風と友達

山の中が私の故郷。風の良く通り抜けていく場所に生家がある。

4月8日の風景

2008-04-10 | 風の山から
先月20日以来の風の山の風景。ずいぶん春めいていた。


父が接ぎ木したしだれ桜も今が咲き始めだったので、昨日(7日)の強い雨に散ることなく咲いていた。

 

いつもの場所から見る風景。変わっているようには見えないけど、記憶に残ったころから50余年、樹木は生長して森は深くなっているはず。くぼんだ所には谷が流れそれに沿って小さな道があり、山のふもとから歩いて田畑を作りにあがっていく人が見えていた。今この道を上がる人はいない。鉄塔の管理には使っているらしいけど、私ももうずいぶんこの道は上ったことがない。

尾根にはイモ畑があり、弁当持参で草ひきに行った。今は雑木林になって見る影もない。



春には必ず食べる山菜「エビナ」ナンカイギボウシだろうと聞いたことがあるが手持ち図鑑には「ナンカイギボウシ」と言うのは載ってない。我が家に植えてある園芸種よりは遅く薄紫の花を咲かす。

取ってきたけど、妹の知り合いのエビナファンに大半をあげた。ちょっとぬめりがありほろ苦さもちょびっと感じる。そこ豆(落花生・ピーナッツ)の粉で和えるのが定番。
叔父との帰省だったので、ちび猫は隠れて出てこなかったが、叔父が車を回しに出たと思ったらすぐ出てきて「おだれ」(犬走り)で寝そべっていた。

人が来れば隠れて帰ればすぐ出てくると母が言っていた。私はそれほど可愛がらないけど逃げもしない。母の良い相棒。

 

子供のころ今のように草刈り機もない時代だったのに、どこもかも綺麗に草刈りをしていたし、田畑には年中何かしら植えられていた。
こんな場所でアケビが見られることはなかったと思いながら撮影。


花びらのない花。ガクが十分に花びらに見える。同一株に雄花と雌花がつくが、近くに他の株がないと結実しないと書かれている。大きく一個だけ目立っているのが雌花。

まだ今は山を下りた人も耕作放棄しないで畑を作っているので何となく人の住む場所としての体を保っているが、そのうちこのあたりも昔のように山に戻ってしまうのだろう。
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13 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
風の山 (彦次郎)
2008-04-10 17:54:11
こんばんは
あれはアケビの花だと思ってました<笑>
雌花はまだ見た事が無いような気がします。
今度、探してみます。
いつか、風の山のしだれ桜を見たいものです。
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Unknown (karina)
2008-04-10 18:49:58
風さん こんばんわ~♪

枝垂桜、綺麗に咲いちゅうねえ。
karinaのお庭にも父が植えた大きな枝垂桜が有るでえ。
エビナはためしに食べてみたけんど、あまり美味しくなかったのでそれ以来食べたことが無い。
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こんばんは ()
2008-04-10 21:10:39
>彦次郎さん、どう見たって花びらに見えるぜねえ。この頃アケビがはびこっています。雄花5個ぐらいに雌花1個に咲いていますね。

お二人でゆっくりできる時間ができたら風の山でゆっくり散策しましょう。

>karinaさん、お父様の思い出のしだれ桜がお庭にあるんですね。樹木は植えた人が亡きあとも思い出として残るきえいねえ。

エビナ今度美味しいのを御馳走せんといかんねえ。

私が作ってあげた人はみなファンになって毎年催促がくるぞね。
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Unknown (aigen)
2008-04-10 21:32:34
山の上の芋畑、今はもう雑木林に埋もれていると聞いて、子どもの頃に一家で芋畑を開きに行った記憶がよみがえってきました。
そこも尾根の頂上付近でしたが、眼下に仁淀川の流れが広がっていました。お昼には谷川で汲んでいった水でお湯を沸かし、焚き火で少し炙ったお茶の葉をそのまま入れてお茶にしたことが懐かしく思い出されます。
そこももう、元の雑木林になっていることでしょう。
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aigenさん ()
2008-04-10 22:15:25
子供のころ食糧難だという思いもなかったけど、多分食料が足りなかったのでしょうね。誰もが少しでも土地を耕して芋を作っていましたね。
そうですよね。谷川で汲んだ水を焚き火にヤカンをかけてチャノキを枝ごと折って焚火であぶりヤカンに入れて煮だしましたね。aigenさんにそういう思い出があるとは思わなかったです。懐かしいですね。

帰ったとき時間があればあちこち歩いてみるのですが、今どこもかも植林されたり雑木林になっています。

もう食糧難にはならないでしょうね。
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枝垂桜 (cosumosu)
2008-04-10 22:40:24
枝垂桜は本当に美しいですね。青空をバックに枝垂桜を見るとまるで着物のすそ模様のようです。堺の中心にある郵便局の本局の前に枝垂桜があります。ある時たまたまそこを通った時枝垂桜が一本まるで花火のように咲いていました。私はしばらく立ち止まって見とれていました
さぞかし風さんのお父さんが接木された枝垂桜写真で見ても美しいですが、全体像を見ても美くしいでしょうし、在りし日の父君を思い出される事でしょうね。
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畑が (furatofumi66)
2008-04-10 23:47:42
私の田舎でも畑が荒れている場所が多くなってきたようです。
由々しきことだと思うけれど仕方ない‥‥
我が家にアケビを植えるなんて風さんから見たら笑われるかもしれませんね。でも故郷を離れていると郷愁なのかムラサキケマンや、ウラシマ草が庭の片隅で咲いてくれると嬉しくなってしまいます。

風さん、食糧難は近いうちにやってくると思いますよ。
なにせ日本の自給率はもう35パーセントくらい、それも牛や豚や鶏の資料を含めてですから‥‥
それでも実感が無い、農薬付けの野菜を都会の人は形やきれいさで、違う季節のものを平気で食しているのですから怖いです。
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風の山 (箱庭)
2008-04-11 06:52:07
彦さんに先を越されちょったね。笑

長年の間に山は深くなってしまうね。
近くの山を歩いた時にも頂上に展望台があったけど、木々が繁って展望がきかんかった。
此処も昔は見晴らしのいい所やったろう・・と想像の世界やったよ。

人の手が入らなくなると山は山に帰ってしまう。
人と自然の共存やね。もう尾根の芋畑は風さんの頭の中の風景でしかないのでしょうね。
これもまた私には想像の世界です。

何時かもう一度必ず行くきね。その時は風の山を案内してね。
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おはようございます ()
2008-04-11 08:26:25
>cosumosuさん、しだれ桜誰かが改良して枝垂れ咲くのが出来たのでしょうかねえ。ソメイヨシノにはない美しさですよね。空から降り注いで来るような花はほんと花火のようにも見えますね。お父様の思い出が少ないcosumosuさんに申し訳ないような父の思い出がいっぱいの枝垂れ桜です。

>furatofumi66さん、食料を得ることが苦労する時から有り余り捨てる時代。生産性の悪い
の畑は言うまでもなく、米は作るなと減反政策
町中の広い田んぼも荒れたままだったり。住宅地に変わったりしています。
外国に頼っている日本の食糧事情不安ですよね。食糧難になっても山の田畑を耕し作っていく労力を厭わない人間がどれだけいるでしょうか。背に腹は代えられぬで働くでしょうかねえ。

>箱庭さん、お二人でありがとう♪知らない山を歩いていても、なんとなく人の暮らしていた気配の残る場所がありますよね。
時代も変わっていくように、いつまでも同じ事は続いていかないと思いますが、消えないでほしい風景ってありますよね。
その点まだ風の山は生まれた時から変わってない場所が多くある方でしょうねえ。
風の山は私にとっては山であって山でない、寝間着でつかっけで歩く庭の延長かなあ。。。

まだしばらく風の山は消えないと思います。ゆっくりできるときおいでください。特別な山野草はないけど目覚めた時から山の中っていうのもいいでしょう(笑)
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思い出の樹 (まーにゃ)
2008-04-11 10:09:48
良いですね、お父様は沢山の思い出を形のあるもので残されておられますが最近はそれも叶わなくなりそうで悲しいです。
アケビ花びらが無いなんて知らなかった、紫と思っていましたが、白いのね。
お母様のお友達ちび猫 風さんは認められているのね。
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