風と友達

山の中が私の故郷。風の良く通り抜けていく場所に生家がある。

神祭

2011-11-17 | 花日記
15日山の上の菜の川神社に神楽を見に出かけた。今回は神事からみようと言うことで、朝早く出かける。大度ダムを遥か下に見ながら、くねくねとした山道を登って行く。昔はこの道を歩いて参拝に出かけていたのだろうか。
今、名野川と書くけど、昔はこういう字だったのだろう。
午後からは神楽を舞う。そのために四本の柱にしめ縄を張る。これらの道具?を持って舞をしてそれから本格的な神楽になった

実家の神社も子どもの頃は道路もなく、氏子とする5つつの集落からは其々の道を通って上がってこられるように道は付いていた。
山の上の我が家は、その時ばかりは少しだけ楽をして神社にいくことが出来た。

夏のお祭りは『夜宮・よみや』と言ったけど、宵宮が変化したものかもしれない。
秋は11月16日、あちこちの秋まつりが終わって最後だったような気がする。秋のお祭りは『神祭・じんさい』と言った。
道路もない頃、かなり離れた町からお菓子やおもちゃを担いで売りに来ていた。

山の上の子どもにはこんな時に買えるお菓子や、おもちゃがどれほど嬉しかったことか。
今道路もできたけどお店も出なくなったと言っていた。それに買う子供がいないのかもしれない。

この神社にも人は少なく、出店は一軒もなかった。
でもそんなものよりお神楽の方が数倍良かったと思うのは歳のせいかもしれない(汗)

子ども達も少なかったけど、熱心に神楽を見つめていた。やがてこの子ども達も神楽を舞うようになるのかもしれない。

実家近くのの神社では、神楽は舞わなかったけど、お神輿と獅子舞が出て、境内を練り歩き、子供たちを追いかけていた。
私は怖がるのでいつも追いかけられ、ここなら来ないだろうと思うような杉の木の陰に隠れていても、見つかって追いかけられたが、今考えればそんなに真剣に怖がることなどなかったのにねえ。



たった一人だけの赤ちゃん、宮司さんに抱かれ、恵比寿様に祝福され、鬼?山主?に抱かれてもすやすやと気持ちよさそうに眠っていた。若いお母様に聞いたらまだ2カ月とのこと、幸せ多く育っていただきたいと思う。

舞の順番通りではありませんが、此処から下は姉弟妹だそうです。
 
↓厳しいお父さんに稽古をつけてもらい、涙を流しながら頑張ったと言う中学生の子どもさん。見ているこちらが涙ぐみそうになりました。

両手にお盆?を持ったままでのでんぐり返しや、激しい回転等見ていてはらはらしましたが上手に踊りました。
この子どもさんには、つい多めにおひねりを投げこんでしまいました(笑)

厳しいお父ちゃんも舞いました。それが何と植物関係で知り合いの弟さんと言うことで
世間はどこでどうつながっているか分かりませんねえ。


沢山写真は撮影しましたが、動きの激しいのは上手く撮れず。そうでなくてもアングルがうまくつかめず、どれもこれも良い写真はなかったですが

学校や、仕事の合間に頑張って練習した皆さんの神楽楽しく拝見させていただきました。

帰ろうと境内に出たところで、さっきの神楽で鬼?がばしばし叩いていた榊の束を持って帰っている地元の方が居たので、これどうするんですかと聞いたら、『畑に立てておくと虫が来ないです』とのこと。

そうそう、最後にお供えをしたお餅やお菓子ミカン、お金など沢山投げてくれました。宮司さんの奥さまより、拾って下さいねと言っていただいたが、此処まで来て厚かましく拾わんでもと思ったけど、皆さん人の前に迄割りこんでまでは拾わないので、座っている前に投げて下さったので沢山拾うことが出来ました。お餅だけ頂いて、お菓子や、お金は側にいたお子さんにあげました。
日常を忘れる一日でした。

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13 コメント

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神楽 (karina)
2011-11-17 19:01:38
風さん こんばんわ~♪

高知の山間部は本当に人がおらんなって限界集落がどんどん増えゆうねえ。
神楽は津野山神楽しか見たことないけんど、あのリズム感にあふれるお囃子が何とも言えん、えいねえ。
今日はにんにくを採って本つゆに漬けこんだ。
にんにくはスタミナが付くきね~♪
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karinaさん ()
2011-11-17 20:16:35
こんばんは♪
山間部は高齢者ばっかりで、集落の維持も難しいなって来ゆうらしいねえ。
実家周辺の集落にも、子供はおらんし、と言うことは当然若い夫婦もおらんしねえ。

津野山神楽はまだ見たことが無いけんど、それぞれの地域でまた違うろうと思うき見てみたいと思いゆう。
もうニンニク漬けこむほどに育ったがやねえ。
スタミナ付けて、山行きに励むがですか
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神楽いいですね! (マスカット)
2011-11-17 22:40:36
写真入りの丁寧な解説でその場で見たように良く分かりました。伝統が大切に引き継がれているのですね。
風さんの親戚の娘さんは踊られなかったですか?
大道芸では大抵現金を帽子とかに裸で入れたりしますが、おひねりと言うところがいいですね。

最後の餅蒔き、今は(というか、風さんの処は?)先を争ってお餅を拾わないのですねぇ。
私が子供の時は少しでも沢山拾おうと一生懸命だった気がします。なんだか懐かしく思いだしてしまいました。
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いいですね~ (aki)
2011-11-17 22:58:50
伝統が何時までも引き継がれていくといいですね。
私の田舎では子供の頃に般若や天狗のお面を被った大人が町を走り回り子供達が後に続いて悪たれついていました。
踊りを踊った子供さんたちには忘れられない思い出なることでしょうね。
都会にいるとこういう行事を見ることも無いのでつまらないな~と思っています。
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お神楽 (箱庭)
2011-11-18 07:17:28
風さん おはよう!
私の育った滋賀の田舎町ではお神楽の記憶がありません。
日吉大社という近江三大祭りのお膝元で育ったけど、神前で舞う巫女さんしか記憶にないんよ。
なので福岡に来てから目にしたので随分後の事です。

地域で色々なまつりごとが催されるけど、風さんの育った田舎(山)では子供達も巻き込んで今も素敵な風習が引き継がれていてええですねぇ。(ほんまに涙が出そうになる気持ち分かる気がする)
限界集落は日本中、何処にもあるのでしょうがこれだけ便利な世の中になっても日本の原点が寂れていってしまってはどうにもならんねぇ。。
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すごい、すごい! (ジョルジュ)
2011-11-18 10:57:38
素晴らしい写真ばかりです。
建物も素晴らしいですが、
舞も きっと素晴らしいものだったのでしょう。
道具も衣装も素晴らしいです。
以前 動画で拝見したことがありますが、少し古いものでした。
ああ、これ、襲名後の勘太郎で「釣瓶の家族に乾杯!」でやらないかしら?(笑)


コメントを入れてから、もっとじっくり眺めようと思います(笑)。
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皆さんこんばんは♪ ()
2011-11-18 19:23:02
マスカットさん、皆さん頑張って伝統を守っていこうと練習してきたお神楽なので、みなさんに見ていただけたら嬉しいかなと思い、納得のいかない写真ですが載せました。

此処の地区は私の出身地では無いのですが、義弟の里で、そんな関係で姪っ子が関係しています。
お神楽では現金を集めると言うような場面が無いのですが、唯一子供さんが踊る場面で、(↑の写真)手にお盆を持って、観客の方に差し出すところがあるのですが、そのお盆に入れてあげる方が本当だったかなと思いますが。。まあ何でも沢山投げこんでもらえればうれしいですよね。

この辺りの餅投げに行くと、人の手の下にあってももぎ取っていくし、足で踏んで手は別のを握っているなんてことは当たり前らしい。私は怖くて行けません(笑)

奪い合いしなくても、沢山あったのです。
それにバラまく者に対して人が少なかったですしね(汗)

akiさん、一時期新しいものへと言う風潮で、伝統も廃れた時代もありましたよね。でも、あちこちで伝統行事が復活しているのはやはり、誰も郷愁を感じるのでしょうかねえ。此処のお神楽も一時止めていたように聞きました。

昔はお祭りと言えば、大人も子供も最大の娯楽だったかなと思いますが、今は晴れの日の楽しみということが無くなってきたもんね。

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皆さんこんばんは♪♪ ()
2011-11-18 20:48:13
箱庭さん、箱庭さんの故郷でもお神楽は無かったですか、高知県でも実家の方、東部では無かったように思います。
私もお神楽を神社に行ってみたのは、今年の夏が初めてやった。
残念ながらこの神楽は↑にも書いたけんど、義弟の故郷です。

実家の神社でも、巫女さんの舞は復活させたとか聞いたけど、地元でありながらこの頃は行っていません(汗)
親戚でも何でもない子どもでも、一生懸命さにはじ~んとするよね。

過疎化が止まらず、地域だけでの伝統行事も難しいなって、町に出て行った人たちが、協力している所もあるようです。お祭りに郷愁を感じるのは、村を出た人たちだったりするのも何かねえと複雑な思いもする(笑)

ジョルジュさん、褒めていただいて冷や汗をかきながらも、次回はもっときれいに撮影しようとと励みになりますありがとう♪

家族に乾杯でやっていた広島の吉田高校の神楽は良かったですね。
衣装で思い出しましたが、↑宇受姫の舞で宇受姫が付けているツル草?は、昔は山から採ってきていたということでしたが、今は
ビニール製です(笑)

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こんばんは^^ (hana)
2011-11-18 20:59:58
神楽を見られたのですねぇ。。。
私はこのような行事を見た記憶がないんです(泣)
伝統が受け継がれるって素晴らしいことですね。

幼馴染のお母さまが亡くなられたと昨日知り、今日お線香を上げに行ってきました。亡くなられたのは先月のこと、家族葬だったそうです。
91歳で眠るように逝ったそうです。
いつかは私にも来ること、私もこうありたいと思うけれどこればかりはわかりませんよね。
それまでは楽しい事をいっぱいしようと思いました。
なんか変な話になってしまってごめんね
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お神楽は (3100吉)
2011-11-18 22:56:34
  今まで村落などで舞われるお神楽は見たことはありません。私の田舎は平野で、そんな催しはありませんでした。

 よくTVなんかでも見ますが、田舎の伝統を引き継ぐのは大変ですよね。
今日、寒蘭の展示会で会員さんで、祇園祭で巡行する関係者とも話していましたが、山や鉾を引くのも大学生などのボランティアだそうです。

 一生懸命練習して、懸命に舞う子供さんを見ると、だれでも感動するでしょうね。
いつまでも引き継いでくれるか、思い出として心に残してほしいものです。
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