今日は『ビューティーワールドジャパン・ウエスト』に行ってきました
それにしても多くの美容師さんがいましたが、髪の傷んだ方や手荒れを起こしている方が結構多く、大変気の毒に思いました
それよりも驚いたのは発毛事業とアレルギー対策について「急成長2大ビジネス公開」と題されプレゼンテーションが行われていたことです
とうとう、かつらメーカーや育毛産業は完全に女性向けにシフトしたようですね
ただ、驚いたのは「マイクロスコープを初めて見たと」言う美容師さんが結構いて、頭皮などの関心がまだまだ低いのかな?と感じました
それにしても、脱毛症やアレルギー症を商売の戦略と考えるような事に本当に消費者は喜べるのかな?と思いました
私のところには、いまでも多くのご相談が寄せられますが、その方々の悲しみや苦しみを考えると育毛やアレルギーを「ビジネスチャンス」と考えていることに憤りすら感じました(完治するまでには本当に辛くて長い日を過ごされているのです)
これからも増え続けると予想される女性の脱毛症やアレルギーについて、もし多くの美容室で改善できるようになれば、それは本当に喜ばしいことです
そのために私たちは、自分たちの経験や知識などを役に立てられるように努力し続けていきたいと思います
以前。このブログでこんな記事を書きました(少し長いです)
先日、一年半ぶりにお客様と感動の再会をしました。
彼女との初対面は今から3年前の春でした。まだあどけなさの残るその少女はとても辛い髪のトラブルを抱え、病院を転々としていたそうです。そして 知人の紹介でクレールに初めて来店された時は全髪脱毛(90%脱毛)の状態でした。その後、エステオパシーを始めて1年半で約90%回復をしましたが、再び脱毛をしはじめました。この時「この髪は誘導毛なので一度は抜けますが再び発毛しますよ」と私はお母さんに説明しました。
しかし、お母さんの心配はとても深刻なものでその後、再び皮膚科を訪ねられたそうです。 その診断結果では「なすすべがありません」と言われ仕方なく何の治療もせず、しばらく様子を見ていたそうです。でも、しばらくすると彼女の髪は再び発毛しはじめ、その後1年半の間で完治しました。(実は誘導毛が抜けた時点で発毛サイクルはリセットされているのです) そして一年半後に再びクレールを訪れた彼女はとても豊かで美しい髪を輝かせニコニコと微笑んでいました。
3年前、初めて出会った時は、うつむきがちで私と話すこともなく、おとなしかった彼女とは、まるで別人のようで、その姿は自信に満ち溢れていました。
そして何より嬉しかったのは、お母様の一言です。それは「この髪を最初に切る時はクレールさんでお願いしたい、と娘に言われ連れてきました」と言って頂いた事です。 その日、お帰りの際にお母様と娘さんが二人揃って深々とお辞儀をされ「本当にありがとうございました」と言われた言葉が今でも心に残っています。
この再会には心から感動し嬉しく思いました。 そして、このような体験が出来る美容師でいられることを、あらためて幸せに感じました。
この記事は平成6年4月14日に『感動の再会』と言うタイトルで投稿したものです。
その後、この娘さんは叔母様を通じてクレールのシャンプーをお買い求めくださっていましたが、今日は久しぶりにお母様がお見えになりシャンプーを購入してくださいました。
そして「娘が時間が出来たらまた来たいと申しておりますので、その時は宜しくお願いします」と言われました。聞けば、その後は調子も良いようで、本当に嬉しく思いました。
あれから随分と月日が経ちますが、遠方から長い年月の間通って頂き、大変な思いをされたと思いますが、彼女の記憶の中にある「嬉しい出来事」であった事に私も嬉しく思いました。
昨日は先月にめでたく女のお子様を出産されたお客様が「髪を切りたい」とご来店くださいました。
この方も中学生の時からの長~いお付き合いですが、そんなお客様がお母さんになったのを聞くと時の流れを感じます。
予約の時点ではカラーリングを希望されていましたが出産後、間もない事や授乳中と言うこともありヘアカラーを止めてい頂くよう、お話しさせて頂きました。
ヘアカラーが母乳などを通じて赤ちゃんにどのような影響があるのか立証する事は難しい事ですが、世の中で『経皮毒』と言われ皮膚からの吸収による胎児への影響を研究している機関も少なくないことからも、何らかの影響がある事が心配されています(以前はそのような機関とも共同研究しデータを見せて頂いた事もあります)
そのため、私はいつも妊娠中や授乳中のお母さんにはパーマやカラーリングなどの薬品が直接肌に触れる施術を一定の期間、お断りしています。
そのためか、今ではクレールにお越しくださる全てのお客様がその事を理解して下さり、色々とご相談くださいます。
「赤ちゃんを妊娠した時からすでにお母さんなのですよ」といつも私がお話しすると、それを素直に受け入れ、嬉しそうに聞いてくださる方々に「このお母さんの子供に生まれてきて良かったね」と思うことと同時に「母の愛は辛抱」する事なんだな~なんて思います。
でも、それできっと素敵なお母さんになると私は信じています。
時々、カラーリングなどをお断りすると「売り上げ下げてすいません」なんてお気遣いをしてくださいますが、この先ず~と親子共々健康でいて下さることが私にとっても幸せな事なのです。
現代の女性から次世代のお子様までもが、奇病に苦しまないように予防する事のお手伝いが出来れば、私たちのような存在にも意味があるのかな・・・・なんて思います。
昨日、お客様と化学物質過敏症について色々とお話しました。
このお客様とも長いお付き合ですが、重度の化学物質過敏症と電磁波アレルギーで今も大変苦しんでおられます。
昨日は久しぶりのご来店だったのですが、聞けばご近所で除草剤の散布により、体調不良になっていたそうです。
その方は20代の前半までは何の症状も無くヘアカラーやパーマもごく普通にされていましたが20代の後半に、その病は突然発祥したそうです。
今ではホームセンターやドラッグストアなどに入ると化学物質に反応して呼吸が困難になるそうです。
とくに美容室のような化学薬品をたくさん使う空間では、空気中に浮遊している化学物質があるため非常に危険です。
クレールでは店内の空気の浄化するために壁紙を全て特殊な素材としていますが、実はこの方に出会うまでは、その効果も確認できませんでした。
でも、そのお客様とその方のお友達(さらに重症です)から「この店だけは快適に過ごせる」と感謝の気持ちを伝えて下さいます。
何しろこの方々は美容室の換気扇の下を通っただけで呼吸困難になるそうです。
私達のように、それほどまでの酷いアレルギーを持っていない人間には感じない物でも、化学物質過敏症の方にとっては命取りになるそうです。
その方は、いつも私に「今の若い方が私と同じような病気にならないよう化学薬品の危険性に早く気がついてくれることを心から祈っています」と話してくれます。
現代では、安くて便利と言う化学の恩恵を受けながらも、人の健康はどんどん奪われていると私も思っています。
いつの日か、多くの女性が安心して美容を楽しむことが出来るよう、これからも研究し続けたいと思っています。