紫のオルフェ~何でもかんでも気になる音楽、名曲アルバム独り言

ジャズ、ラテン、クラシックを中心として、名曲、アルバム演奏者を紹介します。&私の独り言を…

カム・バックしたビ・バップ期の名ピアニスト…ドド・ママローサ~ドドズ・バック!

2007-10-10 21:59:33 | ジャズ・ピアノ・ソロ~トリオ
本来ならば、「バド・パウエル」や「アル・ヘイグ」等と並び称される程の名ピアニストが、今日紹介する「ドド・ママローサ」なので有る。
しかしながら、「ママローサ」は、非常に過小評価されていて、この録音の後の消息も不明との事。
全盛期には、「チャーリー・パーカー」との共演も多数有り、加えてこの素晴らしい演奏(アルバム)を残したのに、評価されてないなんて…「信じられな~い!」

このアルバムを聴いて見ると、ピアノ・トリオ・バップの、極みの様な演奏が目白押しで、また、「ママローサ」の演奏テクニックも、実に素晴らしいんです。
機会があったら、是非聴く事、そして手に入れる事をお薦めします。

アルバムタイトル…ドドズ・バック!

パーソネル…リーダー;ドド・ママローサ(p)
      リチャード・エヴァンス(b)
      マーシャル・トンプソン(ds)

曲目…1.メロー・ムード、2.コテージ・フォー・セール、3.エイプリル・プレイド・ザ・フィドル、4.エヴリシング・ハプンズ・トゥ・ミー、5.オン・グリーン・ドルフィン・ストリート、6.ホワイ・ドゥ・アイ・ラヴ・ユー?、7.アイ・ソート・アバウト・ユー、8.ミー・アンド・マイ・シャドウ、9.トレイシーズ・ブルース、10.ユー・コール・イット・マッドネス

1961年5月9日、10日

原盤…ARGOー4012  発売…ビクター・エンターテインメント
CD番号…MVCR-20057

演奏について…各曲の詳細を書いたのに、最後に今日も投稿ミスをしてしまった。
全部、記事が消失です。
しかし最近、体調が悪いのかなぁ?
こんな野暮な事が続くなんて…。
ですから、各曲の詳細を書くのは今回は諦めます。

「ドド・ママローサ」…「バド・パウエル」程、ぶっ飛びの天才では無いが、どちらかと言えば「レッド・ガーランド」に近い、ジャズ・ピアニストらしいミュージシャンなんですが、シングル・トーンとブロック・コードの配分、バランスがとても良いのが特徴です。

また、バラード演奏における表現が、甘すぎないで、「ビル・エヴァンス」の様な冷静さと知的さを見せ付ける部分が所々有るんです。

さて、全曲の解説はもう出来ないので、特に聴いて欲しい曲を記載しておきます。

まず、4曲目「エヴリシング~」の、スローな4ビートバラッドでの、甘過ぎない、しかしクール過ぎない、中庸のウェル・バランスのピアノ演奏…良いですよ。
こう言う演奏って、実は真の実力者しか、出来ない気がするんですよ。
「ドドママ」のバラードパフォーマンスの素晴らしさを堪能して下さい。

9曲目「トレイシーズ~」では、良い意味でも、或いは悪い意味でも?毒気が薄らいだ?「バド・パウエル」の全盛期の様な演奏がなされる。
「ドドママ」の演奏するピアノのタッチやアドリブのフレーズが、「パウエル」に良く似た感じなんですが、「バド」の様にぶっ飛んではいないんです。
また、バックの二人、ベース「エヴァンス」とドラムス「トンプソン」のアドリブ・パートも中々センスがあって、アルバム中での「トリオ演奏」としての完成度は、このトラックが一番高いと思います。

7曲目「アイ・ソート~」も4曲目と同様に、とても高貴な、甘ったるくはないけど、思索過ぎてもいない、絶妙なバランスの感じのピアノ演奏が聴けます。

2曲目「コテージ~」…「ドドママ」の人間的な寛大さ、懐の深さが垣間見れる、寛ぎのブルーズ・バラッド。
メロディの崩し方や間の置き方等、つまりアドリブのセンスが抜群でして、何か聴いているとジャズ・ピアノ演奏の規範って感じで、納得する演奏なんです。

5曲目「オン・グリーン~」の演奏は、「ガーランド」っぽい感じのノリが、聴いていて気持ちいい。
「ドドママ」が、ブロック・コードをガンガン弾いて、対抗する「エヴァンス」のベースもかなり高揚して、二人がバウトしております。
おかずを付けて、ラテン・リズムを刻む「トンプソン」の演奏も○です。


これ以外の曲も、goodな演奏が多いので、絶対に聴いて(買って)損はしないです。


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1 コメント

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これもそそりますねえ。 (garjyu)
2007-10-11 06:44:47
おはようございます。

>「ドド・ママローサ」…「バド・パウエル」程、ぶっ飛びの天才では無いが、どちらかと言えば「レッド・ガーランド」に近い・・

レッド・ガーランド好きなんですよね。見たことのないCDがあると、つい購入してしまいます。
ママローサですか。名前をほんのちょっと聞いたことあるだけですねえ。パウエルとガーランドの“中間的”なピアノ・・ちょっと想像しただけでワクワクです。
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