カロリーの摂取制限(ダイエット)をすると、血管が作られて血流が良くなることを、名古屋大医学系研究科の室原豊明教授らのグループが動物実験で突き止めた。6日に米医学誌電子版に発表する。肥満症になると、心筋梗塞(こうそく)や閉塞(へいそく)性動脈硬化症の発生頻度が高まるが、これらの予防や治療にカロリー制限が有効なことを科学的に証明した。
グループは、マウスの両後ろ足の血管を縛り、人工的に閉塞性動脈硬化症に似た症状を作り出した。これらのマウスに35%のカロリー制限を行ったところ、通常の食事をするマウスと比べて、迂回(うかい)する細かな血管が1・5倍作られ、血流も1・5倍になった。
カロリーを制限したマウスの血液中では、していないマウスと比べて、脂肪細胞が分泌するホルモン「アディポネクチン」が1・8倍に増加。このホルモンが欠けたマウスにカロリー制限を行っても血管が作られず、ホルモンが重要な働きをしていることが分かった。
[中日新聞 2008年11月05日]
http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2008110502000252.html
グループは、マウスの両後ろ足の血管を縛り、人工的に閉塞性動脈硬化症に似た症状を作り出した。これらのマウスに35%のカロリー制限を行ったところ、通常の食事をするマウスと比べて、迂回(うかい)する細かな血管が1・5倍作られ、血流も1・5倍になった。
カロリーを制限したマウスの血液中では、していないマウスと比べて、脂肪細胞が分泌するホルモン「アディポネクチン」が1・8倍に増加。このホルモンが欠けたマウスにカロリー制限を行っても血管が作られず、ホルモンが重要な働きをしていることが分かった。
[中日新聞 2008年11月05日]
http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2008110502000252.html