紫のオルフェ~何でもかんでも気になる音楽、名曲アルバム独り言

ジャズ、ラテン、クラシックを中心として、名曲、アルバム演奏者を紹介します。&私の独り言を…

このアルバム&ジャケット良いべぇ?…エンジェル・アイズ~デューク・ピアソン

2007-10-27 18:41:17 | ジャズ・ピアノ・ソロ~トリオ
まず、最初に一言、「パソコン環境復旧」しました。
皆様、長らくご迷惑をおかけして、すみませんでした。

結局、自分で埒が明かず、詳しい友人にやってもらいました。(トホホ。。。)
まぁ、治れば良いんです。
実はモデムの速度を速めただけなんだけど、設定がワイヤレス環境だったために、セキュリティが効いていて、中々インターネットにアクセス出来ない状況になっていました。

何とか出来る様になったので、まずは、めでたしめでたしです。

ところで、二日間、皆様のご期待に副えなかった?ので、今日は飛切りgoodなアルバム行っちゃいましょうかね?

多分、このブログを閲覧されている、常連さんには絶好球のアルバムの一つだと、自負していますよ。

まず、ジャケットですが、非常に魅惑的なラベンダー色一色に映える美人の写真がとにかく目を惹きますね。

それは…

アルバムタイトル…エンジェル・アイズ

パーソネル…リーダー;デューク・ピアソン(p)
      トーマス・ハワード(b)
      レックス・ハンフリーズ(ds)

曲目…1.バグス・グルーヴ、2.ル・カルーセル、3.エンジェル・アイズ、4.アイム・アン・オールド・カウ・ハンド、5.ジニー、6.セイ・ユア・マイン、7.エクソダス、8.ル・カルーセル(別テイク)、9.アイム・アン・オールド・カウ・ハンド(別テイク)、10.セイ・ユア・マイン(別テイク)
 
1961年8月1日、1962年1月12日

原盤…JAZZ LINE 発売…徳間ジャパン・コミュニケーションズ
CD番号…TKCB-71289

演奏について…まず、全体的に言えることだが、「ピアソン」らしい、マイナーメインのシングルトーンと、的確なブロック・コードで、どの曲も仕上げており、ピアノ・トリオ好きには堪らない魅力盤になっています。

オープニング「バグス・グルーヴ」…「マイルス」よりも更にあっさりした感じで、泥臭くない演奏ですね。
とてもお洒落なピアノ・トリオでの演奏に、この曲の新たな魅力が発見できます。

2曲目「ル・カルーセル」…私大好きなラテン・リズムで、ドラムス「ハンフリーズ」が大活躍!
「ピアソン」も、ノリの良いブロック・コードを頻繁に駆使して、気持ち良い一曲に仕上げています。

3曲目「エンジェル・アイズ」では、「ピアソン」の魅惑的なソロ・ピアノ演奏が最高の聴き物。
あまり、アドリブを弾いてはいませんが、逆にセンスが良く、本当にピアノの音が、天使の眼で見つめられている様に、貴方を誘惑しますよ。

4曲目「アイム・アン~」は、「ピアソン」が軽快に、そう、「ガーランド」に似た感じの、チョイ、ファンキーで、ビ・バップで、ジャズピアノの王道的な演奏が心地良いです。

5曲目「ジニー」…冒頭のメロディから、惹き付ける魅力のフレーズが連発されて、聴いていると、ついつい乗っちゃうね。
締ったベースの「ハワード」が、早めの4ビートでグイグイとドライヴィングして行って、「ハンフリーズ」のシンバル・ワークも、皆を煽るのに一役買っています。
3人が一体となった、ピアノ・トリオ演奏の規範の様な演奏ですね。

6曲目「セイ・ユア~」…この曲もテーマがマイナー調の佳曲で、冒頭の演奏から「ピアソン」のピアノの魔術に縛られる。
もはや、これはピアノ演奏と言うより、「呪縛」ですね。
この魅力的な「呪縛」からは、逃げようにも逃げられない。
美人の詐欺師に引っ掛けられて、散財する男の気持ちが分かるようです。
ここでのシングルトーンから繰り出される、さりげないアドリブ・ソロは……「ピアソン」の真髄です。
このアルバム中でベスト・トラックですね。

7曲目「エクソダス」…この曲も良いんです。
ベース「ハワード」がカチっと引き締まった、漢ベースでリズムを作り、「ピアソン」は、正反対に女性的な、控えめのシングルトーン演奏がおしとやかで良い。
この「ハワード」は、ベスト・プレイでしょう。

8曲目「ル・カルーセル」の別トラですが、こちらの演奏の方が「ハンフリーズ」のノリは良いようですが、「ピアソン」のリリカルさが、採用トラックよりは、少し欠けているかなぁって感じでしょうか。

9曲目「アイム・オン」の別トラ、10曲目「セイ・ユア~」の別トラとも、採用トラックと、それ程遜色は無いんですが、どちらも採用トラックに比べると、若干演奏が華美過ぎるかなぁって思いますね。
普通のジャズ・ピアニストが演奏しているのであれば、この演奏も最初からGOなんですけど、「ピアソン」のピアノ・トリオ演奏と言う事を考慮すると、ナイーヴさや、慎ましさや、リリカルさが、ファンキーやノリの中にも、スパイスとして、より効いている方のトラックを、優先させたのかもしれません。


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