紫のオルフェ~何でもかんでも気になる音楽、名曲アルバム独り言

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史上最強セクステットのライブ盤…ジャズ・アット・ザ・プラザ・vol1~マイルス・デイヴィス

2007-07-31 23:46:13 | ジョン・コルトレーン
まず最初に、このアルバム、当然リーダーは「マイルス・デイヴィス」ですが、「コルトレーン」がこのコンボのレギュラーメンバー時の録音のため、カテゴリーは「コルトレーン」にさせて頂きますので、予めご了承下さい。
それでは、解説致します。

さて、演奏者のラインナップを見ると…生唾ゴクリの最強メンバーです。
演奏はこのメンツなら、スタジオレコーディング以上に何かが期待できる、ライブ録音です。
演奏曲も「マイルス・コンボ」十八番の4曲で、期待感120%です。

パーソネル…リーダー;マイルス・デイヴィス(tp)
      ジョン・コルトレーン(ts)
      ジュリアン・キャノンボール・アダレイ(as)
      ビル・エヴァンス(p)
      ポール・チェンバース(b)
      ジミー・コブ(ds)

曲目…1.ジャズ・アット・ザ・プラザ、2.マイ・ファニー・ヴァレンタイン、3.イフ・アイ・ワー・ア・ベル、4.オレオ

1958年9月9日 NYプラザ・ホテルにてライブ録音

演奏について…1曲目「ジャズ・アット~」何やら聴きなれない曲名だが、曲が始まると…実は誰でも知っているジャズの名曲「ストレート・ノー・チェイサー」である。
「マイルス」の「フィンガーカウント」に導かれて、のっけから激しい演奏がスタートする。
この熱狂の演奏では、「キャノンボール」と「コルトレーン」のバトルソロが群を抜いてすごい。

2曲目「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」は、冒頭の「エヴァンス」の、非常にモーダルでクールなアドリブソロから、一気に演奏に引き込まれるのだが、しかしこれはまだ序の口で、この後の真打「マイルス」の、神がかり的ミュート・プレイにまじ痺れさせられます。
いつもながら、静寂に中に燃え上がる「青白き蝋燭の炎」のように、静かだがシッカリと燃えたトランペットの音色は、誰にも真似が出来ない「マイルス」独自の異次元空間です。

3曲目「イフ・アイ~」では、「シーツ・オブ・サウンド」が8割方完成している「コルトレーン」が、アドリブでぶいぶい言わす。
次いで「エヴァンス」も、知的なモード演奏でアタックをかける。
脇役では「チェンバース」が随所で、すごテクのラインを刻む所が、裏聴き所。

4曲目「オレオ」では、ややオフマイク的な録音がチョイ残念だが、「マイルス」が、いつもよりはスピーディでアグレッシブな演奏をする。
次いでソロをとる「コルトレーン」もすごいが、しかし、この曲では満を持して登場してきた「キャノンボール」が、激しく燃えるアルトを吹き捲る。
ザックザクのリズムを終始刻む「コブ」と「チェンバース」の職人芸も必聴物。
「エヴァンス」もいつもよりはハードなアドリブを弾いていて、この曲が一番燃える演奏曲になった。


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