還暦過ぎの阿乱怒論

家庭菜園や工作好きの爺父が日々感じたことを綴る独り言

神前埼灯台(三重県)

2015-10-31 21:31:47 | 灯台巡り
こうざきさき灯台
2015年10月19日(1020-1200)訪問

昭和31年(1956) 1月16日  初点灯

三重県伊勢市二見町松下
(34.30.27N  136.48.30E)
高さ  地上~塔頂:7.9m  水面~灯火:91m

白色塔形コンクリート造
灯質  等明暗白光 明4秒 暗4秒
光度  6000カンデラ(?)
光達距離 13海里(約24km)

伊勢市の二見浦の東側に突き出した神前岬に立つ小型灯台です。
有名な夫婦岩から車で5分弱の所にあり、駐車場所から徒歩で約25分で灯台に到着します。

伊勢方面からR42で小さな橋を渡ってすぐの左側に「ホテル清海」があります。
そこから(私は信号のある「日の出橋東」交差点を左折してから更に左方向へ進みました)海沿いの舗装路を行き止まりまで行き、そこに駐車しました。

この堤防から海岸に下り、砂浜を歩くこと約10分の所(岬の先端の少し手前、陸側にやや広く入り組んだ所)に灯台への登り口があります。

島が左手に見えます、この矢印の先に

このようにロープを垂らしてある所から登る。

道らしい道ではないが、所々にテープの目印や電柱を目標に登ると、灯台は狭くて見通しのあまり良くない所に立っています。
登り口から約15分、駐車場所から約25分で到達できました。
けもの道のような道を迷わないかと不安に思いながらようやく灯台に着いて見ると

手すりの付いたこんな立派な道があるではありませんか
「何だ今までの人はこの道を知らなかったのだろうか?よーし帰ったらブログでこの道を紹介しよう」と思いながら、この道を下ることにしました。
ほぼ海岸の直前まで手すりが付いている、多分灯台メンテナンス用に整備された道なのでしょう。

この矢印の所を通って海岸に出てきました。

左手に見えていた島がこんな所に見えている。
どうやら岬の反対側に下りてきたようです。
車の所まで戻らなければと海岸沿いに歩きだす。

しばらくするとこんな岩場が連続している。
不安定な足場を気にしながら歩いて行くと、だんだん高い所でなければ足場が確保できなくなっていく

そしてついにこんな所まで来てしまった。
槍が岳の山頂付近とか山での岩場は登った経験があるが、それでもそこは人が通れるようにはなっていた。
しかし、ここは足場もつかまるポイントも何もない。

おまけに重い一眼レフを首からぶら下げて一瞬のバランスがとり難い。
足がすくんでしまって前へ進むにも引き返すにもままならない状態に。
仕方がないので、少しづつ少しづつ両手両足で足場を確保しながら、出来るだけ下を見ないようにして岩場を登り、樹木の生えている所を目指した。

「もしここで足を滑らせたら誰にもわからないままに白骨化していくのだろうか」などと思いながら、やっと樹木の生えている所までたどり着いた。
一安心と思ったが、木は茂っていても当然道はないし、おまけに急峻な地形で土が滑りやすく足は頼りにならない。
チンパンジーよろしく両手を使って木を渡り歩くこと40分、ようやく岬の反対側の海岸にたどり着いた。

10月下旬だというのにシャツは気持ちの悪い脂汗でべったり、車の中で身体を拭きシャツを替えて次の灯台を目指しました。

帰ってから妻に「何で灯台まで戻って元の道へ戻らなかったのか」と散々攻められました。
今回の教訓二つ
「道に迷ったり危険だと思ったら、躊躇せずに元へ引き返すこと」
「あまり人の行かない灯台へ上る時は万一の事を考えて、駐車した付近で地元の人に道を聞くなりして足跡を残しておく事」


公明党比例代表