈っています。

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美容師の手荒れ(続編)

2012年07月20日 | 美容師の手荒れについて

先日、ブログにアップした「美容師の手荒れ」の記事について関心が高いのか、アクセス件数も多いようです。

それほど悩んでいる美容師さんがたくさんいるのでしょうか?

では、実際にあった事を書いてみます。

以前、クレールで働いていた女性スタッフにラテックスアレルギー(ゴム製品のアレルギー)について話をした事がありました。

美容師なら経験があると思いますが、パーマのロットを止めるときの輪ゴムが少し古くなるとボロボロになり簡単に切れるのを見た事があると思います。

これはパーマ液によりゴムの成分が溶け出した事による酸化劣化の現象です(特に粗悪なパーマ液では、その現象が早くなる)

それの何が怖いかと言うと「毎日パーマを施術する度に薬液により溶け出したゴムの成分が、体内に浸入(経皮吸収)する事でラテックスアレルギーになる事もあるよ」とスタッフに説明したのです。

でも、その時は「そんな~」とか「ホントですか~」と本気ではなく少し馬鹿にしていました・・・・

やがて、その女性スタッフは退職し、自宅の近くの美容室に勤め始めた頃、手荒れが酷くなり相談に来ました。

そこで「美容材料を良質な物に替えてもらえるように経営者に頼んだら」と言うと「それを言うと怒られました」と、しょんぼりしてました。

しばらくして、再びクレールに来た時には両手に手袋をはめて、いかにもアレルギーと言う感じでしたが、さらに驚いたのは彼女の口から発せられた一言です。

「私、ラテックスアレルギーになりました・・・・・

あまりにも手荒れが酷く、その上にヘアカラーを施術する時にゴム手袋をすると、全身に湿疹が出て体中が痒くなるので皮膚科で検査したところ「ラテックスアレルギーです」と診断されたそうです。

その後の生活にはゴム製品には一切に触れられず、美容の仕事をする時には綿の手袋の上にゴム手袋をはめて施術をしています(医者には避妊具もダメだよと言われたそうです)

しかし、問題はそれが粗悪なパーマ液によるものだと立証が難しく、その経営者も「それは家の店とは関係ない」と言って話も聞かないそうです(本当に悪質な経営者ですね)

彼女はクレールで働いた数年間、一度も手が荒れた事すら無かったので、それが普通だと思っていたようです。

美容室経営のなかで、コスト削減しやすい業務用の商材に、安全な物を選び、スタッフの健康を守る事は、お客様の頭皮・頭髪の健康を守るために繋がる一番ののサービスだと思うのですが、そんな考えを持つオーナーさんが、まだまだ少数派である事も残念でなりませんね。

このブログに興味を持ってくださる次世代を担う若い美容師さんも、これからの長~い美容師人生を考えて、職場(オーナーさんの考え方)をしっかりと選ぶことをお勧めします。

たかが「手荒れ」と思っていても、そこから侵入してくる様々な危険物質。

それを防ぐのは、あなた自身なのです。

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嬉しい再会。

2012年07月11日 | セーヌ・シリーズ(ヘアケア商品)

先日、久しぶりにたくさんの美容師の方々と会いたしました。

それは、セーヌシリーズを取り扱う事になったオーナーさんから「お客様にも評判が良いので会って色々お話を聞かせてください」とご招待を受けたからです。

しばらく会っていなかったけど、皆さんのお客様に対する真面目なスタンスは全く変わっておらず、もし私が美容師でなく、お世話になる立場なら、この方々のサロンに伺いたいと思いました。

何時も思うことは、同業者同士の会合での話の内容で見えてくる人柄で、そこでの良いもの探しこそ、本当の意味での職人気質だとあらためて感じました。

そこには我欲に囚われず、お客様のために対する真摯な姿勢で望む美容師さんにセーヌが気に入って頂けた事に対して、頑張って開発した事への喜びを感じた日でありました。

これからもセーヌシリーズが多くの方々に幸せを与え続ける事だけを願っています。

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いつまでも自分の髪で・・・・

2012年07月06日 | セーヌ・シリーズ(ヘアケア商品)

 現代の女性は様々な環境ストレスにより、髪や頭皮の健康が奪われています。

 いま『女性の髪の悩み』で最も多いのは薄毛や抜け毛となり、それが低年齢化している事も深刻な問題です(これを、私たちは『美容被害』と思っています)

 そのため、今では年齢に関わらず「女性の育毛」に注目が集まりTVや雑誌でも女性用カツラや女性用育毛剤の広告が多くなりました。

 昔では考えられなかった女性の脱毛症は遺伝子的な問題よりも(過度の美容施術・粗悪なヘアケア商品・食生活・睡眠不足・過度のダイエット)などの生活環境のストレスによるものだと多くの専門家が指摘しています。

 私も美容の仕事を通じて、多くの女性の髪の悩みの改善に努めてきましたが、全国に広がる女性の髪のトラブルを軽減し、より多くの女性が「自分の髪」でおしゃれを楽しむためには、より安全で安心なヘアケア商品を開発する事が大切だと思いました。

 そして、その考えに賛同してくれるニッシン化研さんと出会い『セーヌ・シリーズ』は生まれたのです。

今ではたくさんの美容師さんが、その考えに賛同してくださり、セーヌが多くの方々に広がり始めています。

いつまでも「自分の髪で」おしゃれを楽しむためにも、環境ストレスなどを軽減し、美容被害を減らせるように頑張りたいと思います。 

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