還暦過ぎの阿乱怒論

家庭菜園や工作好きの爺父が日々感じたことを綴る独り言

死刑と冤罪

2011-07-29 19:53:02 | 日記
当面は死刑の執行を命じないと現法務大臣が明らかにした。
元々死刑廃止論者であったし、今のように冤罪が次々と明らかになり、司法に対する信頼が低下している現状ではある面、仕方がないのかも知れない。

しかし私は(以前ブログにも書いたが)殺意を持って人を殺めた者は原則として自らの命で償うべきだと思っている。
死刑を廃止したノルウェイでは、この度のテロ犯人が最高でも21年の懲役刑しか課せられないというが、あまりにも理不尽に過ぎるように思われる。

遺族の感情や犯罪防止の観点から、刑法で「故意の殺人は原則死刑」と定めて、そこから裁判で殺人に至った経緯や動機・本人の置かれた環境等の情状を酌量して減刑するようにしたほうがいいと思う。

しかしながら、もし冤罪で死刑を執行されるようなことがあれば、それこそ取り返しがつかないことになってしまう。

冤罪の可能性と被害者の遺族感情等を考えるといかにも悩ましい問題だ。

交通事故自動記録装置のように生命が尽きる時の人間の脳の記憶を再現できたら、そういう悩ましさからは解放されるのだが・・・・。
そういうような研究はされているのだろうか?

そういうことが可能になったら少なくとも誤判や冤罪はなくなるだろうが、ちょっと困ることが起きる心配もありそうだ。
主人が亡くなって悲しみにくれているのに、再現した記憶に妻でなく別の女性が残っていたとしたら・・・・

ああ、恐ろしい・・・。