紫のオルフェ~何でもかんでも気になる音楽、名曲アルバム独り言

ジャズ、ラテン、クラシックを中心として、名曲、アルバム演奏者を紹介します。&私の独り言を…

アルフィー~ソニー・ロリンズ

2007-08-03 23:36:12 | ジャズ・アルト・サックス
皆様、こんばんわ。
昨日は泊りがけの出張でしたので、ブログ更新できずにすみませんでした。
さて、今日は「ソニー・ロリンズ」が手がけた映画音楽アルバム、「アルフィー」を紹介します。
映画音楽と言ってもそこは、「ロリンズ」とアレンジャー「オリヴァー・ネルソン」が監修したサウンド・トラックなので、一級のジャズアルバムに仕上がっていますので、是非ご視聴あれ!!

アルバムタイトル…アルフィー

パーソネル…リーダー;ソニー・ロリンズ(ts)
      オリヴァー・ネルソン(arr、cond)
      ジミー・クリーヴランド(tb)
      J・J・ジョンソン(tb)
      フィル・ウッズ(as)
      ボブ・アシュトン(ts)
      ダニー・バンク(ts)
      フランキー・ダンロップ(ds)
      ウォルター・ブッカー(b)
      ロジャー・ケラウェイ(p)
      ケニー・バレル(g)

曲目…1.アルフィーのテーマ、2.ヒーズ・ヤンガー・ザン・ユー・アー、3.ストリート・ランナー・ウィズ・チャイルド、4.トランジション・テーマ、5.オン・インパルス、6.アルフィーのテーマⅡ

1966年1月26日

演奏について…この盤もトップ・ヘヴィの代表的なアルバムと言える。
ベスト・トラックはずばり、オープニングの「アルフィーのテーマ」。
Cマイナーのややブルース調の曲だが、序奏の「ロリンズ」の豪放テナー、それに続いてブルージーな「バレル」のギター、モードのコード進行でセンス良く弾く「ケラウェイ」のピアノの、どれをとってもオープニングのスタートダッシュに相応しい演奏です。
耳になじむ親しみやすいメロディもgoodですよ。

2曲目「ヒーズ・ヤンガー~」は、渋く決まったバラッド。
主役は勿論ハードボイルドにかっこ良く吹き切る「ロリンズ」ですが、「ネルソン」のアレンジもすごく良くて、ソロでは、ここでも「ケラウェイ」が素晴らしいモードのピアノソロ&伴奏を演じています。

4曲目「トランジション・テーマ」は、やはり渋めの4ビートブルースで、「バレル」「ケラウェイ」のアドリブは、ハイセンス!
続く「ロリンズ」はあえて音符を極力廃して、単音で勝負しているが、彼の意図は???うーん一寸理解し難いが、天才のやることですからね。(考)
曲のエンディングで、「ウッズ」が伸びやかなソロを吹く所がワンポイントでしょう。

5曲目「オン・インパルス」は、ミディアムテンポのワルツで、「ロリンズ」が伸びやかで豪快なテナーを終始演奏して、一方では「ネルソン」アレンジのホーン群が、上品な味付けで曲に彩りを副えています。

3曲目「ストリート~」とエンディング「アルフィーⅡ」では、両曲ともに「アルフィーのテーマ」が登場します。
Ⅱの方の「ロリンズ」のソロは中々良く、アルバム最後で緊張感が取れて、伸びやかなロリンズらしい遊び心と余裕がある、アドリブが聴けます。