ある産婦人科医のひとりごと

産婦人科医療のあれこれ。日記など。

横浜の高校生、新型インフルエンザには感染してなかったことが判明 (厚労省の会見)

2009年05月01日 | 新型インフルエンザ

新型インフルエンザに関する Q and A

4/29 豚インフルエンザ関連のニュース

4/30 WHO、警戒水準をフェーズ5へ引き上げ 新型(豚)インフルエンザ

**** NHK NEWS、2009年5月1日7時38分

高校生のウイルスはAソ連型

 カナダから帰国したあと、病院の簡易検査でインフルエンザウイルスに感染している疑いがあると判定された横浜市の高校生について、国立感染症研究所がウイルスの遺伝子を検査したところ、新型インフルエンザではなくAソ連型であることがわかりました。

 新型インフルエンザに感染した疑いが持たれていたのは横浜市に住む17歳の男子高校生です。この生徒は、先月10日から25日まで学校の研修旅行でカナダに滞在し、帰国後、発熱やせきなどの症状がみられたため、30日夜、病院で簡易検査を受けたところ、新型インフルエンザと同じA型と判定されました。このため、生徒から採取した検体を東京の国立感染症研究所に送り、ウイルスの遺伝子検査を行った結果、新型インフルエンザではなくAソ連型であることがわかりました。国内では、30日、アメリカから帰国した日本人女性が、成田空港の検疫所の簡易検査で感染の疑いがあると判定されましたが、詳しい検査でA香港型とわかりました。

(NHK NEWS、2009年5月1日7時38分)

**** FNN NEWS、2009年5月1日18時29分

新型インフルエンザ 高校の校長、陰性との結果を受け「バンザイです」

 新型インフルエンザ感染の疑いがあった神奈川・横浜市の男子高校生が「陰性」と判明したことについて、高校の校長が喜びを語った。

 校長は「バンザイです。テレビはずっとつけっぱなしで、厚生労働省の発表の17時30分のを皆さんで一生懸命聞きました」と涙ながらに話した。

(FNN NEWS、2009年5月1日18時29分)

**** 読売新聞、2009年5月1日17時36分

横浜の高校生、新型インフルでないと判明…厚労省

 新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)の「疑い症例」と診断されていた横浜市内の私立高校2年の男子生徒(17)について、厚生労働省は1日午後5時半から記者会見し、新型インフルエンザには感染していないことが判明したと発表した。

 詳細な検査の結果、季節性インフルエンザのAソ連型と診断されたという。

(読売新聞、2009年5月1日17時36分)

**** FNN NEWS、2009年5月1日17時40分

新型インフルエンザ 男子高校生は陰性、ウイルスは「Aソ連型」

 政府関係者は1日午後、FNNの取材に対し、新型インフルエンザ感染の疑いがあった神奈川・横浜市の男子高校生について、検体を濃縮して調べ直した結果、PCR検査で「新型インフルエンザではない」との結果が出たとの見方を明らかにした。

 その後、午後5時半から厚生労働省が会見を行い、「Aソ連型」、季節性のインフルエンザだったという結果が発表された。/p>

 厚労省は、会見で「当該患者は、季節性インフルエンザに感染していることが確認され、新型インフルエンザへの感染は否定されるものと考えられる」などと語った。

(FNN NEWS、2009年5月1日17時40分)

**** TBS NEWS、2009年5月1日17時51分

横浜の高校生、新型インフル感染なし

 新型インフルエンザへ感染が疑われていた横浜市の男子高校生は、検査の結果新型インフルエンザには感染していないことがわかりました。

 厚労省では記者会見を開き、横浜市の男子高校生は新型インフルエンザではないと判定しました。

 「新型インフルエンザへの感染は否定されるものと考えられる」(厚労省の会見)

 厚生労働省によりますと、国立感染症研究所が行ったインフルエンザウイルスの遺伝子を調べるPCR検査で、男子生徒が感染したのは季節性のAソ連型のウイルスで、新型インフルエンザではないことが判明しました。

 男子高校生の検査は難航していましたが、その理由として、国立感染症研究所の岡部信彦情報センター長は、少年が抗インフルエンザ薬の治療を受けて、検出されたウイルスの量が少ないことなどを挙げていました。

 国立感染症研究所では、ウイルスの遺伝子を増幅して検査を続けた結果、新型でないことがわかったものです。

 男子生徒は1日午後に熱も36度台にまで下がり、安定しているということで、回復次第、退院することになります。

(TBS NEWS、2009年5月1日17時51分)

**** 日テレNEWS24、2009年5月1日17時36分

横浜市の男子高生、新型感染を否定~厚労省

 新型インフルエンザに感染した疑いがあるとされた横浜市に住む男子高校生(17)は、国立感染症研究所で行われた遺伝子の詳しい検査の結果、新型ではない季節性インフルエンザに感染していたことがわかった。

 厚労省が1日午後5時半から行った記者会見によると、この男子高校生が感染していたのは「Aソ連型」と呼ばれる季節性のインフルエンザで、メキシコやアメリカで流行している新型のインフルエンザではない。男子高校生のウイルスの量が少なかったため、1日朝から国立感染症研究所で遺伝子などを詳細に調べた結果、判明した。

 現在、男子高校生は横浜市の病院に入院しているが、症状は軽く、熱も下がって、1日朝は普通の食事が出されて、食欲もあるという。

(2009年5月1日17時36分)

**** 朝日新聞、2009年5月1日2時4分

新型インフル、国内初の感染疑い例 横浜の男子高校生

 舛添厚生労働相は1日未明、記者会見し、国内で初めて、新型の豚インフルエンザの疑いがある患者が見つかったと発表した。カナダから帰国した横浜市に住む日本人男子高校生(17)という。今後、さらに詳しく調べて、新型インフルエンザ患者と確認されれば、国内初の症例となる。同行者がおり、複数の感染者が出ている可能性があるという。ただし、現段階ではAソ連型の可能性も残っている。

 厚労省によると、4月10~25日にカナダ・ブリティッシュコロンビア州に同行者とともに滞在。30日に医師の診察を受け、簡易検査でインフルエンザA型が陽性との結果が出た。発熱、せき、たんの症状がある。より詳しい「ウイルス遺伝子検査」(PCR法)の結果が解析不能だったため、もう一度検査する。感染の疑いがあれば、確定検査をする。

 同州では、29日現在、6人の新型インフル感染者が確認されている。

 同省は、国内での患者の行動や接触者、同行者の状況などを調べる準備をしている。検疫を通過した帰国者から感染疑い例が見つかったことで、国内でもすでに感染が広がっている恐れが出てきた。

 一方、成田空港に30日午後に到着した米ロサンゼルス発の航空機内での検疫では、乗客の日本人女性(25)に対する簡易検査でA型インフルエンザの陽性反応が出た。PCR法の検査をした結果、1日未明、A香港型と判明し、新型インフルには感染していなかったことが明らかになった。

 厚労省などによると、女性の周辺の乗客ら十数人も到着後、検査結果が判明するまで空港内に足止めされた。

 感染した疑いのある乗客が見つかった場合、周辺に座っていた乗客や担当の客室乗務員ら「濃厚接触者」(座席位置により最大で約50人)も、経過をみるため10日程度、空港近くのホテルに滞在させることになる。ほかの乗客にも質問票に連絡先を書いてもらい、それぞれの地元の保健所などが10日程度、健康状態の確認をする。

(朝日新聞、2009年5月1日2時4分)

**** 読売新聞、2009年5月1日2時1分

国内初、新型インフルの疑い…カナダ修学旅行の横浜の高校生

 舛添厚生労働相は1日午前1時半ごろから記者会見し、国内で新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)の「疑い症例」が発生したと発表した。

 修学旅行でカナダを訪れていた横浜市内の男子高校生(17)で、発熱、せき、たんの症状があり、30日に医師の診察を受け、簡易検査でA型インフルエンザの陽性反応を示した。今後、さらに詳しい遺伝子検査(PCR検査)を行うが、確定診断には1~2日程度かかる見込みという。日本で疑い症例が確認されたのは初めて。

 舛添厚労相は「今の段階でいたずらにパニックになる必要はない。もし新型インフルエンザであれば、しかるべき対応をする」と述べ、冷静な対応を呼びかけた。

 舛添厚労相の説明などによると、高校生は4月10日から、カナダのブリティッシュコロンビア州を訪れ、政府の水際対策が始まる前の25日に帰国していた。

 A型インフルエンザには、新型インフルエンザのほか、ウイルスの型が同じタイプ(H1N1型)のAソ連型、さらに、A香港型(H3N2型)などがある。簡易検査の後、さらに詳しい遺伝子検査を行ったが、解析不能だった。同省では、国立感染症研究所でウイルスを詳しく調べて診断を確定させる。

 高校生は感染症指定病院に収容されている。同省は高校生が国内でどんな行動をとったかや、接触者、同行者などを調査する。舛添厚労相は「(高校生の通う)学校が臨時休校するという判断もありえる」と述べた。

 一方、同省などによると、30日午後3時半過ぎに成田空港に到着した米ロサンゼルス発の航空機内で、発熱を訴えた日本人女性(25)に対する簡易検査で陽性反応が出た。しかし、遺伝子検査を行ったところ、A香港型で、新型インフルエンザではないことが判明した。女性は千葉県内の病院で治療を受け、機内で女性の周囲にいた乗客ら十数人は、検査結果が判明するまで空港周辺に留め置かれていた。

 新型インフルエンザの判断については、国内で発生した場合は簡易検査で陽性が出た時点で疑い症例とするが、検疫の場合は簡易検査に加え、遺伝子検査を行ったうえで判断する。

(読売新聞、2009年5月1日2時1分)

**** 毎日新聞、2009年5月1日東京朝刊

新型インフルエンザ:高校生、感染疑い 水際、阻止できず 厚労相、未明の緊迫会見

 世界的に感染が拡大していた新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)は1日、ついに国内で初めての疑い例が確認された。厚生労働省職員は報道陣や関係機関からの問い合わせに追われた。懸念されていた日本上陸も現実味を帯び、関係者は緊張に包まれた。

 「横浜市から新型インフルエンザの疑いがある患者が出たと通報があった」

 国内初の「疑い例」が確認されたことを受け、舛添要一厚生労働相は1日午前1時半過ぎから厚労省で緊急会見に臨んだ。

 いったんは報道各社に1時半と伝えた会見予定を「1時15分から」に変更したが、結局、予告から20分以上遅れて会見場に姿を見せた。

 ◇機内検疫対象外

 メキシコに端を発した新型インフルエンザが世界に拡大する中、政府は「上陸」の水際阻止に全力を挙げてきたが、ついに国内でも感染の疑い例が判明した。感染が疑われる高校生がカナダから帰国したのは、感染が深刻になる以前にだった。

 最も重要な水際対策では、世界保健機関(WHO)が警戒度レベルをフェーズ4に引き上げた4月28日から、厚生労働省はメキシコなど発生国からの航空便の乗客に機内検疫を実施した。

 第三国経由の入国者にも質問票を配り、全員の健康状態を調べ、感染の疑いがある人が見つかった場合、入国手続き前に隔離措置を取っていた。

 水際対策をすり抜けてウイルスを持ち込む恐れがあるのは、検疫強化以前の帰国者と、潜伏期間中に入国してしまう感染者だ。今回発覚した高校生の場合、機内検疫が始まる3日前の4月25日に帰国していた。しかも、当初は機内検疫対象外のカナダ発の便だった。

 水際でのチェックをすり抜けた人がいた場合、国内でパンデミック(大流行)になるのは、患者が隔離される前に不特定多数に感染を広げる事態が国内各地で起きる場合だ。厚労省はこれまで「帰国者に感染疑いの例が出ても、すぐに過度の警戒をする必要はない」と説明していた。

 ◇発熱女性、成田で検査

 成田空港では30日、到着した米国機の機内検疫で、日本人女性の乗客1人が新型インフルエンザと同じA型のインフルエンザに感染していることが判明。その後の検査で感染していなかったことが分かった。

 成田国際空港会社によると、女性を乗せた米ロサンゼルス発のノースウエスト機(乗客199人、乗員13人)は、予定より約1時間早い午後3時45分ごろ到着。厚生労働省成田空港検疫所が機内検疫を実施した。この際、女性が高熱を訴えたため、検疫官が鼻やのどから粘液を採取。約15分で判定できる診断キットで検査した結果、A型インフルエンザと判明した。遺伝子検査でさらに調べている。

 女性は午後8時10分ごろ、検疫官に支えられながら階段をゆっくりと下り、検疫所の救急車に乗り込んだ。救急車はサイレンを鳴らさずに空港を出発。約20分後、約10キロ西にある成田赤十字病院に到着した。

 同病院によると、検疫所から受け入れの要請があったのは午後7時35分ごろで「A型のインフルエンザの陽性患者が出た」との内容だった。女性は自力で歩いて病院内に入り、直ちに感染症病床に入院したという。現在は感染症の専門医1人と看護師1人が24時間体制で健康状態を観察している。同病院によると、接触の機会を減らすため、限られた要員でローテーションを回すという。

 一方、関係者によると、女性から半径約2メートルの範囲にいた約10人は、遺伝子検査の結果が出るまで空港近くの宿泊施設に待機した。

 施設の従業員によると、午後10時前に施設に入った際は相当疲れた様子だったという。施設は30部屋を用意し、今後も検疫所から要請があれば応じる方針。 【倉田陶子、斎川瞳】

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 ◇新型インフルエンザ相談窓口

▽厚生労働省 03・3501・9031(午前9時~午後9時)

▽農林水産省 03・3591・6529(午前10時~午後5時、平日のみ)

▽外務省   03・5501・8000(24時間)内線4625、4627、4629

▽文部科学省 03・6734・2957(午前9時~午後6時半)

(毎日新聞、2009年5月1日東京朝刊)

**** 共同通信、2009年5月1日7時42分

同級生らの体調確認へ 感染疑いの高校生は快方に向かう

 横浜市は1日、国内で初めての新型インフルエンザの感染の疑いがあるとされ、市内の病院に入院している高校2年の男子生徒(17)について、一緒にカナダに修学旅行に行き、頻繁に接触していた同級生や教職員から体調について個別に事情を聴き、新型インフルエンザの症状が出ているかどうかの確認を急ぐ。

 同市健康福祉局によると、生徒は1日未明の段階で、熱が37度台前半に下がり、快方に向かっている。担当者が1日午前、生徒が入院している横浜市保土ケ谷区の市立市民病院に足を運び、あらためて修学旅行先での接触者や生活状況を把握する。

 病院で採取した生徒の検体は1日、国立感染研究所に運び、精密検査を実施。早ければ一両日中にも結果が判明する。

 生徒が通う同市栄区の高校は1日、クラブ活動を含め6日までの休校を決定。生徒には自宅待機し、外出は控えるよう求めた。同校によると、カナダ・ブリティッシュコロンビア州への修学旅行に参加したのは生徒115人、教員5人。

 一方、厚生労働省によると、生徒は4月30日に医師の診察を受けた。簡易検査で「A型陽性」と出たが、遺伝子を調べるPCR検査では、新型インフルエンザの感染の疑いがあるかどうか判定できない「解析不能」との結果が出た。

 舛添要一厚労相は、男子高校生との接触者などを調べる疫学調査の必要性も強調しており、感染の疑いの有無について「新しい情報が入り次第、お知らせする」としている。

(共同通信、2009年5月1日7時42分)