皆さん、こんばんわ。
今日はテレビで、アニメの「デス・ノート」を見たんですが、まぁまぁ楽しめたかなぁって感じです。
原作漫画(コミック)のキレとディープな雰囲気、或いは実写版映画(藤原竜也、松山ケンイチ)のシュールでストイックな感じとは、また違った魅力はあったと思います。
さて、今日は久しぶりに大好きなアーティスト、「ラサーン・ローランド・カーク」の伝説のモントルー・ジャズ・フェスティバルのライヴを録音した、アルバムの紹介です。
最初から最後まで、「カーク・ワールド」全開で、精神を高揚させて聴くも良し、あくまでも、エンターテインメントと割り切って楽しんで聴くも良し、いずれにせよ素晴らしい演奏が収められたアルバムです。
アルバムタイトル…ライヴ・アット・モントルー1972
パーソネル…リーダー;ローランド・カーク(ts、cl、fl、他)
ロン・バートン(p)
ヘンリー・ピアソン(b)
ロバート・シャイ(ds)
ジョー・テキシドール(perc)
曲目…1.ラサーントーク1、2.シーズンズ、3.ラサーントーク2、4.バーム・イン・ジレッド、5.ヴォランティアード・スレイヴリー、6.ラサーントーク3、7.ブルー・ロル№2、8.ソロ・ピース…aサテン・ドール、bインプロビゼイション、9.セレナーデ・トゥ・ア・ククー、10.ペダル・アップ
1972年6月24日 モントルー・ジャズ・フェスティヴァルでのライヴ録音
原盤…ATLANTIC 発売…イースト・ウェスト・ジャパン
CD番号…AMCY-1147
演奏について…純粋にライヴアルバムなので、曲目にある通り、所々で「カーク」のユーモア溢れるトークが聴けるが、演奏曲でのお薦めは略、全曲と言って良いので、中々この1曲に決めかねます。
と言うのも、「カーク」はライヴ全体(全曲)を一つの曲とみなして、演奏している節があり、曲が分かれているとは言っても、演奏全部が一つの組曲の様な、トータル・コンセプトでまとめられている様に感じるからです。
しかし、やはりその中から、幾つか名演をセレクトして行きましょう。
まず、すごい演奏の一つは、5曲目「ヴォランティアード~」なんかは、ジャズで演奏された、「ブルース・ロック」いや、史上最高のR&Bコンボの演奏で、「バートン」の殴る様なブロックトーンと、超絶的に長いブレスで、最後まで吹き通す「カーク」のブルーズ魂の叫びが、素晴らしい相乗効果をもたらし、聴衆は感動の渦に引き込まれる。
ぐいぐいドライヴする(カークにドライヴされている方が正しいかな?)のバック3人「ピアソン」「シャイ」「テキシドール」のパワフルな演奏もすごい!
しかし「カーク」…こいつは本当に「ド級」の化物テナーで、改めて惚れ直す。
フィナーレでの、警察官が来た様なホイッスルもマンゼロの嵐もす、すげーぜ!!
このアルバム随一のパフォーマンスがなされた、超名演でしょう。
サプライズのもう一曲は、「コルトレーン」の魂が完全に乗り移った?10曲目「ペダル・アップ」で、まじに本格的なモードの序奏からスタートし、色付けをしているのは、「テキシドール」のパーカッションのみ。
「カーク」他4人は、完全に「コルトレーン・カルテット・モード」にトランスして、ここで究極のサプライズ演奏が…。
何とソプラノ・サックスで飛翔する「マイ・フェイヴァリット・シングス」のメロディを吹いてくれる。
命を削ったように吹き切る姿(音)は、本当に「コルトレーン」が、地上に降臨した様な演奏だ。
ここで、もはや、私は涙チョチョ切れ、感動で心が震えっぱなしだ。
「カーク」…何でもっと長生きしてくれなかったのか?
実は、やっぱり…このアルバムのベスト1演奏はこれだろうな…。
2曲目「シーズンズ」…「カーク節」全開、「カーク・ワールド」へようこその、フルートとマンゼロによる、ソロ・カデンツァが素晴らしい。
「カーク」の後、高速でトリオ演奏でぶちかますピアノ「バートン」、ベース「ピアソン」、そしてドラムの「シャイ」も相当来てますよ。
終盤のバロック音楽を連想させる「カーク」のフィニッシュもgoodですね。
4曲目「バーム~」も、一言で言ってすごく良い演奏だ。
序奏で、テーマをとても大人しく、上品に吹いて、ここで静寂の「カーク」の演奏が聴けるのだ。
バックはごく正統的な、ミドルスローの4ビートで、ベースの「ピアソン」中心で伴奏する。
「カーク」は中途から、クライネットをメインで演奏して、空間を活かした叙情的で、ポエムを思わせる詩的な演奏をする。
しかし、時折、遊び心を出して、ブルースに転調させて客を楽しませる。
元祖、エンタの神様でしょうか。
7曲目「ブルー~」もR&Bスタイルの良曲だが、それの終了と同時に、サックス他マルチ・リードで、ノンブレスで長く入る8曲目「ソロ・ピース」の超絶技巧に圧倒されること間違い無し。
いくら2mの大男と言っても、こいつの肺活量(どっちかと言うと排気量かな??)、一体どれくらいあるの?
この様な、化物演奏をしていたかと思えば、9曲目「セレナーデ」のフルート演奏…曲の入りなんか本当に可憐で可愛らしいフルート演奏で、カデンツァに入ってからは、「カーク節」も出すが、さっきまでと同じ人かと思わせる程、音楽的懐が深いミュージシャンです。
「ラサーン・ローランド・カーク」…最高です。
今日はテレビで、アニメの「デス・ノート」を見たんですが、まぁまぁ楽しめたかなぁって感じです。
原作漫画(コミック)のキレとディープな雰囲気、或いは実写版映画(藤原竜也、松山ケンイチ)のシュールでストイックな感じとは、また違った魅力はあったと思います。
さて、今日は久しぶりに大好きなアーティスト、「ラサーン・ローランド・カーク」の伝説のモントルー・ジャズ・フェスティバルのライヴを録音した、アルバムの紹介です。
最初から最後まで、「カーク・ワールド」全開で、精神を高揚させて聴くも良し、あくまでも、エンターテインメントと割り切って楽しんで聴くも良し、いずれにせよ素晴らしい演奏が収められたアルバムです。
アルバムタイトル…ライヴ・アット・モントルー1972
パーソネル…リーダー;ローランド・カーク(ts、cl、fl、他)
ロン・バートン(p)
ヘンリー・ピアソン(b)
ロバート・シャイ(ds)
ジョー・テキシドール(perc)
曲目…1.ラサーントーク1、2.シーズンズ、3.ラサーントーク2、4.バーム・イン・ジレッド、5.ヴォランティアード・スレイヴリー、6.ラサーントーク3、7.ブルー・ロル№2、8.ソロ・ピース…aサテン・ドール、bインプロビゼイション、9.セレナーデ・トゥ・ア・ククー、10.ペダル・アップ
1972年6月24日 モントルー・ジャズ・フェスティヴァルでのライヴ録音
原盤…ATLANTIC 発売…イースト・ウェスト・ジャパン
CD番号…AMCY-1147
演奏について…純粋にライヴアルバムなので、曲目にある通り、所々で「カーク」のユーモア溢れるトークが聴けるが、演奏曲でのお薦めは略、全曲と言って良いので、中々この1曲に決めかねます。
と言うのも、「カーク」はライヴ全体(全曲)を一つの曲とみなして、演奏している節があり、曲が分かれているとは言っても、演奏全部が一つの組曲の様な、トータル・コンセプトでまとめられている様に感じるからです。
しかし、やはりその中から、幾つか名演をセレクトして行きましょう。
まず、すごい演奏の一つは、5曲目「ヴォランティアード~」なんかは、ジャズで演奏された、「ブルース・ロック」いや、史上最高のR&Bコンボの演奏で、「バートン」の殴る様なブロックトーンと、超絶的に長いブレスで、最後まで吹き通す「カーク」のブルーズ魂の叫びが、素晴らしい相乗効果をもたらし、聴衆は感動の渦に引き込まれる。
ぐいぐいドライヴする(カークにドライヴされている方が正しいかな?)のバック3人「ピアソン」「シャイ」「テキシドール」のパワフルな演奏もすごい!
しかし「カーク」…こいつは本当に「ド級」の化物テナーで、改めて惚れ直す。
フィナーレでの、警察官が来た様なホイッスルもマンゼロの嵐もす、すげーぜ!!
このアルバム随一のパフォーマンスがなされた、超名演でしょう。
サプライズのもう一曲は、「コルトレーン」の魂が完全に乗り移った?10曲目「ペダル・アップ」で、まじに本格的なモードの序奏からスタートし、色付けをしているのは、「テキシドール」のパーカッションのみ。
「カーク」他4人は、完全に「コルトレーン・カルテット・モード」にトランスして、ここで究極のサプライズ演奏が…。
何とソプラノ・サックスで飛翔する「マイ・フェイヴァリット・シングス」のメロディを吹いてくれる。
命を削ったように吹き切る姿(音)は、本当に「コルトレーン」が、地上に降臨した様な演奏だ。
ここで、もはや、私は涙チョチョ切れ、感動で心が震えっぱなしだ。
「カーク」…何でもっと長生きしてくれなかったのか?
実は、やっぱり…このアルバムのベスト1演奏はこれだろうな…。
2曲目「シーズンズ」…「カーク節」全開、「カーク・ワールド」へようこその、フルートとマンゼロによる、ソロ・カデンツァが素晴らしい。
「カーク」の後、高速でトリオ演奏でぶちかますピアノ「バートン」、ベース「ピアソン」、そしてドラムの「シャイ」も相当来てますよ。
終盤のバロック音楽を連想させる「カーク」のフィニッシュもgoodですね。
4曲目「バーム~」も、一言で言ってすごく良い演奏だ。
序奏で、テーマをとても大人しく、上品に吹いて、ここで静寂の「カーク」の演奏が聴けるのだ。
バックはごく正統的な、ミドルスローの4ビートで、ベースの「ピアソン」中心で伴奏する。
「カーク」は中途から、クライネットをメインで演奏して、空間を活かした叙情的で、ポエムを思わせる詩的な演奏をする。
しかし、時折、遊び心を出して、ブルースに転調させて客を楽しませる。
元祖、エンタの神様でしょうか。
7曲目「ブルー~」もR&Bスタイルの良曲だが、それの終了と同時に、サックス他マルチ・リードで、ノンブレスで長く入る8曲目「ソロ・ピース」の超絶技巧に圧倒されること間違い無し。
いくら2mの大男と言っても、こいつの肺活量(どっちかと言うと排気量かな??)、一体どれくらいあるの?
この様な、化物演奏をしていたかと思えば、9曲目「セレナーデ」のフルート演奏…曲の入りなんか本当に可憐で可愛らしいフルート演奏で、カデンツァに入ってからは、「カーク節」も出すが、さっきまでと同じ人かと思わせる程、音楽的懐が深いミュージシャンです。
「ラサーン・ローランド・カーク」…最高です。