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脳神経使っても減る? 部位によって違い=大阪大学

2009年03月11日 | 脳、神経
発達障害治療応用も

 使うほど強化され使わないと削除されると思われていた脳の神経回路が、部位によっては、使っても減るなど発達の仕方が大きく異なることを、大阪大大学院生命機能研究科の藤田一郎教授らのチームが明らかにした。神経回路の形成異常が原因とされる発達障害の治療などに役立つ可能性があるとしている。11日の米国科学誌「ジャーナル・オブ・ニューロサイエンス」の電子版で公開される。


 藤田教授らは、神経細胞間で情報を伝達する「シナプス」に着目。サルの大脳のうち、見える物の形などを認識する「一次視覚野」、見た物に意味づけなどをする「視覚連合野」、視覚以外の多くの感覚を扱う「前頭葉連合野」の三つの部位で、シナプス数の変化を調査した。その結果、誕生時では、「前頭葉連合野」が最も多く、誕生まで使うことがなかった「一次視覚野」は最も少なかった。

 通説では「使うシナプスほど強化される」とされ、誕生後さかんに使われる一次視覚野ではシナプスは増えるはずだった。しかし4歳半で比較すると、一次視覚野のシナプスは誕生時よりも半減。ほかの2領域は増加していた。

[読売新聞 2009年03月11日]
http://osaka.yomiuri.co.jp/university/research/20090311-OYO8T00667.htm


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