~まほろば 歌い継ぐ日本のこころ~ フォレスタ(FORESTA)作品集
荒城の月/美しき天然/早春賦/夏は来ぬ/ちいさい秋みつけた/冬景色/あざみの歌/白い花の咲く頃/山のけむり/浜辺の歌/浜千鳥/惜別の歌/人を恋うる歌/北帰行/初恋/海の歌/風のかたみに/明日/追憶/まほろば
歌手:フォレスタ・メンバー=大野 隆/横山慎吾/榛葉樹人/澤田 薫/田中健
晴/今井俊輔/園山正孝/白石佐和子/矢野聡子/
小笠原優子/中安千晶/吉田 静
ピアノ:南雲 彩/吉野 翠
CD:フォレスタ事務所 FRT-2009
毎週月曜日の夜10時から、BS日テレで「BS日本・こころの歌」が放送されているが、ここで毎週歌っているのがフォレスタ(FORESTA)のメンバーである。作曲家・杉本龍之氏の監修指導の下、結成されたこの全員音楽大学出身の混声グループは、“美しい日本の詩と旋律を歌い継ぐ”のテーマにそって、実に若々しい清らかな歌声と良く響きあうハーモニーで、聴くものを引き付けて離さない魅力を存分に発揮している。最近のコーラスグループとして出色の存在といっていいだろう。
フォレスタが対象としている歌は、日本の抒情歌が中心となっている。明治以来、日本は西洋文化の吸収に全力を傾けていたが、音楽についても優秀な音楽的素質を持った若者を海外に送り出し、西洋音楽を勉強させ、この結果、日本人が日本の心を持って作曲した“日本の歌”の名曲が続々とつくられた。これらの日本の歌は、一般にはクラシック音楽とはいわれてはいないが、私は日本人がクラシック音楽を勉強し、日本人が共感できる音楽へと昇華させた、紛れもない日本発のクラシック音楽であると考えている。
難しい音楽はクラシック音楽、誰でも歌える音楽はポピュラー音楽と決め付けるには間違えのもとだ(質のいい日本の演歌の中には、オペラと比べても決して遜色ない曲だってある!)。日本の抒情歌は西欧音楽を母体としてはいるが、クラシック音楽を自分の中に取り込み、日本独自の音楽性を新しく創造したことは間違いないし、世界に胸を張ってもいい独創的作品群だと思う。
これらの日本の抒情歌は、これまでクラシック音楽の歌手やポピュラー音楽のコーラスグループなどによって歌い継がれてきたが、最近、それらの歌手達も高齢化し、このままでは世界に誇れる日本の抒情歌も立ち消えしまうのでは、という一抹の不安を持たざるを得ない状況に置かれていた。ところがこれらの不安を一挙に払拭してくれた一つが、フォレスタ・グループの登場である。全員音楽大学を卒業したばかりの若々しい歌声は何物にも代えがたい魅力を発揮している。
これまでフォレスタの歌声は、BS放送かDVDで見られたが、今回CDが新たに発売された。勿論、映像もいいのだが、CDは声そのものに集中できるという大きなメリットがあり、私は好きだ。収められた曲はよく知られた曲で楽しめる。最近、男性歌手の存在感が薄いのが気になっていたが、フォレスタの男性歌手はよく通る歌声で、女性歌手とのバランスも非常に良い。「BS日本・こころの歌」の音楽監修者で、滝廉太郎、山田耕作、成田為三らの流れをくむ岡本敏明の下で作曲法を学び、日本のメロディーの継承者として活躍中の杉本龍之氏の作品が、このCDの最後に5曲収録されている。これからも日本の新しい抒情歌の誕生が期待できそうだ。(蔵 志津久)
アカペラで歌っていて実に素晴らしかったです。
毎週聴いてますが今後は男声合唱は全て伴奏なし
のアカペラでお願いします。
伴奏の入る男声合唱は最悪、最低です。
男声歌手の皆さんもアカペラで歌いたいはずです。
美しいメロデーをお聞かせ頂きたいです。
BS日テレ「心の歌」
番組最後の 精霊流し で 榛葉樹人さんがよかった。
私もフォレスタの大ファンです。毎週欠かさずBS日テレの「こころの歌」を聴いていますよ。
もっともっとフォレスタファンが増えるといいですね。
蔵 志津久
メンバー皆さんすばらしいですが特に吉田静さんをおうえんしています。
大阪公演の無いのが残念です。