すっかりご無沙汰なのは、ブログだけではなく、チェロも最近ご無沙汰。
というのもバイクでこけて、エンジンの下に右足が入り込み
手痛い打撲捻挫で椅子に腰かけていられないので、
チェロも、所属オケのアンサンブルコンサートも会社もお休みだった。
秋の定期演奏会は、最も好きな曲の一つ、ブラームスの交響曲第2番。
そろそろチェロを構えて練習めいたこともできるので、前プログラムの
ベートーベン「コリオラン序曲」やモーツアルトの交響曲35番は放っておいて
まるでチェロ弾きのために作曲されたようなブラームスに取り掛かった。
ところがである。見慣れてきたはずの楽譜なんだけど、知らない言葉が
随所に出現する。
最初に気になったのは2楽章で、4分の4拍子から8分の12拍子に変わった
ところに大きく書いてある 「L'istesso tempo」。CD聞いていて同じテンポでと
いう意味だとは分かるものの、正確には分からない。
そうすると楽譜のあちこちに、自分では訳せない言葉が出てきた。
以前ブルックナーのときにはドイツ語が分からなかったの随分調べたけど
ドイツ人のブラームスは全てイタリア語で注釈を書いているのだけど
それが結構たくさんあり、これらの指示を読み解かないと演奏にならないと
思って、一から調べ始めた。
それが下記の通り
1楽章
[non troppo]ノン・トロッポ はなはだしくなく あまり~すぎないで
[dolce] [dol.]ドルチェ 柔らかに.甘く.やさしく
[cant.]カンタービレ 歌うように 表情をこめて(=cantabile)
[quasi]クワージ ~のように. おおよそ
[riten.]リテヌート 直ちに遅くする(=ritenuto)
[ben marcato]ベン・マルカート 十分にアクセントをつけて
[poco forte]ポーコ・フォルテ 少し強く=[pf](特にブラームスが使う)
[espr.] エスプレッシーボ 表情を豊かに感情をこめて(=espressivo)
[cresc.]クレッシェンド だんだん強く(=crescendo,cres.)
[sempre]センプレ 常に. 引き続いて
[perdendosi]ペルデンドージ だんだん遅くしながらだんだん弱く.消えるように(rit+dim.)
[molto]モルト 非常に. きわめて多くの=[assai]
[ma]マ しかし
[piu]ピュー もっと. 今までより多く
[tranquillo]トランクイッロ 穏やかな. 心安らかな
[stringendo]ストゥリンジェンド 次第に早く
2楽章
[stesso]ステッソ 同じ. 同一の
[ L'istesso tempo] 前の部分とテンポを変えないで、1拍の長さを同じにする
[grazioso]グラツィオーゾ 優雅な. 優美に 華やかな
3楽章
[assai]アッサイ 非常に.十分に(=molto)
[leggiero]レッジェーロ 軽快に. 軽く優美に(ノン+レガートで)
[poco a poco]ポーコ・ア・ポーコ 少しずつ. だんだんに
[sostenuto]ソステヌート 各音符の長さを十分に保って. テンポを少しおさえ気味に
4楽章
[con spirito]コン・スピーリト 元気に.活気をつけて
[spirito]スピーリト 精神.心
[sotto]ソット 下に. より少なく
[sotto voce]ソット・ヴォーチェ 声や音をひそめて
[largamente]ラルガメンテ 大きく. ゆったりと. たっぷりと
[unis.]ウニーソノ 同音. ユニゾン. 複数の声部が同じ旋律を演奏すること(=unisono)
[legg.]レッジェーロ 軽快に. 軽く優美に(ノン+レガートで)(=leggiero)
調べて気付いたのは、これまで案外不正確に誤訳していたということ。
さてさて調べもできたので、いよいよ演奏の練習にかかろうっと。
ブラームスのおさらいの間にベートーベンとモーツァルトも入れてね。
ベートーベンの分散和音とモーツァルトのスケールは、最初の音を見ただけで塊をイメージ出来るようにしておいて下さい。
楽器無くてもできるでしょ。(笑)
モーツァルトはチェロ何プルトですかね。ベトベンも全員乗るのかなー。ブラームスはチェロが美味し過ぎて、想像だけでも嬉しくなります。
用語一覧は、皆さんイタリア語表記はお手のものだと思いますが、Wordに落としてあるので、同報しときましょうかね。