つれづれ日記

チェリスト秋津のつれづれな日記です。

レッスン日記

2010年02月01日 06時19分51秒 | Weblog
あめとむち


今日は、ある男の子のチェロのレッスンをした時のことを紹介します。


その男の子は、最近では珍しく子供らしい分かりやすい性格の子で、何を考えているか、すぐ顔に出るタイプです。

大体そもそも、練習が楽しい訳はないわけで、内容にもよるとは思いますが、思うように仕上がらない、要するに苦手な類いの内容の練習に対しては、身が入らない嫌々やるようなことになります。

そうなっていると、自分でも成果が出ていないのが判っているので、レッスンの時に浮かない顔をしています。

弾かせてみれば案の定、集中力の欠けた散漫な内容になっていて、同じところで何回も同じ失敗を繰り返し、しかも顔色が全然変わらない半ば諦め状態。

僕の師匠である斎籐先生の厳しく言われていた「注意力」「集中力」がまるで出来てない状態でした。

本人には、これまであまり厳しいレッスンをしてきてはいなかったので、いや、する必要がなかったらと言ったほうがいいかな。

「今回はちょっとバシッと叩いていいかな?」と聞いたところ「いいです!」と意外な回答が返り、聞けば、ピアノのレッスンでも先生に叱られているとも。

そこで、「あめとむち」を思い出しました。

「クリア出来たらご褒美にチョコレートあげよう」と言ったら、満面の笑みが。

同じところを五回間違えずに出来たらチョコレートをもらえる、という約束をして始めたところ、一回終わるごとに手の汗を拭いて、大きく息を吸ってから始める、どうみても気合いの入れ方が違いました。

顔つきもすこぶる良く、帰りの後ろ姿も意気揚々としていたのを覚えてます。

事後談ですが、この子の次のレッスンはどうだったかというと…?

〓〓でした。

親にも先生にも叱られてばかりいたのでは、出来るものも出来なくなるばかりか、本人も回りも毎日の空気がしけたものになってしまいますよ!

ま、これはひとつの上手くいった例ですが、参考になればどうぞ!


ではまた〓

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