チェロ五十代からの手習い

57才でチェロに初めて触れ、発見やら驚きを書いてきました。今では前期高齢者ですが気楽に書いてゆこうと思います。

「ドンファン」で腱鞘炎悪化?

2012年06月23日 23時14分46秒 | 市原フィル

常任の小出さんによる総練に久しぶりに参加できた。
練習曲はワーグナーの「マイスタージンガー」とリヒャルトシュトラウス「ドンファン」
マイスタージンガーは学生時代にHrで参加したこともある馴染みの曲なので楽しみにしていた。

ところがマイスタージンガーはたったの30分で練習切り上げ。あっさりと
「じゃドンファン」だって。
「おいおい、・・・ちょっと寂しいぜ~」と思っていたら、小出さん曰く

「前回の練習では縦を合わせることに注意したけど、今日はあまり落ちないことを目指して。
 音程については余程ひどくなければ、うるさく言わないから」

このこの一言でちょっぴり気持ちが楽になった。
弾けないけど、楽譜から目を離さず、諦めず、弾けるところで復活するんだ!と心に決めた。

ドンファンは実に難解な曲だ。(と僕は思う。管のメンバーにとっては最高の見せ場が多いけど)
始めはテンポ感がつかめない。
ヘ音記号、テナー記号、ト音記号が小節の途中で切り替わることも多く、戸惑った。
練習前半では迷子になることもあったけど、後半になると指揮者の指示どおり、
楽譜そのものには、何とか追随できるようになった。

今回の練習に参加して感じたこと。

何回かさらった前半に比べて終盤の難しさは尋常ではない。
チェロ譜では、普通あまり使われないト音記号が後半では頻繁に出現する。
超高速フレーズは何とかごまかせても、ト音記号でCやD、Eが出てくる。
ネックの根元から遥か上空で演奏しないといけない。
まー、師匠のおっしゃる通り、僕には絶対無理、本番では音を出せない所がかなりはっきりした。

結局 ト音記号には全く歯がたたえずお休みとなり、入りやすい所で復活するしかなかった。
このままでは、「ゆっくりしてるところだけ音が大きい」と笑われる典型的なアマチュアオケになっちゃう。

もう一つ、本日気がついたのは、ドンファンではパートパートが、独自の動きでできていて、
それが複雑に絡み合っているので、音楽の流れを感じて曲に合わせてゆくことは難しい。
パート毎に、リズムも、出る場所も異なるので、指揮者と譜面を便りに確実な演奏をしないと落ちは確実。
まだ3ヶ月半先だけど、本番を思うと恐ろしい。飛び出し、落っこちの山になりそうだ。

さて練習がおわり、折り畳み椅子を片付けるまでは、良かったが、
ティンパーにーをライトバンまで運ぼうとして.階段を降りようとしたら、
右手首を曲げることができず、危うく落としそうになった。

練習中は気がつかなかったけと、右手が腱鞘炎になっているようだ。
ドンファンが悪いのではない。
先日から、師匠の教えの意図がはっきり分かり、弓の持ち方、ボーイングの仕方を矯正してるうちに、
右手首が痛みだし、張れてしまったのが、今日の練習でぶり返したのだ。



<2~3日前、腫れた手首にアイシングしていたっけ>

師匠は、力まず、完全な脱力で演奏する奏法を教えてくれているのに、ついつい力んでしまい、こうなったしだい。
でも弓の当て方、持ち方の5年振りの改革にメドが立ったのは嬉しい。
ドンファンは無理でも、ブラ1やマイスタージンガーではきっといい演奏をししたいものだ。


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11 コメント

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おだいじに ()
2012-06-24 07:52:49
ト音記号でEというと、かなり指板の先のほうですよね。
ドンファンって、最上級に難しいんでしょうねえ。

でも、ボーイング改革のほうが、めどが立ったとは
喜ばしいですね。
私もぜひあやかりたいものです・・・。

右手首、お大事にしてくださいませ。
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ご参考になれば (vctaddy@)
2012-06-24 09:25:17
オセロさん

右手首が悲鳴をあげているのは脱力奏法への通過点になればいいですね。私も箸や鉛筆の持ち方を矯正する際に辛い思いをしたのを思い出します。

弓の持ちか方、脱力の仕方で私が参考にしているネット動画をご参考まで。
http://www.youtube.com/watch?v=VUPVfRbcpGw

http://www.youtube.com/watch?v=ijEZs5niGY4&feature=related
返信する
新しい世界に・・ (chiibou)
2012-06-24 11:46:55
>涼さんはすでにハイポジションの練習をされえいて羨ましいです。ドンファンでは親指がネックから離れないと演奏できないので、これまでにない親指ポジションの練習が迫られてます。
やってみるしかなさそうです。
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youtube見ました (chiibou)
2012-06-24 11:49:39
>vctaddyさん、いつも役立つ情報をありがとうございます。英語はよく分かりませんが、右手に力が入りすぎていては弓は弾まないということでしょうか。
5年かけてたった数ミリの変化ですが、なんだか今回は良くなりそうな気がしてます。
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関節の柔軟さ (vctaddy@)
2012-06-24 16:15:44
弓を上手く弾ませるには指+手首+肘+肩と腕全体の関節を柔らかく使うのがポイント。動画の生徒さんは指、手首の関節の動きに比べて右肘、右肩の関節の動きが制約されていて右肩が上がり気味じゃないかと思うんです。脱力すべき筋肉と力をかけるべき筋肉があるのですが、ボクも未だによくわかってません。
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>vctaddyさん (chiibou)
2012-06-24 22:09:46
弾ませるのをやってみましたが、真似はできても簡単ではないですね。
その後いろいろtubeを見ていると弓の握り方もいろいろ流派というか、主張があって面白いです。ただし脱力、リラックスは共通してました。
今まで教わったことをベースに、筋肉や関節が適応してくれればいいのですが・・・
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エアー弾き (vctaddy@)
2012-06-27 06:28:17
その後、右手首の痛みはひいているでしょうか。
楽器演奏でもスポーツでも、慣れない動きをすると筋肉痛がのこるものです。難易度が高すぎる箇所の攻略法ですが、左手のフィンガリングと右手の運弓とを別個にさらってみてはいかがでしょうか。左手が親指Highポジションで苦戦する箇所では右手にも力が入ってしまいますが弓の動きは単純だったりします。口パクじゃないですが、弓だけみんなと揃えて「エアー弾き」なんてことやってました。
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ご心配ありがとうございます。 (chiibou)
2012-06-28 09:00:45
>vctaddyさん
実は箸を持つのがつらくなって、しばらくレッスンも総練もおやすみさせていただくことにしました。左の練習と脱力のエアーは出来るかもしれません。ありがとうございます。
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ご参考 (vctaddy@)
2012-07-07 09:53:21
この動画、すでにご紹介していたかも。
高画質動画をフリーで見られるのは便利なものですね。
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ご参考(続) (vctaddy@)
2012-07-07 09:54:45
URLを貼り付ける場所を間違ったようです。

http://www.youtube.com/watch?v=fmio1DQkUfM&feature=relmfu
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