オープンリールテープレコーダー
先日のブログに頂いたコメントに触発されてボチボチ不用品の整理をしなければ・・・と、倉庫に眠っていた昔のテレコを引っ張りだしてきました。
高校時代にモールス受信練習用に親に買ってもらい、その後念願の船舶通信士になりたての頃、どこが符号の切れ目かわからない実際のモールス信号に泣きながら仕事をしていた時の心強い助っ人になってくれたテレコです。
懐かしい思い出はディジカメの中に残しておくことにして現物は処分します。
古いテープも20本余り出てきました。
殆どは二十才頃に英会話や文学のラジオ講座を録音したものでしたが、一本だけ昭和39年の東京オリンピックの実況中継を録音したものがありました。
経年劣化による雑音やひどい回転ムラのため聞き取りづらいものでしたが、当時の感動・興奮がそのまま甦ってきました。
「見えた 見えました 白い煙が
聖火が入ってまいりました
赤々と燃えあがるオレンジ色の炎 かすかに動く白い煙
選ばれた最終ランナー坂井義則君が
さっそうと入って参りました
この一瞬をどんなに待ちわびたことでありましょう・・・・」
戦後19年間、苦難から立ちあがってようやくオリンピック開催にこぎつけた日本の、感動と誇らしい興奮がアナウンサーの口調から伝わってきます。
随分遠い昔の事と思い出していたら、この東京オリンピックで初出場した馬術の法華津寛さん(70才)が今年のロンドンオリンピックにも出場されるらしい。
NHKニュースで「年令がいっても 目標を持って続ければ 願いはかなえられる」と言うような事をおっしゃっていた。
またその後の番組「鶴瓶の家族に乾杯」では、やりたかった表装の仕事を65才から始められた大船渡の仮設商店街の老主人や70才の漁師の方の、年令がいっても前向きな生き方が報じられていた。
定年を過ぎ一仕事やり終えたような気分になり、何となく無気力になりかけていた自分を反省。
今は家庭菜園と旅行しか思いつかないが、何才になっても目標と夢を持ち続ける暮らし方をしなければ・・・・と感じた一日でした。