つれづれ日記

チェリスト秋津のつれづれな日記です。

カサドコンクールの続き

2010年06月05日 03時38分09秒 | Weblog
では、ザルツブルグで列車から降ろされた後のことです。

次のウイーンまでの列車がどれかは、自分を指差して「ウイーン!」これかな?と思う列車を指差して「ウイーン?」と聞いて教えてもらい、その列車が何時に出発かを調べて、かなり時間があることが判りました。

そこまで判ったら、安心したのか急にお腹がすいていたのを思い出しました。そういえば、「オリエントエクスプレス号」で朝食が取れてなかったわけですから。

さあ、でもまずお金を換金しないといけないので、「CHANGE」に向かいトラベラーズチェックを初めて使いました。ザルツブルグはウイーンと同じ国なので「シリング」という通貨です。これを手にして、スタンドのようなところに行きました。目の前には美味しそうなねじりパンのようなものにハムやチーズをはさんだようなものがあり、身振り手振りで何とかゲットしてりんごジュースと何とか朝飯にありつきました。

さあ、次の列車に乗るも、よくわからない不安な状況はいつ果てるとも無く続くのです。例によって切符は1等だったのですが、日本と違い指定の無い1等なので、空いているボックスを探さないといけないのです。

まあ、何とか席を確保できたけれど、周りの人と会話が出来るわけでもなく
、車窓から見える風景だけをひたすら見ていたけれど、時間と共にうとうとし始めた頃でした、列車がある大きな駅に到着したのです。

切符に書いてる時間とほぼ同じ頃でしたし、沢山の人が降りるので多分ウイーンに着いたと思うのに、駅のどこにも「WEIN」と書いてないんです。

でも、例のジェスチャーで聞くとウンウンとうなずいてくれたので、半信半疑で列車を降りました。次にしたことはウイーン在住のピアノの方に電話をすることでした。

ご存知の方もおられるかもしれませんが、あの当時公衆電話から電話する時、必ず赤いボタンを押さないと相手の声が聞こえないか話が出来ないので注意するように!と日本を出る前に聞いていましたので、ちゃんとボタンを押して「もしもし、日本から来た秋津です!」「今、列車を降りたのですがここがウイーンかどうか、いまひとつ自信が無いので、また調べて電話します」と伝えて一旦電話を切り、外に立っていたお婆ちゃんに、例によってまたしてもジェスチャーで聞き、うんうんを頂き。また電話で「どうやら間違いないようです」と伝えて待ち合わせの駅構内でその方を待っていました。

しばらくして、ようやくその伴奏の方に逢うことができ、市内電車に乗りその方のアパートに向かい、僕がお借りした部屋は、ある日本の女性の留学生の部屋でした。ちょうど夏休みの間留守にしていて、その間だけお借りしました。今考えれば、男の僕によく貸してくださったなあ?と感謝。

あとから判ったことですが、その駅名は「WESTBANHOF?」いわゆる西駅と書いてあり、僕の切符にもちゃんとそのことが明記してありました。

そういえば、元来僕は早合点しやすいというか、思い込みで物を見ていた典型的な事件でした。

まだ、つづく。



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ちょっと安心 (JIJI)
2010-06-07 23:17:06
言葉の通じない外国での一人旅、よくぞがんばりました。広島在住の私は東京へ一人で行くのも億劫なのにね。
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この話、さらに続くと思います (chisho)
2010-06-09 10:21:28
JIJIさま

何とか話も山を越え、この次はどこまで話を進めるか思案中です。

このところ、連載の話に追われ気味で、しかも、平和コンサートの準備で手一杯ですが、日々のつれづれ日記も書きたくなれば書いていますので、余り期待しないで適当に読んでください。

では

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