★ 私のクラシック音楽館 (MCM) ★ 蔵 志津久

クラシック音楽研究者 蔵 志津久によるCD/DVDの名曲・名盤の紹介および最新コンサート情報/新刊書のブログ

●クラシック音楽●コンサート情報

2024-05-02 10:33:06 | コンサート情報



<コンサート情報>



~カーチュン・ウォン指揮日本フィル ”作曲家 坂本龍一 その音楽とルーツを今改めて振り返る”~

ドビュッシー:「夜想曲」
坂本龍一:箏とオーケストラのための協奏曲
     The Last Emperor (映画「ラストエンペラー」より)
武満徹:組曲 「波の盆」より「フィナーレ」
坂本龍一:地中海のテーマ(1992年バルセロナ五輪開会式音楽)

箏:遠藤千晶

ピアノ:中野翔太

合唱:東京音楽大学

指揮:カーチュン・ウォン(日本フィル首席指揮者)

管弦楽:日本フィルハーモニー交響楽団

監修:小沼純一

会場:東京芸術劇場

日時:2024年6月2日 (日) 午後2時

 作曲家・編曲家・ピアニスト・音楽プロデューサーの坂本 龍一(1952年―2023年)は、東京都出身。東京芸術大学在学中にスタジオ・ミュージシャンとして活動を開始。1970年代後半よりソロやKYLYNバンドのメンバーとして活動する一方、メンバーとして参加した音楽グループ「イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)」が国内外で商業的成功を収め、人気ミュージシャンとなった。同時に山下達郎や大貫妙子などの同世代の音楽家とも知り合い、共同作業を行った。俳優として出演した大島渚の監督映画「戦場のメリークリスマス」で映画音楽も手掛け、日本人初の英国アカデミー賞 作曲賞を受賞した。1987年公開の「ラストエンペラー」では日本人初のアカデミー作曲賞を受賞し、同曲でゴールデングローブ賞 作曲賞、1989年第31回グラミー賞最優秀オリジナル映画音楽アルバム賞など世界的な音楽賞を総なめした。1990年、映画「シェルタリング・スカイ」のサウンドトラックを担当し、ロサンゼルス映画批評家協会賞の作曲賞、1991年にゴールデングローブ賞 作曲賞を受賞した。以降、国内外の映画音楽を手掛け、映画音楽家としての地位を築いた。1990年代中盤にはインターネットの普及に先んじて逸早くライブや作品に取り入れるなど、新技術に興味を示す。クラシック音楽を根幹として、民俗音楽、ポピュラー音楽(特にテクノポップ)にも造詣が深かった。愛称は”教授”。晩年は環境や憲法に関する運動にも積極的に参加していた。

 指揮のカーチュン・ウォンは、シンガポール出身。名指揮者クルト・マズア(1927年―2015年)の愛弟子で、マズアの晩年はしばしば指揮台を共にする機会に恵まれる。2016~7年にロサンゼルス・フィルハーモニックの「ドゥダメル・フェローシップ・プログラム」を受ける。また、ベルリンのハンス・アイスラー音楽大学においてオーケストラ/オペラ指揮の音楽修士号を取得。2016年「グスタフ・マーラー国際指揮者コンクール」で優勝し、一躍その名を世界に知られる。2019年12月、33歳という若さでシンガポールとドイツの文化交流並びにドイツ音楽文化の海外普及における献身的な取り組みと顕著な功績により、シンガポール出身の芸術家として初めてドイツ連邦大統領より功労勲章を与えられた。2020/2021年シーズンには、ニューヨーク・フィルハーモニックへのデビュー、そしてチェコ・フィルハーモニー管弦楽団、ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団へのデビューに加えトゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団、イル・ド・フランス国立管弦楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団、東京交響楽団、読売日本交響楽団との共演も果たした。2023年9月に日本フィルハーモニー交響楽団首席指揮者に就任。同時にドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団首席客演指揮者に就任。2024年9月からはイギリスのハレ管弦楽団首席指揮者及びアーティスティック・アドバイザーに就任予定。
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