なんとなくクラシテル

獣医という仕事をしている人間の生活の例の一。
ほとんどが(多分)しょーもない話。

日本

2003年10月10日 | 
生まれのトキ、最後の1羽が死んだ日になった、今日は。これで、日本産のトキは全滅ということになる。学名が「ニッポニア ニッポン」なのに。
 今年、佐渡に行きたかった理由は、この「キン」というトキが生きていられるのも、あとわずかだろう、という考えがあってのことだったんだよね。結局行かれなかったが。行く理由が喪われてしまったような気がする。

 日本人って、いや、人間って変だな。
 [環境・環境」ってわあわあ言う割には、身近な環境をどうにかする気はないんだもんな。例えば、ガーデニング。これがブームになってから、めっきり昆虫が減った。やたら農薬だの、除虫剤をばら撒くせいじゃないかな。見ったくれはいいかもしれないが、しょっちゅう植え替えてるし。要するに、草花を「生き物」扱いしていない、ただの「装飾物」にしてるんじゃないか。変だよ。
 日本で全滅した鳥、トキもコウノトリも田の鳥だ。日本に田んぼは多いのに。なんか、考えが狭い、というか、何をやってもいい、というか、何にしても、やっぱり「金」ということなのかしら。
 で、こないだ購入したフォーレ+デュリフレのレクイエムを聴く。チョン ミュンフン指揮なんだけど、聞いてビックリ!!まるでオペラ。今まで聴きなれてたフォーレ+デュリフレからかけ離れている。これ、好き嫌いは分かれるかもしれないけど。私は好きだな。隠れてた和音が聞こえるし。ティンパニがちょっとうるさいところもあるけど。
 それにしても、聴いていると、涙が出てくる。
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