小麦脱穀終わり

2005年06月29日 | Weblog

晴耕雨読の話を昨日書きました。今日はてっきり雨の一日となると思いましたが、とんでもない。しっかりと晴れてしまいました。また読書が出来ないのだ。昨夜の雨で小麦の藁が多少湿り気が出ました。空梅雨とは言えども、いつ降るか分かりませんから、急いで脱穀をしたいわけです。

昨日のように、麦たたきなどでやっていたら、いつこの仕事が終わるか分かったものではない。今日は叔父の所に足踏み脱穀機をもらいに行きました。かなり古いものです。おそらくは使わなくなってから半世紀は経つと思われます。叔父はほとんど使わなかったようです。私の祖母が使ったものです。孫である私が再び使うとなると、おばあさんも喜ぶことでしょうと言われてもらってきました。

ところで、この足踏み式の脱穀機。大きな農家では動力の脱穀機でしたが、私が子供の頃はあちこちで見られました。我が家でも使っていました。リズムに乗ってガーコンガーコンと音がするので、ガーコンガーコンと私たちは言っていました。家の手伝いをやらされたので、要領は知っています。しかし、子供は握力が弱いので、太い麦の束をつかんで、このガーコンガーコンにかけると、藁を持って行かれてしまって、バタバタバタとドラムに絡まってしまったことがよくありました。

この古い脱穀機はほどんど大丈夫でした。ただ、回転ドラムにでている籾をたたき落とすというのか、削り落とすというのか、とにかく穂から実をもぎとる働きをする逆Vの形をしてドラムに埋め込んである針金がいくつもあるのですが、それが2本ほど取れそうになっていました。2本や3本無くたってそれは大丈夫なので、さっそく使いました。

仕事をするには、やはり道具です。およそ2時間で全部の小麦を脱穀をしてしまいました。昨日の何倍、いや何十倍も仕事ができました。ただ、問題は収穫量です。まだ完全には実をとりだしていません。日干しをしながら殻の部分を離して行きます。風を利用して殻を飛ばします。藁のちぎれたのとか、葉の枯れたのは前もって荒い目のフルイでふるって分けておきます。

スズメに食べられたのは、やはり無視できない量のように思われます。作付け量が小さいので、被害の割合は高くなります。しかし、我が家では実を売るわけではなく、来年の種を取り、余ったら鶏にやるという算段ですから、それほどは気にしなくてもよいのですが、それでもあまりにも食べられてしまうのはしゃくです。どちらかというと、藁の方が欲しいかな、なんて思っています。