日々茫然

猫・本・アート・日常生活などを、つれづれと思いつくままに記録

6月に読んだ本

2007-07-04 | 本と漫画の話
『英語ができない私をせめないで!』 小栗左多里 ★★★☆ (コミックエッセイ)
『クリスマス・プディングの冒険』 アガサ・クリスティー ★★★ (ミステリー)
『葬儀を終えて』 アガサ・クリスティー ★★★★ (ミステリー)
『杉の柩』 アガサ・クリスティー ★★★☆ (ミステリー)
トニー流 幸せを栽培する方法』 トニー・ラズロ ★★★★ (エッセイ?)
『私の旅に何をする。』 宮田珠己 ★★★★ (紀行エッセイ)
『笑酔亭梅寿謎解噺』 田中啓文 ★★★★ (ミステリー)
『銀の言いまつがい』 ★★★★ (?)
前巷説百物語』 京極夏彦 ★★★★★ (時代ミステリー)
『死人の鏡』 アガサ・クリスティー ★★★ (ミステリー)
『複数の時計』 アガサ・クリスティー ★★★☆ (ミステリー)
『満潮に乗って』 アガサ・クリスティー ★★★☆ (ミステリー)


6月は、5月の感想に書いたとおり、クリスティのポアロ物で未読の作品を潰していったので、“クリスティ月間”みたいになっちゃいました。
あと数冊で「カーテン」に到達です。ドキドキ

有名どころの作品はもうほとんど読んでしまっていたので、正直完成度がイマイチなものもありました。
特に短編集は、既読の作品の焼き直し作品が入っていたり、ポアロ物以外にもマープル物とかその他の探偵が一緒に入っていたりして、統一感もないし…
もちろん、有名な作品をはじめ、驚愕の結末や高い完成度を誇る作品も多数あります。未読の方、この感想を見て「クリスティ、つまらないんだ…」と思わないでくださいね。「ミステリーの女王」と言われるだけの事はある人なのです。


さて、その他の本について。

 『笑酔亭梅寿謎解噺』
 無理やり落語家に弟子入りさせられた、不良少年の竜二。師匠にどつかれ、兄弟子には嫌がらせを受ける毎日。逃げる機会をうかがっていた竜二だったが、そんな中、事件が…。上方落語の世界を舞台に描く、青春落語ミステリー。
 たしか、恩田陸さんのエッセイに出てきてて、読みたくなった作品。図書館で探してみたら、表紙絵がなんとも古臭くて、ちょっと読む気が
 でも読んでみたら、中々面白かったです。短編で、1話ごとに1つのお題(噺)がテーマになっていて、その話にちなんだ事件が起こります。テーマになった噺の解説も付いているので、落語をよく知らなくても大丈夫。一度落語を聴いてみたくなりました。
 ちなみに、文庫版の方の表紙は、ガラッと変わってイマドキの絵柄に…
   
 これだけ違うと、中身を読む時のイメージも随分違うでしょうね
 

 『前巷説百物語』
 なんと久しぶり、いや、星を付けだして初めての★5つですよ~
 京極夏彦ファンであることを差し引いても(いや、引いてないか?)面白かったんだから仕方ない。かさばるし他のシリーズとのサイズも揃わないので結局はやめましたが、単行本で買っちゃおうか?というくらいでした (テンション高めの感想はこちら)

最後に、リストにはないですが、漫画を1つ。
 『Daddy Long Legs』勝田文
Daddy Long Legs Daddy Long Legs
勝田 文

集英社 2006-04-19
売り上げランキング :
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
 久しぶりに新しい漫画家さんに手を出してみました。
 まみみさんのブログで、まとめ買いしてハマってます、と書かれていたので、興味を引かれて…
 この作者さん、映画にもなった小説『しゃべれどもしゃべれども』の漫画化作品を手がけていらっしゃって、どちらかといえばそれが読んでみたかったのですが(落語づいてる?)、本屋で見つからなくて、これを手にとってみました。
 『足長おじさん』を原作にした表題作が、なんともほのぼのしててユーモアもあって、ジワッと良かったです。
 他の短編も、ささやかな不思議や幸せが描かれていて、派手派手しい作風ではないのですが、好感の持てる感じでした。絵も、羽海野チカに似た感じの、フワッとした描線で、男の人もヒョロヒョロじゃなくてガッシリ系がちゃんと描けてて?好みです。
 やっぱり『しゃべれどもしゃべれども』も欲しくなっちゃいました。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする