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★ 私のクラシック音楽館 (MCM) ★ 蔵 志津久

クラシック音楽研究者 蔵 志津久によるCD/DVDの名曲・名盤の紹介および最新コンサート情報/新刊書のブログ

◇クラシック音楽◇コンサート情報

2013-10-14 11:37:39 | コンサート情報

 

<コンサート情報>

 

~3人の独奏者を迎え、ケン=デイヴィッド・マズア指揮日本フィルによる”スーパーコンチェルト”

チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番

指揮:ケン=デイヴィッド・マズア

管弦楽:日本フィルハーモニー交響楽団

ヴァイオリン:ノエ・乾

チェロ:レオナルト・エルシェンブロイヒ

ピアノ:モナ=飛鳥・オット

会場:サントリーホール

日時:013年10月22日(火) 午後7時

 指揮のケン=デイヴィッド・マズアは、名指揮者クルト・マズアの息子。ヴァイオリンのノエ・乾は、ギリシャ人の母、日本人の父のもと、ベルギー・ブリュッセルで生まれ、現在、デュッセルドルフに住み、世界中で演奏活動を行っている。チェロのレオナルト・エルシェンブロイヒは、1985年生まれで、2010年にクリストフ・エッシェンバッハと行ったベートーヴェンのチェロ・ソナタ全曲演奏会が大きな話題を集めた。ピアノのモナ=飛鳥・オットは、父親がドイツ人、母親が日本人のもとドイツ・ミュンヘンで生まれ、これまでグロートリアン・シュタインヴェーク国際コンクール第1位、EPTA欧州ピアノ教育者連盟国際コンクール第1位などの受賞歴がある。

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◇クラシック音楽◇新譜CD情報

2013-10-11 10:45:52 | 新譜CD情報

 

<新譜CD情報>

 

~ウィルヘルム・ケンプ、1961年ベートーヴェン:ピアノソナタ全曲連続演奏会のライヴ録音盤~

ベートーヴェン:ピアノソナタ全集(第1番~第32番)<ライブ録音盤>

①1961年10月10日
②1961年10月10日、12日
③1961年10月12日、14日
④1961年10月14日、16日
⑤1961年10月16日
⑥1961年10月26日
⑦1961年10月26日、27日
⑧1961年10月30日
⑨1961年10月30日

ピアノ:ウィルヘルム・ケンプ

収録:全曲、文京公会堂にてNHKが収録

CD:キング・インターナショナル KKC-2064~72 (9CD) モノラル 

 ドイツの巨匠ピアニスト、ウィルヘルム・ケンプ(1895―1991)は1961年10月に来日し、ベートーヴェンのピアノソナタ全曲を7夜にわたり連続演奏した。単独のピアニストがベートーヴェンのピアノソナタを全曲集中して演奏することは日本初で、当時、日本音楽界の一大イベントとして非常な話題となった。この録音当時ケンプは66歳。ケンプのベートーヴェンのピアノソナタ全集は、1950~6年のモノラルと1964~5年のステレオの2種のセッション録音が存在するが、丁度その中間期に当る、ケンプ最盛期の全集がもう一つ増えたことになる。これらは、すべてNHKがラジオ放送用に収録したもの。

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◇クラシック音楽◇コンサート情報

2013-10-10 10:35:04 | コンサート情報

 

<コンサート情報>

 

~イ・ムジチの「四季」とオペラの名旋律の数々~

ロッシーニ(ガンバロ編): オペラ「セビーリャの理髪師」序曲
パガニーニ: モーゼ幻想曲(ロッシーニ「エジプトのモーゼ」の主題による変奏曲)
          [ヴァイオリン:エットーレ・ペレグリーノ]
ヴェルディ: オペラ「椿姫」第1幕への前奏曲
プッチーニ(モリネッリ編): オペラ「ジャンニ・スキッキ」から“私のお父さん”
ロッシーニ: 涙(「老いの過ち」第9巻から)
          [チェロ:ピエトロ・ボスナ]
マスカーニ: オペラ「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲
グリンカ: ベッリーニ「夢遊病の女」の主題による華麗なるディヴェルティメント
        [ピアノ:フランチェスコ・ブッカレッラ]

ヴィヴァルディ: ヴァイオリン協奏曲集「四季」
            [ヴァイオリン:アントニオ・アンセルミ]

弦楽合奏:イ・ムジチ合奏団

会場:サントリーホール

日時:2013年10月19日 (土)  午後6時

 永遠のベストセラー定番、イ・ムジチの「四季」!そしてイタリアの青い空を歌うようなオペラの名旋律の数々に酔うコンサート。イ・ムジチ合奏団(イタリア語で「音楽家達」の意味)は、イタリアの室内楽団。1952年にローマの聖チェチーリア音楽院の卒業生12名が集まって結成。楽団としては指揮者を置かず、楽員全員の合議で音楽を作り上げる形式をとる。編成はヴァイオリン6挺、ヴィオラ2挺、チェロ2挺、コントラバス1挺、チェンバロ1台。彼らの演奏するヴィヴァルディの「四季」はバロック音楽ブームの火付け役だと言っても過言ではない。

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◇クラシック音楽◇NHK‐FM 「ベスト・オブ・クラシック」 レビュー

2013-10-07 15:32:52 | NHK‐FM「ベストオブクラシック」レビュー

 

<NHK‐FM 「ベスト・オブ・クラシック」 レビュー>

 

~東日本大震災で結ばれた日本と英国の固い絆 BBCフィルハーモニック 演奏会~

エルガー:変奏曲「なぞ」から「ニムロッド」

ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番

ベルリオーズ:幻想交響曲

指揮:佐渡 裕

管弦楽:BBCフィルハーモニック

ピアノ:辻井伸行

収録:2013年4月23日、サントリーホール(東京)

放送:2013年9月4日(水) 午後7:30~午後9:10

 2013年4月23日、サントリーホール(東京)で行われた英国のオーケストラBBCフィルハーモニックの演奏会は、東日本大震災と大いに関わりがある。BBCフィルハーモニックは2011年3月に日本ツアーを行っていたが、日程の半ばで東日本大震災に遭遇し、止む無く中止となってしまったのである。そのため今回の日本ツアーは、演奏者の顔ぶれと曲目は以前と同じで、改めて開催し、完結させるという目的で行われたもの。演奏会の冒頭で指揮の佐渡 裕がその経緯を次のように聴衆に語りかけた様子から始まる。「我々のツアーのメンバーは、2011年の3月に広島をスタートし、10回の公演を予定していた。5回の演奏会が修了し、いよいよこれから横浜、東京と関東のツアーが始まるところで、3月11日の震災が起こってしまった。丁度オーケストラはベイブリッジを通って横浜に行く時だったので、橋の上で強い揺れを経験した。日本が大変なことになった、そして東北の人々を思うと胸が痛かったが、この素晴らしいツアーをもう一度再開しようといういうことで、2年間というオーケストラのスケジュールとしては最短の期間で、全く同じメンバーでツアーを再開ですることができた」

 そして、当初この演奏会の予定にはなかったが、BBCフィルハーモニックが、東日本大震災の犠牲者のために、そして今も復興に当っている人々のために、演奏したいということで、最初にエルガー:変奏曲「なぞ」から「ニムロッド」が演奏された。佐渡 裕は、この演奏に先立ち「この曲は大変感動的な曲なのだが、曲が終わったら、拍手をご遠慮いただきたい。その後は大いに演奏会をお楽しみください」とコメントし、演奏が始まった。「エニグマ変奏曲」または「謎の変奏曲」とも言われるこの曲は、エルガーのオーケストラのための変奏曲であり、この作品の成功によって、エルガーの名前は世界的に知られるようになったという。主題に続く各変奏は、親しい友人たちへの真心のこもった内容となっている。何故、変奏曲「なぞ」と呼ばれるかは、どうも謎のままのようである。「ニムロッド」は、全部で14ある変奏曲の第9変奏に当たる。「ニムロッド」とは、ドイツ生まれのアウグスト・イェーガーにエルガーが付けた愛称のこと。エルガーは、イェーガーの気高い人柄を自分が感じたままに描き出そうとしたと言われており、アンコールピースとしても演奏される。曲の内容は、思索的で、静寂さに包まれ、それらが深い感動を伴って大きく表現される。ここでの佐渡 裕指揮BBCフィルハーモニックの演奏は、東日本大震災の犠牲者へ対する鎮魂の感情がこもっていることが、聴いていて自然に感じられる演奏内容でもあった。BBCフィルハーモニックへ対しては「心のこもった演奏をありがとう」と言いたい。

 次の曲は、ピアノ:辻井伸行との共演でラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番が演奏された。辻井伸行が2009年6月、第13回ヴァンクライバーン国際ピアノコンクールで日本人として始めて優勝した時に演奏した曲でもあり、辻井伸行にとって、もとりわけ思い入れの深い曲であるはずだ。その意味から演奏前から期待は高まる。ここでの辻井伸行の演奏は、実に幻想的で、詩的に昇華された演奏を披露した。この曲はどのピアニストも持てる力を鍵盤にぶつけるものだが、辻井伸行の演奏は、これらとは全くことなり、静寂であると同時に暖かみがこもり、あたかもラフマニノフの心の中を覗き見るかのごとき、精神性の高い演奏に終始していた。それと「あれ」と感じたのは、昔の辻井伸行が奏でるピアノの音は、繊細極まりないもので、鋭利な剃刀のような雰囲気を宿していた。ところが、ここでのラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番の演奏を聴くと、そんな面影は姿を消し、堂々とした力強さが前面に出ていることに驚かせられる。これは、ヴァンクライバーン国際ピアノコンクール優勝という経験を経て、掴み取った辻井伸行の新境地として私は聴きたい。一方で、流れるような、歌うような、そのピアノ演奏のスタイルは、以前の辻井伸行の演奏と変わりはない。それにしても、辻井伸行の演奏は、実に詩的であり、歌心に富んでいる。そんなところに聴衆が辻井伸行を好む源が潜んでいるのであろう。

 最期の曲目は、ベルリオーズ:幻想交響曲。この曲は、クラシック音楽の中でも最も演奏される機会が多い曲であり、多くのクラシック音楽ファンのお気に入りの曲の一つだ。それだけに、指揮者それにオーケストラの実力が試される曲といってもいいだろう。そして、この曲の持つ異様な雰囲気が、演奏会を盛り上げやすいところがあり、ほとんどの演奏は、この曲の持つ自虐的で、非日常的な世界を強調する傾向が強い。ところが佐渡 裕指揮BBCフィルハーモニックの演奏は、それらとは全く異なる演奏内容で、あくまで音楽的な美意識を追究し尽くしたといえる見事な出来栄えであった。この演奏を聴き終えたあと、幻想交響曲とは、こんなにも音楽的に豊かな潤いを持った交響曲であったのか、と改めてこの曲の持つ魅力を発見する思いがした。これは、指揮者とオーケストラのメンバー一人一人の思いとが完全に一致しなければ達成し得ない世界であることは間違いあるまい。それにしても指揮の佐渡 裕とオーケストラのBBCフィルハーモニックとの相性の良さが窺える。ドイツのオーケストラでも得られない、フランスのオーケストラでも得られない、そしてイギリスのオーケストラ出なければ出せない、奥行きの深い、豊穣さがこもった響きをこのオーケストラは確かに持っている。そして佐渡 裕の持つ明るく、スケールの大きいバランスの取れた豊かな音楽性が、このオーケストラの隅々に浸透していたことを聴いて取れたことも、今回の大いなる収穫であった。(蔵 志津久)

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◇クラシック音楽◇コンサート情報

2013-10-07 10:33:15 | コンサート情報

 

<コンサート情報>

 

~プラハ国立劇場 2年ぶりの引越し公演 モーツァルト「魔笛」~

モーツァルト:歌劇「魔笛」

演出:ラディスラフ・シュトロス

指揮:リハルド・ハイン/ズビネク・ミューレル

管弦楽:プラハ国立劇場管弦楽団

夜の女王:エリカ・ミクローシャ(ソプラノ)

合唱:プラハ国立劇場合唱団

バレエ:プラハ国立劇場バレエ団


会場:Bunkamuraオーチャードホール

日時:2013年10月13日(日) 午後3時

 マーラー、クレンペラー、クライバー等が続々と登場したチェコ随一の栄光と伝統の歌劇場「プラハ国立劇場」の2年ぶりの引越公演。夜の女王を演じるソプラノのエリカ・ミクローシャは、19歳の時、ハンガリー国立歌劇場で史上最年少の契約歌手となる。2004年には、メトロポリタン歌劇場と契約、50回以上「夜の女王」を歌い、同劇場では出演最多記録を更新した。

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◇クラシック音楽◇新譜CD情報

2013-10-04 10:54:50 | 新譜CD情報

 

<新譜CD情報>

 


~ランパル国際フルートコンクール優勝者・上野星矢の第2弾CD「デジタルバード組曲」~

プーランク:フルートソナタ 
吉松隆:デジタルバード組曲(鳥恐怖症/夕暮れの鳥/さえずり機械/真昼の鳥/鳥回路) 
ドビュッシー:シリンクス 
上林裕子:クリスタルの時(上野星矢のために作曲された)  
上林裕子:オルシアの物語 第3楽章より 「くれなずむ」  
ダマーズ:演奏会用ソナタ 

フルート:上野星矢

ピアノ:佐野隆哉

録音:2013年4月16日~18日、群馬県大泉町文化村大ホール

CD:日本コロムビア COCQ‐85021

 フルートの上野星矢(1989年生まれ)は、東京都杉並区出身。2008年、東京芸術大学音楽学部入学。同年、第8回ジャン=ピエール・ランパル国際フルートコンクールにおいてグランプリ(第1位)を獲得。2009年、杉並区文化功労賞受賞。2012年、パリ国立高等音楽院を卒業。2012年10月、日本コロムビアよりデビューCD「万華響 KAREIDOSCOPE」をリリースしたのに続き、今回第2弾のCD「デジタルバード組曲」をリリース。 

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◇クラシック音楽◇コンサート情報

2013-10-03 15:54:56 | コンサート情報

 

<コンサート情報>

 

~プラシド・ドミンゴ コンサートインジャパン 2013~

オペラ・アリアとミュージカル、サルスエラなどからfavorite songsの数々

テノール:プラシド・ドミンゴ

会場:東京国際フォーラム ホールA

日時:2013年10月12日(土) 午後7時30分

 世界を席巻する世紀のスーパーテノール、プラシド・ドミンゴ。東日本大震災直後に駆けつけて歌ってくれた名曲の数々、そして「ふるさと」。あの感動は忘れない、ありがとう、ドミンゴ。そして、今、再び喝采へ。

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◇クラシック音楽◇新譜DVD情報

2013-10-01 12:31:15 | 新譜DVD情報

 

<新譜DVD情報>

 

~次期音楽監督に就任予定のロビン・ティチアーティ指揮によるグラインドボーン音楽祭2012~

モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」

演出:マイケル・グランデージ

指揮:ロビン・ティチアーティ

管弦楽:エイジ・オブ・エンライトゥンメント管弦楽団

スザンナ:リディア・トイシャー
フィガロ:ヴィート・プリアンテ
アルマヴィーヴァ伯爵夫人:サリー・マシューズ
アルマヴィーヴァ伯爵:アウドゥン・イヴェルセン
ケルビーノ:イザベル・レナード
マルチェッリーナ:アン・マレー
バルトロ: アンドリュー・ショア ほか

合唱:グラインドボーン合唱団

収録:2012年8月、グラインドボーン歌劇場(イギリス)

字幕:英・仏・独・日・韓(本編のみ)

DVD:日本コロムビア OA1102D(BD=OABD7118D)

 グラインドボーンの次期音楽監督に就任することが決まっているロビン・ティチアーティが、グラインドボーンの十八番とも言うべき演目「フィガロの結婚」を振った極めつけの舞台。グラインドボーン音楽祭は、イギリスのイースト・サセックス州ルイス近郊のカントリー・ハウスであるグラインドボーンで開かれるオペラ音楽祭。レジデント・オーケストラはロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、準レジデント・オーケストラはエイジ・オブ・インライトゥメント管弦楽団。現在の音楽監督のウラディーミル・ユロフスキは、2013年での退任が決まっており、後任にはロビン・ティチアーティが決まっている。

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