なんとなくクラシテル

獣医という仕事をしている人間の生活の例の一。
ほとんどが(多分)しょーもない話。

動物病院

2024年01月01日 | 仕事

を開院してから、今年の5月で25周年だそうです。ウッソ~~~~。よくまあ潰れずにきたものよ。

 なんでこうも儲かってない?のはさておき。まあ、処方食等々、元値が上がっちゃったもの以外は(つまり技術料ですか)開院当初から一切値上げしてないもの、そりゃ儲からないですわね。

 つくづく思うのは。医療って退歩がない。で、実にいい時期に開院したんだなあと。一番進展著しく、且つ、それが実際に役に立つ技術や情報がもらえる時期に始めたんだもんね。

 思えば、大学卒業時なんて、薬なし検査なし、徒手空拳でどうにかしろっていう世界でしたもん、当時やたら心電図を勉強させられた(で、結局身につかなかった)のは、要はそれ位しか個人病院で準備できる検査がなかったって事で、しかも、実際にはてんで治療の役に立たないという。結局心電図&エコーは未だ当院にない検査機器だし。。

 病理検査だって、開院当初、ようやくやってくれる場所が出始めたんだけど、その場所がアメリカだったりして。で、誤診してくれたもんなあ・・・。今や、検査所はレッドオーシャンになっちゃって、あっちもこっちもハイレベル&正確な検査を請け負ってくれる。

 現在の問題といえば、そうした検査技術の進歩健康寿命の進歩、になっていない事。患者をどーでもいい検査で振り回すな、と思ってるんですけどね。

 と言ってる間に、また進展が。富士フィルムVETシステムズから、「馬の血液検査引き受けます」って。よっしゃよっしゃ。自分とこでもそこそこ検査できますけど、検査所が請け負ってくれるのならお安くできるし、ナイスだよねえ。

 あと、馬に使えそうな抗菌剤や消炎剤等々、ジェネリックが出てきて、現実的な価格で提案できそうな感じになってきた。とりあえず、自分の実験馬に使ってみたけど、良好良好。いけそうですわ。

 ということで、今年からは馬の内科診療(主に蹄疾患)を診療対象にしようか、と考えてます。困っている方、ご連絡ください。

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