クレール美容室の独り言

近年は女性の抜け毛や薄毛が増え続けています。それらの予防にために安全な美容施術やヘアケア商品の開発を行っています。

綺麗にしすぎてはいけないの?

2010年05月26日 | 美容について

先日「突然ですが頭皮のカウンセリングだけでもお願いします」と、ご紹介により、お客様が飛び込んでこられました。

たまたま、少しだけ空き時間があったのでカウンセリングをさせて頂きました。

症状を聞けば「髪に触れた程度でも頭皮がピリピリとして痛く感じる」「ある時期に異常にフケが出ていた」などと、思いあたる症状を話してくださいました。

そこで、私は「アレルギーはありますか?」と質問しました。

すると「アレルギーはありません」と答えられました。

そして「花粉症はありますか?」と尋ねると「あります」と答えられました。

この様に、最近ではアトピー性皮膚炎でなければ「ありません」と答えられますが、花粉症もれっきとしたアレルギーの一つなのです。

さらに「今、お使いのシャンプーを教えていただけますか?」と尋ねると「○ク○ス薬用シャンプー」ですと答えられました。

最後に私は「花粉症の時期にだけフケが酷くないですか?」と尋ねると「そうです」と答えられました。

私は、これだけの情報でもう十分に原因は分かります。

しかし念のため、お客様にマイクロスコープをお見せし、ご自分の頭皮の状態をご説明させて頂く事にしました。

すると予想通りTVのCMでよく見かけるような綺麗な頭皮と毛穴で一見は完璧に健康そうに見えます。

しかし、このあまりにも綺麗過ぎる頭皮と毛穴には実は危険性がたくさん潜んでいるのです。

なぜなら、これほど綺麗に脱脂されている頭皮の環境では皮膚の健康を守るのに必要な、皮膚常在菌の生活環境が奪われているからです(ここでは説明が長くなるので、この説明はあえて書きませんが)

そのために皮膚の過敏性や花粉症の時期だけにフケが増える事を説明させていただくと「初めて聞いた」と驚いておられました。

そして最後に「原因はシャンプーですよ」と説明し、その理由をお話しすると、とても納得されました。

本来はこの様な状態になってしまった時には一番はじめにシャンプー剤を見直す事が大切ですが、その前に皮膚科に相談し、薬用のシャンプー剤と塗り薬や飲み薬を処方されます。

しかし、しばらくして症状が改善しても、また以前のシャンプー剤に戻してしまうと同じ症状が現れる事があります。それは原因を断ち切っていないからです。

とは言え、同じシャンプー剤を使っている家族の中でも何の反応も無く使えている人がいる事もあります。

だから、化粧品の説明書には「お肌に合わない時はご使用をおやめください」と書いているのです。

何より大切な事は、その化粧品が自分に合うか合わないかを見極める事なのです。

もし、この様な症状が出た時には、思い切ってシャンプーを一週間ていど使わず、お湯だけで洗う事を試すと良く分かりますよ(気持ち悪いけど・・・)

最後に、そのお客様にはシャンプーを代えていただき一週間、様子を見ていただくようにお願いしましたが、直ぐに良くなられたそうです。

私には、こんな事が日常にあるので驚く事はありませんが、本当に粗悪な化粧品による美容被害者が増え続けていることを、またまた実感してしまいましたね~

生活習慣病は食品だけに留まらず、毎日使う化粧品が原因の事もたくさんあるのです。

だからこそ、身の回りの化粧品や美容室やエステサロンなどでの美容施術にも十分に注意をして欲しいと思います。

これだけは覚えておいて下さい。綺麗にしすぎる事には危険が伴う事もあると言うことを・・・・

コメント
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