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身近な気になる古道たち⑤

2013-06-05 | 身近な旧街道run!!


★名古屋市緑区大高地区

とある日のコスモタイガー。
自宅から走って、名鉄鳴海駅前に出た。

東海道鳴海宿。
旧東海道編でも走ったけど、それ以前に普段からたまに走っているエリアではある。

高架化も完成し、駅前はきれいに整備された。
もっとも駅前がそれまでの反対、南側になっちゃったけど。

「駅裏」になってしまった北側をしばらく進むと「本町」の交差点。
ここを東西に横切るのが東海道ね。

このまま直進し、すぐの小道を左折すると、奥まったところに小さな公園がある。
「鳴海城跡」。
別名を根古屋城とも言われたとか。

ときは戦国、駿河の盟主、今川義元配下の岡部氏により治められていた城なのさ。
今川方の勢力が現代の名古屋市緑区にまで進出していたってことやね。

清州城の織田信長、それを黙ってみているわけにいかず、一気に形勢逆転!
それが桶狭間合戦ということやね。

本町に戻って、東海道を西に向かう。
「作町」の交差点。

ここが常滑街道との分岐点(追分)と思われる。
道なりに進み、右にカーブするのが東海道ね。
左折し、南下するのが常滑街道。

さて、このまま南進しても良いんだけど、残念ながら旧道の面影は皆無だから、ちょっと寄り道。

すぐに扇川に出る。
小さな橋を渡ってすぐ左折、川の右側に沿って走るとしばらく、川が2手に分岐する。
左手が主流の扇川、右が支流の手越川。

左折して小さな橋を渡る。
2つの川の中州に出るわけなんだけど。

3軒目か4軒目の民家の庭にあるのが中島砦(とりで)。
道案内もあるけど、あまり目立たないから、よほどその気がないと見落としそうだ。
それ以前に、こんな普通の民家の庭にあるなんて、誰も思わないしね~。

この中島砦が、さっきの鳴海城を監視するために織田信長が作ったものなんだよね。
砦(とりで)というのは、お城ほど本格的じゃないけど、主に防御を目的に作られた簡易な要塞のようなもの。

他にも丸根砦とか鷲津砦等を築き、鳴海城を包囲していたんだね。
この辺りの砦巡りも楽しいけれど、またの機会に譲るとして…。

再び鳴海駅方向に戻ろう。
すぐの道を左折し、線路をくぐる。

そのまま進むと目の前に墓地がある。
墓地の中を行く。
左手には善明寺というのがあるらしい。

この辺りから急に古道の雰囲気になる。
国1を渡る。
(信号まで迂回してね♪)

(東海地区では有名な)カレーのチェーン店の横を通り、斜めに通り抜ける道だ。
「丸内古道」と云うらしく、歴史ある道らしい。

突き当って右折すると、作町からの常滑街道(県道23号)に出る。
そのまま県道を横断し、鳴海八幡宮の前に出るんだけど、その手前の喫茶店の植木鉢の中に隠れるようにある、可愛らしいお地蔵さんもチェックしておこう。

この辺り、「前之輪」集落といって、風情ある一角だ。
古文書等にもその名前が散見されるらしく、古くからの集落であることは間違いない。

しばらく走ると左右に分岐するむど、ここは右を選択。
左はすぐに県道23に出てしまう。

そのまま直進を続け、JR東海道本線&新幹線の高架下をくぐる。

たぶんここで旧道は消失してるような気がする。
恐らく左前方に伸びていたのかな?

仕方なく、左折し、「大高西」の交差点に出る。
ここを右折すると、再び古道らしき雰囲気が復活。
八幡神社がある。

建物は新しくなってるけど、古くから存在している雰囲気がある。

小さな橋を渡ってすぐ、突き当ってT字路になる。
左折やね。

すぐにまたT字路。
角に小さな神社がある。

そのまま直進するのは師崎街道らしい。
右折するのが常滑街道ね。

どっちも魅力的だけど、まぁ、どっちかっていうと右折かな。
古くからの大高集落の中心に向かう形になるからね。

100mほど進むと、左手奥に大高城跡を示す案内板がある。
魅力的だけど、後回しにして、まずはそのまま直進。

さらに200mほどで、道はそのまま左に90度カーブ。

そうそう、ここがネットやパンフレット等でも見どころとして案内されているスポットね。
萬乗酒造ね。

素敵な酒蔵と建物で、歴史を感じさせる重厚さもある。
国の登録有形文化財にも指定されている。

名古屋市民にすら意外に知られていないが、大高地区は、かつては日本酒の産地だったため、現在も酒蔵が多く残り、(良い意味で)名古屋らしからぬ、まるで別世界のような懐かしい風景に出会える素敵なスポットだ。

現在も、江戸・明治から続く3軒の酒造会社(萬乗酒造・山盛酒造・神の井酒造)が頑張ってるから、そっち系が好きな人にはたまらない場所やね。
山盛さんと神の井さんは、月に一回程度、試飲もできるらしいから、調べてから訪問するとラッキーかも。
(ただしランニング中の試飲はお薦めしません!)

ここ大高は、東海道からは外れていたけれど、鳴海宿から分岐した常滑街道や師崎街道は、知多半島方面に向かうための重要な道だったため、その入り口として、そして交通の要衝として発展したんだね。

さぁ、そのまま道なりに進もう。
右手に春江院が見えてきた。
1556(弘治2)年、大高城主水野大膳により建立、ということらしい。
素敵なお庭と辺りの静けさが印象的だ。

道の左側には保育園があって、そこを過ぎたところから、案内板に従い、狭い道を入っていくと、大高城跡公園に出る。

ここも桶狭間合戦直前には、今川の支配下だったからね。
桶狭間対策?として、合戦直前に、若かりし松平元康(のちの徳川家康、当時は今川方の一武将)が、兵糧を運び入れたことで有名なお城なのさ。

結構大きな城で、いろいろ巡ってると楽しい。
国指定史跡にもなっていて、ところどころに詳細な案内板も設置されている。

再び保育園まで戻って、旧街道を走る。
左手には大きな集合住宅、市営森の里団地やね。
県道23が左から合流してきて、直進すると大高中学校を左に見て走る形になる。

残念ながら旧道はこの辺りで再び消失し、大高地区の「別世界」もここでいったん終了。
仕方なく、来た道を再び萬乗酒造まで戻る。

萬乗酒造で左折し、さらに1本目を左に。
そのまま直進するこの道も、なかなかにgoodだ。

大きな幹線道路に突き当る。
国道23号バイパスやね。
上の高架は、都市高速&知多半島道路の大高IC分岐がちょうど始まるところ。
明らかに旧道は、バイパスを超えて続いてるんだけど。

ここは信号ないから、50mほど右手にある歩道橋を渡る。
歩道橋からも、旧道がこの先、わずかに残っていることがわかる。

その旧道が途切れたところの角で左折。
この道は、行く先に鬱蒼とした森が見え、わかりやすい。

森に向かって走る。
やがて大きな神社が両側に見えてきた。

「氷上姉子神社」(ひかみあねごじんじゃ)

熱田神宮の摂社(支社みたいなもの)で、創建は西暦195年と、物凄く歴史ある神社なのだ。
道の左手が本殿で、右は「元宮」と呼ばれ、690年に移転されるまではこっちが本殿だったらしい。

もともとこの辺りは「火上の里」とよばれていたんだね。
大高もかつては「火高」だった。

それが室町時代前期、文字通り?この神社は本当に火事になってしまい、シャレにもならないってことで、「氷上」になり、地名も「大高」に変更されたらしい。
ちなみに詳しい地図を見ると、この神社の建つ地は現在も「火上山」となっており、かつての名残が残っている。

両方の神社を楽しむと、これまた意外にボリュームがある。

さてさて、随分と足を運んでしまった。
この辺りでそろそろ帰らないと…。

ちょっと長めのジョグになった。
LSDってやつだね。

ワンウェイコースだと、この氷上姉子神社の先、「平野池」を見て、東海市名和町に抜けていくコースも楽しいんだけどね。
またの機会にするとして、今日はこのまま自宅に戻るとしよう。

帰りはどこにも寄らず、家までなるべく最短距離を走って戻るコスモタイガーであった。
コメント (2)
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