クレール美容室の独り言

近年は女性の抜け毛や薄毛が増え続けています。それらの予防にために安全な美容施術やヘアケア商品の開発を行っています。

妊婦さんの気になる疑問?

2016年09月06日 | 美容育毛
このブログを始めてから、妊婦さんのヘアカラーについて、たくさんの方々が見て下さっているようです

ヘアカラーの問題点に『かぶれ』がありますが、それはヘアカラー剤だけではなく「こんな身近な物が?」とい言う物まで、それらの対象物となることがあります

だれが、いつ発症してもおかしくない『かぶれ』のメカニズムについて簡単に説明してみます。

『かぶれ』には接触して直ぐに反応するもの(山芋・漂白剤・オムツ)などが原因の即時型と、触れてから反応するのに時間の掛かる(漆・ギンナン・化粧品・目薬)などの遅延型アレルギーがあります(中には化粧品や目薬でも直ぐに反応するものもあります)

その二つのタイプの中で注意したいのが遅いタイプの「遅延型アレルギー」ですが、これと深いかかわりを持つのが『樹状細胞』です。

以前にもこのブログで書きましたが、この樹状細胞は皮膚の表面についたものが体内に侵入し、その物質が体にとって危険なのか?問題ない物かを判断するために、リンパ球へと運ぶ役目を担っています。

その後、それが有害性であると判断した時には体が戦うモードへと変わります(抗原抗体反応)
特に、化学薬品は一度、抗体ができると、一生その物質には反応を起こすと言われています

勿論、妊娠中に、この抗体が出来てしまえば、それは赤ちゃんのDNAに刷り込まれ遺伝する可能性が高くなります(先天性のアレルギー症)
(樹状細胞が体内に取り込まれる様子は京都大学医学部の研究により既に画像化されている)

そして、『かぶれ』における「湿疹」とは?これらの異物を水で薄めようとする反応なのです。

湿疹は、皮膚の新陳代謝が進み異物を排除しきるまで残ります。遅延型のアレルギー症状が何時までもジュクジュクするのはそのせいです。

このように皮膚に付着した物は(化粧品や目薬など)化学合成でも(漆やギンナン・ヘナなど)の天然物でも一度は体内に取り込まれ、代謝系を巡り精査され分解排除される物と、残留するものがあります。

通常は免疫機能が働くことで分解排除することが出来るのですが体調不良時や妊娠中などの時には免疫バランスが崩れることで上手く排除することができず、アレルギー反応やその他のトラブルを引き起こす可能性があります

そして何よりも心配されるのはアレルギーや脱毛症の殆どの原因にか深い関わりを持つものがストレス(自律神経の乱れ)であります

例えば「妊娠中にヘアカラーをしても大丈夫なのかな?」と心配しながら施術を受けているだけでも、既に自律神経は乱れ免疫力はどんどん下がります

なので、もしも不安を抱きながら施術を迷っているならば、止める勇気を持ってくださいね

良く「当店は妊娠中でも大丈夫」と言う広告を目にすることがありますが、絶対のその保証はありません

少なくとも、当店にお越しのお客様には出産・授乳後まではヘアカラーを止めて頂くよう、ご指導させて頂いております。

それは、大切なお客様と、そのお子様の未来を出来るだけ守りたいとの思いからです







コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

こんな実験もしてみました!

2016年09月06日 | ヘアケア
何時も聞かれるセーヌ・シリーズのシャンプーにリンスの必要が無いのはなぜか?との質問について、簡単な実験をしてみました
まず、リンスが必要ない理由には毛髪の等電点(毛髪が安定している状態)の移動をさせないままに洗い上げることが出来るからです。

つまりphがアルカリに傾かない安定した状態です。

一般に弱酸性が良いと思われ、多くメーカーが弱酸性に拘り始めています。
しかし、そのほとんどの製品がクエン酸などのph調整剤を加えているために水道水にまぜるとphが中性、もしくはアルカリ性に傾く物が多々あります(これでは弱酸性と言っていても意味がない)

そのため、毛髪の等電点に元に戻すためにリンスが必要になります
(石鹸シャンプーは強アルカリ性なので、酸リンスが必要となります。この時点で毛髪の等電点移動の範囲が広く毛髪はバサバサやパサパサになる

本当に大切なことはphが弱酸性であるとか無いとかではありませんが、それでも私は開発時に水道水の影響も受けないように原料の配合を計算し、作りました。

こんな実験もしてみましたので、目で見えるセーヌの優れた性能をご覧ください。

実験方法1 セーヌ。スカルプシャンプーによるphの安定性
 
水道水にph試薬を入れると中勢の7.0を示します(日本の水道水の基準値は中性に調整されています)

水道水にセーヌ。スカルプシャンプーを混ぜてph試薬を入れるとphは弱酸性に変わります
(この時点でセーヌが水道水の影響を受けない事がわかりますね)


実験方法2 セーヌによる塩素分解排除(水質改善)

水道水に塩素試薬を入れると残留塩素に反応し黄色く変化する

水道水にセーヌ・スカルプシャンプーを入れて塩素試薬を入れると塩素が分解排除され、水道水を浄化しているのが分かる


なぜ、このような素晴らしい結果になるのかは秘密ですが、この実験は私がセーヌシリーズの開発時に毎回チェックし、ph移動や水道水の残留化学物質から頭皮・頭髪を守るために必要な要素の一つでもありました(本当の意味での「水だったんですね」かも知れませんね)

この結果は、セーヌが見た目の美しさや人工的なツルツルの手触りだけに拘らず、本当に『人と環境に優しい』を目指した証です。

普段は目に見えないものですが、この隠れた高性能が高く支持され続けている理由なのかもしれませんね



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする