紫のオルフェ~何でもかんでも気になる音楽、名曲アルバム独り言

ジャズ、ラテン、クラシックを中心として、名曲、アルバム演奏者を紹介します。&私の独り言を…

センス抜群のピアノ・トリオ…スティーヴ・キューン・トリオ~ウェイヴズ

2007-08-27 23:57:26 | ジャズ・ピアノ・ソロ~トリオ
初代、コルトレーン・カルテットのピアニストだった、「スティーヴ・キューン」の初リーダー作を紹介しましょう。
非常に知的で、センス抜群のこの1枚をご堪能あれ!!

アルバムタイトル…ウェイヴズ

パーソネル…リーダー;スティーヴ・キューン(p)
      スティーヴ・スワロー(b)
      ピート・ラロッカ(ds)

曲目…1.アイダ・ルピノ、2.アー・ムーア、3.トゥデイ・アイ・アム・ア・マン、4.メモリー、5.ホワイ・ディド・アイ・チューズ・ユー、6.スリー・ウェイヴズ、7.ネヴァー・レット・ミー・ゴー、8.ビッツ・アンド・ピーセス、9.コドピース

1966年録音

原盤…flying Dutchman? 発売…BMGファンハウス
CD番号…BVCJ-37094

演奏について…さて、お薦め曲だが、ピカ1は、表題曲「スリー・ウェイヴズ」
「キューン」の印象的なワルツリズムにて序奏が始まり、その後、「キューン」は、流麗なブロック・コードを湯水が如く降り注いで演奏する。
「ラロッカ」は、シンバルワークメインでリズム空間を司り、「スワロー」は、実直にタイムキープの職人に徹する。
しかし、中途からリズム二人の技巧高きソロが入るが、両名とも名うての名手だけに、「ブロック・コード・シャワー」を注ぐ「キューン」に一歩も引けをとってはいない。
非常なる名演奏だ。

次いで、好演奏の曲は、変則リズムでスタートしますが、「ビル・エヴァンス」が憑依した様な、とても知的で、ハイソサイエティなピアノ・アドリブ演奏がなされる3曲目「トゥデイ・アイ~」がとても素晴らしい出来栄えです。
「キューン」は攻撃的なコードをガンガンに弾きまくって、その後演奏される後半部分の「スワロー」の超絶技巧一発アドリブソロが、この曲最高の裏聴き所。

小曲ながら、ボサノヴァリズムで、寛ぎのピアノ・トリオが展開され、心から癒される5曲目「ホワイ・ディド~」は、個人的には一番のお気に入り。
「キューン」の華麗でセンチメンタルなシングルトーンが舞う。

7曲目「ネヴァー・レット~」もまじに良いんです。
ややスローテンポの4ビート(中途でリズムチェンジもあるんですが)だが、とても流麗なブロック・コードを、品良く散りばめて「キューン」がやってくれます。

8曲目「ビッツ~」は、「チック・コリア」的なピアノが、得意気に決まる演奏。
やや早めの曲調で、「キューン」はガツンと弾きまくる。
現代に蘇る「スクリャービン」の様な演奏です。
かなりアヴァンギャルドなソロワークだが、流石「キューン」…全く聴き苦しくは無い。
「スワロー」のハードなベースソロと、ラロッカの煽りシンバルも聴いて頂戴な!!!


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