チェロ五十代からの手習い

57才でチェロに初めて触れ、発見やら驚きを書いてきました。今では前期高齢者ですが気楽に書いてゆこうと思います。

ありがたい弦トレ

2012年09月02日 23時55分12秒 | 市原フィル

プロのチェロ奏者を迎えての弦トレがあった。
指導されたのは、植草ひろみさん。
かつてプロオケに所属し、現在広くプロ活動をされている

今回の弦トレはオケのレベルアップに大変貴重だったけど、とりわけチェロ軍団にとって最高の先生だった。
(ちょっとチェロへの指導が多かったので、何だか他の弦楽器には申し訳ない気持ちだったけど)
何しろ、ドンファンの難易箇所に絞って「あきらめずに」、具体的に徹底指導してくれたのはありがたかった。

 

弦トレ前半は、チャカチャ チャカチャカチャーと猛スピードで駆け上がるドンファンのポイントに絞って
弦全体でソルフェージュ。口で合わないのなら、とパートごとに、徹底的に歌っていった。
途中、歌がずれる人を見つけると何回もやり直しした。
こんな練習、確かあのマツゲンさんも繰り返しやってくれたっけ。
そのときは歌いながら、しゃべりながら演奏することが中心だったけど、
植草さんは、歌で合わせることを徹底させた。


そして弦合わせの前に、「これが合えば、完全に合いますから」全員でコーラス
そして楽器を構えての合奏をした結果は

「素晴らし~い!」の一言だった。
やっぱ完全な譜読みが出来てないと、合わないんだ。


ここまでは、チェロだけでなく弦全体の弦トレだったんだけど、
そのあとチェロに特化した感じとなり、弦トレを10分早目に終了しチェロだけの特訓になった。
(無論全員に了解の上だけど・・なんだかチェロ以外の人に申し訳ない感じだったっけ)

どうやら、ドンファンではチェロがアンサンブルにとって重要な役割を果たしているのに
チェロが全然合わないためアンサンブルがバラバラになったり、チェロの迫力が無いことで、
曲がだめになっていることを植草さんは痛く心配してくれたようだ。

それもそのはず、速い部分は全くエアーの状態で、主席が一本で頑張っている部分もあったんだから。
植草さんは、なんとかしなくちゃ・・・と思っていただいたようで、他のパートには遠慮しつつ
チェロの運指を示し、わかるまで繰り返してくれたのだった。

特にハイポジションで全然不可能と思っていたところを
「ここのDは、2弦のフラジオで取れるから、3弦で2,3と取って、1弦でも同じように・・」
という感じで、極めて具体的に指のとり方を、難易度の高い箇所に絞って指導してもらった。
おかげさまで「全く不可能、無理」が「できるかもしれない」と思える感じになった。

僕には残念ながら、全部は把握できなかったけど、
主席などベテランにしっかり伝授してもらい後日共有してもらうことになった。

 

植草さんは市フィルでは初めての弦指導だったので、いろいろ気遣いをされたと思うけど
本当に値千金の弦トレだった。

ぎりぎりまで指導い頂いたあと、車で駅までお送りした。
千葉PARCO脇の「千葉銀座通り」には、チェロを抱えた女性像が立っている。


その前で待ち合わせをして、みんなが見送りをしてくれた。

チェロを持った女性立像がある通りの近くで弦トレが行われ
指導者がチェロ奏者というのも、何か意味ある取り合わせのようで嬉しかった。

コメント (6)
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