今日の2枚目ですが、「ジョン・ルイス」のソロ・アルバムを紹介しましょう。
「ジョン・ルイス」…ジャズ界ではMJQのリーダーにして、クラシックとしても「JS・バッハ」に造詣が深い、稀有なアーティスト。
このアルバムは「ルイス」が最も自己の概念を出し易い、ソロ・ピアノ演奏を教会にて録音した物であり、静かに聴いて?心を浄化させるには、丁度良いのではないでしょうか?
作品的には「ルイス」が傾倒している「JS・バッハ」風の曲から、良く知られたスタンダード曲ばかりで、そう言う面からも、とても聴き易いアルバムに仕上がっています。
アルバムタイトル…サンジェルマン・デ・プレ~ジョン・ルイス・ソロ・アット・チャーチ
アーティスト…ジョン・ルイス(p)
1990年9月 NY、アセンション教会にて録音
曲目…1.サンジェルマン・デ・プレ、2.オープニング・ビット、3.ダウン・トゥ・スペーズ、4.モーニング・イン・パリ、5.ミラノ、6.アフタヌーン・イン・パリ、7.ドント・ブレイム・ミー、8.ジェミナイ、9.ラウンド・ミッドナイト、10.ミッドナイト・イン・パリ
原盤…Polygram 発売…日本フォノグラム
CD番号…PHCE-5025
演奏について…1曲目「サンジェルマン~」…メロディが賛美歌の「もみの木」に似たフレーズの「ルイス」オリジナル曲ですが、展開部から非常にスウィング感溢れるジャジーな雰囲気の曲に変わって…この曲調の変化に趣が有ります。
いかにも「ルイス」らしい、バッハ風とブルース風の融合バランスが絶妙です。
2曲目「オープニング・ビッド」…これも「ルイス」オリジナル曲だが、「JS・バッハ」への畏敬の念が如実に感じ取れる名曲。
どこからどう聴いても、「JS・バッハ」の曲にしか聴こえない…ぐらい酷似している名旋律です。
しかし、只の「似非バッハ」では無くて、中間からジャジーな曲に変わって…※ジャズ・バッハ演奏に様変わりして…流石「ルイス」と思わせる説得力が有ります。
いずれにせよ、個人的には、アルバム中大のお気に入りの1曲です。
3曲目「ダウン・トゥ~」も「JS・バッハ」へ讃歌し、傾倒した1曲。
「インベンションとシンフォニア」調で、とてもクラシカルな曲に仕上がっています。
この曲もジャズ・バッハその物と言える、ジャズとクラシック(バッハ)の完全融合態ですね。
4曲目「モーニング・イン・パリ」…「ルイス」の曲では無いが、作曲者「デュハメル」が「シューマン」を彷彿させる曲だと言ったとか?
とにかく、非常に哀愁が有って、しかしセンチンタリズムにびっしりと染まってはいない、この寸止め?センスは素晴らしいです。
「ルイス」のピアニストとしての優れた部分を最高に発揮できる曲では無いでしょうか?
パリの朝は爽やかで清々しく、一寸ライトなお洒落感覚さが充分に表現されています。
「ルイス」も名旋律に乗って、気持ち良く弾き切ります。
5曲目「ミラノ」…原曲名は「ファッツ・ナヴァロ」から取った「ナヴァライズ」ですが、「ルイス」はとても鎮静的で知的な解釈の演奏で、この曲のナイーヴな面を前面に押し出して来ます。
本当にロマンティックで、心がとろけそうになります。
しかし、そこは曲がりなりにも?ジャズ・ピアニストであり、所々でラグ・タイム風やブルース・フィーリングが見え隠れする、テンポの変速や、フレーズを入れて遊び心を見せてくれます。
6曲目「アフタヌーン・イン~」は、「ルイス」作曲の、もはや古典的なスタンダードですが、この演奏は思い切りラグ・タイム調にアレンジ&デフォルメしていて、ピアノ演奏(編曲)の楽しさを見せ付けます。
7曲目「ドント・ブレイム~」では、「ルイス」がピアノ演奏に対する、多彩なヴァリエーションを駆使して曲を飾り付ける。
8曲目「ジェミナイ」…「ルイス」オリジナル作曲の、ブルース・チューンですが、流石に「ルイス」が弾くブルースだけに、土臭くは無くて、どこか都会的な風情が有る。
9曲目「ラウンド・ミッドナイト」…「ルイス」の先輩であり、ライバル?でもある「セロニアス・モンク」の超代表作だが、「ルイス」はこの曲がお気に入りらしく、度々取り上げて演奏をしている。
ここでは、寛いだ雰囲気で「モンク」の闇の世界をサラリと受け流す?
いや、原曲に敬意を表して、あえて辛辣には弾かなかったと見るべきだろう。
「モンク」としても、こう言うアッサリ系の「ラウンド・アバウト~」が有っても良いと感じるはずです。
ラスト「ミッドナイト・イン・パリ」…この曲も名曲ですね。
クラシカルさとジャジーな頃合の良い融合感が堪らない魅力です。
「ルイス」が両方のジャンルに精通していて、且つ両ジャンルとも優劣が付けられない程、愛しているのが再認識できます。
曲の緩急の付け方、装飾音譜の付け方、緩小節での情感の豊かさなど、最高です。
「ルイス」&「バッハ」&「ジャズ」万歳、万々歳!!
「ジョン・ルイス」…ジャズ界ではMJQのリーダーにして、クラシックとしても「JS・バッハ」に造詣が深い、稀有なアーティスト。
このアルバムは「ルイス」が最も自己の概念を出し易い、ソロ・ピアノ演奏を教会にて録音した物であり、静かに聴いて?心を浄化させるには、丁度良いのではないでしょうか?
作品的には「ルイス」が傾倒している「JS・バッハ」風の曲から、良く知られたスタンダード曲ばかりで、そう言う面からも、とても聴き易いアルバムに仕上がっています。
アルバムタイトル…サンジェルマン・デ・プレ~ジョン・ルイス・ソロ・アット・チャーチ
アーティスト…ジョン・ルイス(p)
1990年9月 NY、アセンション教会にて録音
曲目…1.サンジェルマン・デ・プレ、2.オープニング・ビット、3.ダウン・トゥ・スペーズ、4.モーニング・イン・パリ、5.ミラノ、6.アフタヌーン・イン・パリ、7.ドント・ブレイム・ミー、8.ジェミナイ、9.ラウンド・ミッドナイト、10.ミッドナイト・イン・パリ
原盤…Polygram 発売…日本フォノグラム
CD番号…PHCE-5025
演奏について…1曲目「サンジェルマン~」…メロディが賛美歌の「もみの木」に似たフレーズの「ルイス」オリジナル曲ですが、展開部から非常にスウィング感溢れるジャジーな雰囲気の曲に変わって…この曲調の変化に趣が有ります。
いかにも「ルイス」らしい、バッハ風とブルース風の融合バランスが絶妙です。
2曲目「オープニング・ビッド」…これも「ルイス」オリジナル曲だが、「JS・バッハ」への畏敬の念が如実に感じ取れる名曲。
どこからどう聴いても、「JS・バッハ」の曲にしか聴こえない…ぐらい酷似している名旋律です。
しかし、只の「似非バッハ」では無くて、中間からジャジーな曲に変わって…※ジャズ・バッハ演奏に様変わりして…流石「ルイス」と思わせる説得力が有ります。
いずれにせよ、個人的には、アルバム中大のお気に入りの1曲です。
3曲目「ダウン・トゥ~」も「JS・バッハ」へ讃歌し、傾倒した1曲。
「インベンションとシンフォニア」調で、とてもクラシカルな曲に仕上がっています。
この曲もジャズ・バッハその物と言える、ジャズとクラシック(バッハ)の完全融合態ですね。
4曲目「モーニング・イン・パリ」…「ルイス」の曲では無いが、作曲者「デュハメル」が「シューマン」を彷彿させる曲だと言ったとか?
とにかく、非常に哀愁が有って、しかしセンチンタリズムにびっしりと染まってはいない、この寸止め?センスは素晴らしいです。
「ルイス」のピアニストとしての優れた部分を最高に発揮できる曲では無いでしょうか?
パリの朝は爽やかで清々しく、一寸ライトなお洒落感覚さが充分に表現されています。
「ルイス」も名旋律に乗って、気持ち良く弾き切ります。
5曲目「ミラノ」…原曲名は「ファッツ・ナヴァロ」から取った「ナヴァライズ」ですが、「ルイス」はとても鎮静的で知的な解釈の演奏で、この曲のナイーヴな面を前面に押し出して来ます。
本当にロマンティックで、心がとろけそうになります。
しかし、そこは曲がりなりにも?ジャズ・ピアニストであり、所々でラグ・タイム風やブルース・フィーリングが見え隠れする、テンポの変速や、フレーズを入れて遊び心を見せてくれます。
6曲目「アフタヌーン・イン~」は、「ルイス」作曲の、もはや古典的なスタンダードですが、この演奏は思い切りラグ・タイム調にアレンジ&デフォルメしていて、ピアノ演奏(編曲)の楽しさを見せ付けます。
7曲目「ドント・ブレイム~」では、「ルイス」がピアノ演奏に対する、多彩なヴァリエーションを駆使して曲を飾り付ける。
8曲目「ジェミナイ」…「ルイス」オリジナル作曲の、ブルース・チューンですが、流石に「ルイス」が弾くブルースだけに、土臭くは無くて、どこか都会的な風情が有る。
9曲目「ラウンド・ミッドナイト」…「ルイス」の先輩であり、ライバル?でもある「セロニアス・モンク」の超代表作だが、「ルイス」はこの曲がお気に入りらしく、度々取り上げて演奏をしている。
ここでは、寛いだ雰囲気で「モンク」の闇の世界をサラリと受け流す?
いや、原曲に敬意を表して、あえて辛辣には弾かなかったと見るべきだろう。
「モンク」としても、こう言うアッサリ系の「ラウンド・アバウト~」が有っても良いと感じるはずです。
ラスト「ミッドナイト・イン・パリ」…この曲も名曲ですね。
クラシカルさとジャジーな頃合の良い融合感が堪らない魅力です。
「ルイス」が両方のジャンルに精通していて、且つ両ジャンルとも優劣が付けられない程、愛しているのが再認識できます。
曲の緩急の付け方、装飾音譜の付け方、緩小節での情感の豊かさなど、最高です。
「ルイス」&「バッハ」&「ジャズ」万歳、万々歳!!
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