つれづれ日記

チェリスト秋津のつれづれな日記です。

先日のコンサートのこと

2009年10月21日 06時58分24秒 | Weblog
そういえば、この前の田川でのコンサートのことについて、ちょっとお話します。

例によって、僕はプログラムにコメントを載せるのですが、今回ベートーヴェンのソナタの2番g-mollが一番メインだったのと、この曲を演奏するに当たり、繰り返しが非常に意味があると僕は思ったので、そこのところを前もって皆様にお話する必要があるということで、面白いコメントとなりました。
ちなみに、伴奏者のかたにこのコメントをお知らせした時は、電話の向こうで思いっきり笑われていたのが印象的でした。

では、それをお伝えします。

聴きどころ

今夜のベートーヴェンの2番のソナタについて是非お話しておきたいことがあります。
この曲には「くどさ・しつこさ」と表題を付けたいのです。
音楽にはリピート記号というのがありまして、同じところを繰り返すことなのですが、実際は、コンサートの時間の都合で繰り返しをしないで演奏することが多々あります。
しかし、今夜の場合この繰り返しをするかしないかで大きく内容に関わる話なので、少ししんどいですが書いてある通りに演奏したいと思います。
海外に出てみますと、日本人と西洋人の違いに気がつくのですが、会話をしているとき往々にして日本人は大体解ったら「イエス!」と言って、さっさと終わりたがりますが、西洋人は納得するまで、「すみません、もう一度お願いします」と言って食い下がります。
オーケストラの練習でも、日本のオケは短時間ですぐ形になりますが、外国では時間がかかるそうです。単純に器用、不器用というのもどうかと思いますが、多少関係のあるお話かも知れないですね?
では、今夜は是非外国人になった気分を味わって下さい。


と、このようなものを、プログラムに載せました。
しかも、コンサートでも更にお話した後に演奏したわけですが、その甲斐あってか、演奏会終了後にCDを販売した時に、あるご婦人から「今夜はベートーヴェンが一番良かったです」と言って購入していただきました。

その話を伴奏の方にお話したら、演奏者自身のあのような解りやすいコメントがあったことは、今夜のコンサートが成功した大事な要素ですよ。というようなことを言われました。

ということで、演奏会に来れなかった方にも、一部コンサートの雰囲気をお伝えして終わります。

ではでは


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。