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マウスの皮膚細胞を集めた極小のビーズ約10万個を立体的につなげ、大きさ5ミリの人形を作ることに、東京大学生産技術研究所の竹内昌治准教授(マイクロデバイス工学)らが成功した。この技術を使えば、異なる種類の細胞を生きたまま整然と並べることが可能になり、ヒトの内臓などに近い状態を再現できるようになるという。
ヒトの内臓は異なる細胞が何層にもわたり整然と並んでいる。しかし、人工的に作成しようとすると、同じ細胞同士が塊を作ったり、内部に栄養分が行き届かずに死んでしまうなどの課題があった。
竹内准教授らは、マウスの皮膚細胞を集めた直径約0.1ミリの丸いビーズを作成。厚さ1.25ミリの型に入れて培養し、24時間後でも細胞が生きた状態の人形を作った。
さらに、ヒトの肝臓の細胞2~4個の周囲にマウスの皮膚細胞数十個がくっついたビーズの作成にも成功した。竹内准教授は「数種類の細胞を組み合わせてより臓器に近い状態を作り、動物実験を行わなくても薬が臓器に与える影響などを調査できるようにしたい」と話している。26日からイタリアで開かれる国際会議で発表される。【斎藤広子】
[毎日新聞 2009年01月23日]
http://mainichi.jp/select/science/news/20090123k0000e040014000c.html
ヒトの内臓は異なる細胞が何層にもわたり整然と並んでいる。しかし、人工的に作成しようとすると、同じ細胞同士が塊を作ったり、内部に栄養分が行き届かずに死んでしまうなどの課題があった。
竹内准教授らは、マウスの皮膚細胞を集めた直径約0.1ミリの丸いビーズを作成。厚さ1.25ミリの型に入れて培養し、24時間後でも細胞が生きた状態の人形を作った。
さらに、ヒトの肝臓の細胞2~4個の周囲にマウスの皮膚細胞数十個がくっついたビーズの作成にも成功した。竹内准教授は「数種類の細胞を組み合わせてより臓器に近い状態を作り、動物実験を行わなくても薬が臓器に与える影響などを調査できるようにしたい」と話している。26日からイタリアで開かれる国際会議で発表される。【斎藤広子】
[毎日新聞 2009年01月23日]
http://mainichi.jp/select/science/news/20090123k0000e040014000c.html