クレール美容室の独り言

近年は女性の抜け毛や薄毛が増え続けています。それらの予防にために安全な美容施術やヘアケア商品の開発を行っています。

シリコン除去が有料なんておかしくない?

2010年11月24日 | 美容について

最近、シリコンでの被害報告が広がりはじめ、今では「ノンシリコン」と商品に書き始めているメーカーも少なくありません。

今ごろ何の自慢?って思いますけどね~(かつて無添加の表記が流行ったように・・・)

私達は25年以上も前に枝毛コートなどの商品が世に出た時から、シリコンの使用については、パーマやカラーの施術だけではなく、発毛環境にも悪影響を与えると警告し続けてきました(当時は、ほとんど耳をかさない方が多かったです・・・)

その後も大手の化粧品メーカーさんは低コストで、それなりの質感が求められると言う理由だけでコーティング剤を配合し続けてきました。

今でも「二週間で修復」とか「乾いた後はトゥルン、トゥルン」なんて言うCMを見ると本当に残念です(サロンで受けるトリートメントやヘッドスパにも使われている事が多いですよ)

でも、それよりも酷い話は最近の美容室でブームになりつつある「シリコン除去」がメニュー化されている事です。

さらに、それらの除去剤やメニュー化を売り出しているのも化粧品メーカーであり、それらの除去剤や除去システムの導入のためのセールストークに「プラスαのメニューで単価アップ」などと書かれています(どこまで消費者を馬鹿にするのだろうか・・・)

こんなのを見ていると、多くの化粧品メーカーはシリコン被害を自分達で広めておきながら、今度はそれを無くすために、それようのシステムを作り、料金の二重取りを美容師に勧めているのかと思うと本当に酷い話しだし、残念でなりません。

いま化粧品メーカーが「ノンシリコンが良い」と言うのなら、そのメーカーさんの販売商品の原料から全てのコーティング剤を排除すべきだと思うし、シリコンによるコーティング剤での被害者の方々には除去する事を無償提供しても良いくらいだと思います。

でも、それはとても難しい事なので、消費者の方々には「コーティング剤配合の商品を使わないで欲しい」と願うしかありません。

自分の髪は自分で守れる事に早く気づき、本当に適切なアドバイスをしてくれる美容室を早く見つけてくださいね。

その事で自分の髪の将来は変わってしまいますからね。

そのためにも、より安全で健康を守る商品の開発も続けていかなければと思ってます。

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開発の陰に犠牲有り?

2010年11月16日 | 美容について

今回は、化粧品の原料について書いてみたいと思います。

一般に皆さんが使っている化粧品(ヘアケア商品・フェイスケア商品)には様々な原料が複雑に混ぜ合わされています。

それは使用感や香りなど、様々なメーカーの思想が盛り込まれているようです。

しかし、ほとんどの化粧品は植物性(水溶性)と石油系(油性)動物性(脂溶性)の物で作られています。

そこで、問題になるのが水と油を混ぜるための界面活性剤です(可溶化剤と言われるものです)

先日、偶然にも現在開発中のローションのサンプルテストの時の事にAパターン(自分の処方)とBパターン(メーカー推奨可溶化剤配合の処方)をテストしました。

自分は全て水溶性の原料を配合する事で安全性を主張しましたが、メーカーさんは「今回の可溶化剤は医療用にも使われているし、口紅やマスカラには良く使われているから大丈夫」主張してきました。

そこで、実際にテストをしたのですが、モデルは自分と家族です(いつもですが)

実験方法は顔を左右に分けAローションとBローションを塗り分けます。

結果は見事にBローション(可溶化剤入り)を塗ったところはかぶれてしまいました。

メーカーの担当者の方も愕然とされていましたが、それは動かぬ事実です(私の予想通り)

それもたった0.3%の配合でです。

でも、この配合量は実は原料も1種類だけなので他の製品よりもはるかに少ないのです(通常の化粧品は最低でも2~3種類は安全と言われている可溶化剤を入れています)

確かに私の家族の中で明確に被れたのは敏感肌の1名ですが、自分も使った瞬間に刺激性を感じるものでした。

そのぐらい可溶化剤(界面活性剤)は危険性が高いものなのです。

なぜなら水と油を溶かして混ぜると言う物だからです。

人の皮膚(肌)も水と脂により守られている以上、溶解性の高いものを付ける事は、本当に危険な事なのですよ。

今回の、実験のお陰で、あらためて全成分水溶性の安全なローションの開発が出来ました(デビューはもう少し先ですが・・・)

それにしても、実験結果が良くも悪くも家族で良かったと、何時も思います。

自分達の、大切なお客様(消費者の方々)に使っていただいて、もしもの事があったならと思うので、家族が身をもって危険性を知らせる事で、本当の安全性を発見できた事は良かったと思います。

家族は不満げですが、私はそんな家族に「尊い犠牲の素に、安全は守られるのです」と言いました。

それでも、顔の半分だけが「かゆい~」って怒ってますけどね・・・・

でも、そのお陰でそんな症状を改善する新たな処方のローションも同時に見つけてしまったので、ちょっとラッキーです。

これだから、研究開発は止められない!!

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洗い流さないトリートメントについて・・・・・

2010年11月11日 | 美容について

今日は『洗い流さないトリートメント』についてお話して見ましょう。

最近は質問が多く、また使用している方々も少なくないようなので色々なメーカーの商品を調べてみる事にしました(実は結果が分かっているので興味は無いのですが・・・・)

ここに、ある人気商品の全成分を書いてみます。

水添ポリイソブテン、ジメチコン、ベヘントリモニウムメトサルフェート、パルミチン酸、オレイン酸、スクワラン、アーモンド油、オリーブ油、ククイナッツ油、ゴマ油、ユチャ油、サフラワー油、トコフェロール、パーシック油、ダイズ油、カロットエキス、ヒマワリ油、ホホバ油、マカデミアナッツ油、メドウフォーム油、ローズヒップ油、ローズヒップ油、トリオクタノイン、イソアルキル(C10-40)アミドプロピルエチルジモニウムエトサルフェート、セタノール )

この商品は最近では人気があるそうですが、商品の名前の通りに十六種類の油性成分が配合されています。

しかし、問題なのは、この商品が十六種類の天然の油剤が毛髪の質感を良くしているように思われますが、実は表示の初め二種類(水添ポリイソブテン、ジメチコン)により、既に質感の向上と艶を出しているのです(言いかれれば、この二種類だけでもツヤツヤ・サラサラの髪になります)

さらに、問題なのは多くの油剤を混ぜ合わせるために可溶化剤を数種類使っている事です。

これらの可溶化剤(界面活性剤)が複数使われるのは2つの理由があり、一つは油剤の原料を混ぜ合わせる事。

もう一つは毛髪への浸透力を上げ、いかにも自然に浸透したようにするためです(これにより毛髪内のタンパク質は破壊され変わりに配合されている油剤などが入ります)

ただ、現在人気の『洗い流さないトリートメント』を調べていくと、ほとんどの商品がコーティング剤と可溶化剤(界面活性剤)を配合しています。

その理由はジメチコンや、その他の油剤が基材である水には混ざらないので商品が上手く出来ないからですね。

何よりも、これらを毎日使い続けると毛髪にコーティングが強くなったり、可溶化剤によりタンパク質が溶解され、流失し、パーマやカラーが上手く操作されなくなります。

その状態を美容師さんが見極めらずパーマ剤やカラー剤の美容施術を行うと、オーバータイムにより、より毛髪の損傷が酷くなり事が多々あります。

つまり頭皮・頭髪にとっては、より損傷を招くため悪循環と言えるでしょう。

もしも、それらの『洗い流さないトリートメント』の購入を考えている方は、必ず表示成分を見て、コーティング剤や可溶化剤(界面活性剤)が多量に配合されてない物をお選びくださいね。

本当に現在の美容業界では安全な物が少なくなりました。

でも逆に言えば、それほど毛髪の損傷度が激しくなり、化粧品メーカーさんにとっては良い市場になってしまっているのですね。

だから消費者の方々を守るためにも、自分で開発するしかないんですね。

次回は、安全と言われている化粧品の原料の秘密についても書いてみようかな~


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今時は高校生にも・・・・

2010年11月09日 | 美容について

先日、我が家の娘が「今日、友達が○○シャンプーって良いんかな~」て聞いてきたよ。と話してくれました。

そしたら、そこに別の友達が加わり「シリコン入ってないやつが良いやんね~」と言う話になったそうです。

お陰様で、特に誇れる物は無いですが、我が家の娘は小さい頃から「凄い綺麗な髪」とか「触らせて~」とか友達のお母さん方の憧れの髪だったようで「何を使っているの?」とか「トリートメントを毎日しているの?」とか聞かれていたそうです。

ところが、我が家のお風呂場にはシャンプー以外は無く、娘もトリートメントはおろか、リンスすら見た事も無ければ、当然使った事もありません。

そのため質問の意味すらわからず、いつも「シャンプーしかしたことないです」と答えていたそうです。

その事がお母様方には新鮮と言うか、驚きと言うか、そのため同じシャンプーを使いたいと言ってくださった方が結構いらっしゃいました(私が言うのもなんですが、本当に綺麗です)

でも、生まれた頃から無添加シャンプーがあたり前のように身の回りにあり、しかもここ数年は商品開発のモニターに家族を参加させているため、現時点では市場に出ていない、素晴らしい原料をいち早く使う事もあり、高校になった今でも人間の毛髪の持つ特性(艶やかな髪)が現れているため、学校でもそんな話になったのでしょう。

でも、それよりも大切な事は「髪に良い物を使う」ではなく「髪に悪いものを付けない」と言う事なのです。

その意味では、ようやくアンチ・シリコンが定着しつつありそうですね。

そのためか、市場の反響に敏感な大手メーカーはわざわざ「ノンシリコン」と明記している商品も増えてきました。

でも、残念ながら市場にでているシリコンは非常に種類が多く、また表示にシリコンと明記されていないので一般の人には見分けがつきにくいのも事実です(原料名が明記されるから)

初めは撥水タイプ(鉱物系)が多かったのですが、世の中のバッシングにより、最近は親水性(合成植物系)の物までたくさん出ています。

さらに、今ではシリコン系から、より強いコーティング剤も出てきています。

いずれにせよ、これらのコーティング剤が市販の化粧品に配合される理由は原料価格が非常に安価なため、コスト削減と見た目の艶や感触向上を目的としています。

でも、そのために大きな被害が女性の発毛環境に影響を与えている事は間違いありません。

そのためにも、ノンシリコンはもちろん、天然成分由来の原料で、出来るだけ安全で安心な商品開発を今後も続けていこうと思います。

それにしても、今時の高校生が毛髪の健康にも注目してくれるようになった事は何より嬉しいニュースでした。

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