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思索 電子回路 論評等 byホロン commux@mail.goo.ne.jp

ハートレー発振回路(実際)

2010-09-06 10:05:48 | 電子回路
発振回路①がトランジスタを使用したもっともシンプルな回路です。発振回路②は初期の蛍光灯インバータ回路などによく用いられていました。発振周波数はω0=1/√LC、f0=1/(2π√LC)です。

ウィーンブリッジ発振回路も同様ですが、実際の発振回路では安定した発振を継続するために、アンプゲインを×1に保つように自動調整する回路が必ず付加されています。本回路図では、1S2076Aと0.1μによる整流・平滑回路が常時振幅を監視し、トランジスタのバイアス電流を調整して一定のゲインを保っています。ウィーンブリッジ発振回路ではFETを可変抵抗として使いAGC(オートゲインコントロール)回路を構成しています。

発振周波数を決めるLCの値が温度ドリフトなどでわずかに変化すると、周波数が少しずれますが、アンプゲインは厳密に×1を保たなければ発振が停止してしまいます。多少の周波数のずれは許容できても、発振回路が発振しなければお話になりませんね。

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コメント (12)
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