6.組立
全体を仮組するまでは接着剤は使わなかった。
私は一人で組み立てましたが 手は2本しか無いので大変だった。
フレームとベニヤを銅線で仮固定しながら組み上げている人もいるようです。(Hさん?のHP)
今思えばそうした方が確実だったとも思う。
一番底のC1のとんがっている部分の切り出しの時 もし小さかったら隙間が空いたら困るだろうと思い少し大きくしておいて後で修正しようとしたが、後で修正するのは大変った。図面通りでいいですが この部分は
切断面にテーパが付いているし とんがっているので慎重にやらないと欠けてしまいそうだ。
フレームと船体ベニヤを組む時に木口に接着剤を塗らなかったので 後で接続部に綿テープをL型に両側から貼った。
ガンネルは内側にもう1枚貼り重ねた。理由は図面通りにだと内側のガンネルが船体ジョイントの部材A3で途切れてしまうのと 3角形のD2にハンドルを付けるのでD2が持ち上がらないように丈夫にするため。
船底C1,C2の補強板は全面に貼ることにしたが 組み上がった後だと面が少し凹状なので重りを載せて接着したが、全面に糊が利いて接着できたかは疑問だ。(確かHさんのHPでは組み立てる前に接着していたと思う)
7.船首部分
タコ糸で縫い合わせたのだが 次の日になったら少し左右がズレていた。原因は内側の糸は斜めになっているので 時間が経つにつれて斜めに引っぱられたのだと思う。縫い上げて左右のズレが無いことを確認したらすぐにタッカーか細釘で仮止めしておけばズレなかったと思う。
このズレを修正するため色々やっているうちに船尾部分のタコ糸が切れてしまい 思い切って銅線で縛ることにした。銅線の太さは太ければ丈夫だろうが目立っても困るのでちょっと細目の家にあったのを使った。
タコ糸は以外と切れやすかったので 船首部分はナイロン糸(チョークライン用)を使ってみた。これの方が細くて丈夫だと感じた。
糸で縛って綿テープで貼っただけでは岩にぶつかった時に壊れるのではないかと心配になって 内側の隙間に細い木片を角度に合わせて切って接着した。(この方法はパンプキン号?の製作者さんがやっている)さらにこの上から弾性接着剤?を多めに塗り込り込めて補強。この材料は積水ハウス専用で(建具枠材を躯体に固定用)大工さんからの頂き物。木造建築に使う根太ボンドとほぼ同じようなものです。肉痩せも無く耐水性もあるようです(テストしてみた)船底補強材もこの接着剤を使用した。
他にも写真のように補強材を追加した。
ガンネルの先端部分の処理は作る人によって色々なようだ。
私は丈夫だと思いどこまでも左右交互に貼り合わせたが これだとかなり長く尖ってしまった。
ダボ継ぎのスペースを残して安全のために丸くカットした。
8.ハンドルとヨーク
ハンドルがあると持って移動するのが楽だろうとハンドルは付けたかった。
普通の形より面白みがあると思い 犬のシルエットにした。(カヌー犬のつもり)
材質は強度の面で堅木がいいと思い子供が使った二段ベッドの廃材を使用。
(広葉樹の材料は素人には入手が難しい、私は不要になった家具は分解して使えそうな材料は保管している)
3角形のD2を2枚重ねに補強。下から長めのステンビスで固定。
ヨークの形は発泡スチロールで自分の肩巾に合わせて何度も試作してみてから 2X4のスプールスを切り出して作った。
取付はビスを使わずダボで止めた(この方法も誰かがHPで紹介していた)
9.シート
使用したテープは近場では入手出来なかったので 東京に居る息子に東急ハンズで丈夫そうなものを選んで買ってもらった。3.5cm巾で必要な長さは原寸図を描いてみた。たしか13mだったと思う。価格は5千円弱だった(予想以上に高価)後で気付いたが車のシートベルトを使えばタダで出来た。
フレームは1X2のスプールス。継ぎ手はホゾ掛けにすれば丈夫だが難しいのでビスで止めようと思ったが、
力がかかると変形しそうなのでダボ継ぎにしてみた。作ってみたらダボ継ぎは結構丈夫なように感じた。
10.塗装、その他
綿テープ貼りは曲がるとカッコ悪いと思い、貼る前にまっすぐになるように所々印を付けておいてから貼った。
綿テープは塗装をしても貼った跡が判るがまっすぐに貼れば殆ど気にならない。
船首部分はパテ盛りをしたせいもあり 巾が足らないので2枚を巾半分重ねて貼った。3枚使って貼っている人もいるようだ。
船底には滑り止めを施した。一回目の塗装をした後乾かないうちに塩をパラバラと適当な密度になるように振りかけておき。その後2度目の塗装をすれば ツブツブが塗料で固定される。正規の滑り止めは珪砂を使うそうだ。塩を使う方法は友人の塗装屋さんから聞いた。
外部の塗料には水性コンクリート用を使うつもりだったが 赤は無かった。業者用塗料専門店に行って相談したら コンクリート用の油性塗料なら赤があるというので 色を指定して調合してもらった。商品名はビニローゼというもので2ℓで4千円(ラッカー系で乾燥が早い)今まで2回漕ぎ出してジャリの上を擦ったが塗料が落ちた所は無かった。
船名はカッティングシートの裏紙にプリンターで文字を左右反転させて印刷して、切り抜いて貼った。
総材料費はシートと塗料を良いのを使ったので3万円位だと思う。
今回はネジ,ビス類はなるべく使わずダボ継ぎにした。
ガンネルの塗装は最初に透明なウレタンニス外部用を使った。
ベニヤ書いた基準線やマークなどの線は消さずに 手作りらしくわざと見えるようにした。
外部に赤を塗ったら 色のバランスが悪く ガンネルの色をオイルステインで濃くした。ムラだらけになってしまった(笑)
透明ニスにステインを混ぜてから塗れば良かったかもしれない。
木目を見せて着色する時は木にしみ込むように最初にやらなきゃダメだと痛感した。