還暦過ぎの阿乱怒論

家庭菜園や工作好きの爺父が日々感じたことを綴る独り言

3月11日

2012-03-11 18:26:46 | 日記

午後2時46分 夫婦二人で心静かに黙祷。

各局から競うように流されているTVの特別番組にちょっとした違和感を覚えながら、この一年間少しばかりの募金以外何もできなかった自分を見つめる。

一年たってもまだ6%しかできていない瓦礫処分を始めとする復興作業の遅れ、政治・行政の不作為の罪。
たらねばは無意味と思いながらも、原発事故さえ無かったら・・・と思うと、今更ながら原子力村と言われる集団に対する怒りが収まりません。

莫大な予算を使って除染作業を行うようですが、ほこりを洗い流すのとは訳が違い、放射能が消えてなくなることはありません。
単に汚染場所が移動するだけです。

住み慣れた土地に住み続けたいという住民の方の思いも十分理解したうえで、批判を覚悟で敢えて書きますが、
線量の高い地区については帰還を諦める覚悟も必要だと思います。
国や自治体が主導して集団丸ごと移転できる地区を造成し、元の住民がすべて新しい土地で生活できるように支援する方向に予算を使ったほうがいいのではと思う。
最悪、住民の賛否が半々になり壮絶な状況に陥る可能性もありますが、本当に将来を見つめた場合、こういうところにこそ政治決断が必要でしょう。

野田首相も消費税増税にではなく、こういうことに政治生命をかけてもらいたいものだ。