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ショウジョウバエの触角の付け根に“耳”=東京大学

2009年03月12日 | 生きもの色々
 ショウジョウバエは、触角の付け根にある感覚神経で、人間の耳と同様に音や重力を検知することを確認したと、伊藤啓東京大准教授らが12日付の英科学誌ネイチャーに発表した。音と重力に関する脳の神経回路は人間とよく似ていたという。

 伊藤准教授は「人間とショウジョウバエは進化の過程で6億年前に分かれたが、音や重力の情報処理に最適な構造を求めていった結果、同じような神経回路になった可能性がある」としている。

 この感覚神経は、約500個の神経細胞が並ぶ「ジョンストン器官」。研究チームは、緑色蛍光タンパク質GFPを利用し、触角の動きから、音を検知する領域と重力を検知する領域を突き止めた。

 雌への求愛の歌を聞くと雄は雌を探す習性があり、スピーカーから歌を流すと、通常の雄は付近に集まったが、音に関する神経細胞が働かないようにした雄は集まらなかった。驚くと上に向かって逃げる習性を利用した実験でも、重力に関する神経細胞を働かないようにしたハエは上に飛ばないものが多かった。

[共同通信47NEWS 2009年03月12日]
http://www.47news.jp/CN/200903/CN2009031101001115.html


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