日々茫然

猫・本・アート・日常生活などを、つれづれと思いつくままに記録

5月に読んだ本

2010-06-18 | 本と漫画の話
何があったというわけでもないのですが、1ヶ月近く放置してしまいました

強いて言えば、母がソリティア(トランプゲーム)中毒のごとく、毎晩私のPCを深夜まで占拠するので、使いたい時に使えなかったせいです(笑)
「パソコン使う時は言って」と言ってくれるのですが、実際、言えば替わってくれるのですが、中断させてまで、というのが億劫で。
休日も、なんだかんだと仕事や外出予定が入ったり、読みたい本がたまっていたりで、ついつい・・・
書きたいこともあったのですが、怠け始めると、ズルズル加速がついていけませんね



5月の読書メーター
読んだ本の数:17冊
読んだページ数:3424ページ

陰陽師生成り姫 (文春文庫)陰陽師生成り姫 (文春文庫)
★★★☆☆ 悲恋だけど後味はいい。これほどの言葉を心から女性に言える男に出会ってみたい。博雅、いい漢だ。
読了日:05月01日 著者:夢枕 獏
 
南の子供が夜いくところ南の子供が夜いくところ
★★★☆☆ 今までの作品とは少し毛色が違う作品。連作短編だけど1作ごとに違うパターンの話で、時間も次元も越えて、現実と夢幻が曖昧な境界をフラフラとさ迷っているような眩惑感に酔う。酔ったままだと寝覚めが悪いけど、最後は現実に近い所に着地させてくれたので、読み終わってみると、不思議と心地好い。
読了日:05月03日 著者:恒川 光太郎
 
グラスホッパー (角川文庫)グラスホッパー (角川文庫)
★★★★☆ ※再読 この人の作品は、結構酷い暴力が平然と行われる描写や、最低の人間が出てくることが多い。これもそうだけど、不思議とそこをあまり意識させない。登場人物の会話にウィットが効いてたり、酷い目にあっている方にも生々しい悲壮感がないからだろうか。何だかこう書くと良くない小説のようだけど、大好きな作家です。槿氏、黒沢さんみたいに再登場しないかな。
読了日:05月04日 著者:伊坂 幸太郎
 
こねこのミトン (講談社の翻訳絵本クラシックセレクション)こねこのミトン (講談社の翻訳絵本クラシックセレクション)
★★★★☆ 表紙に描かれている子猫の絵が可愛くて、思わず手に取った。どのページの絵もめちゃくちゃ可愛い。毛のほわほわ感や、チマッとした感じ、子猫の愛らしさがたまらない。ほとんどモノクロで色は最低限な所がまたアートっぽくて、ページを切りとって額に入れて飾りたくなるくらい。お話はスタンダードな内容だけど、絵が素敵すぎる。
読了日:05月09日 著者:T・クレア・ニューベリー
 
急行「北極号」急行「北極号」
★★★★☆ オールズバーグの作品の中では、毒のない部類の方。サンタさん信じてる?
読了日:05月09日 著者:クリス・ヴァン・オールズバーグ
 
日本人の知らない日本語2日本人の知らない日本語2
★★★★☆ 1巻より真面目というか、より深い「日本語の不思議」に踏み込んだ内容になっていた気がする。「日本人も知らないよ、そんなこと!!」が満載。生徒さん達の出身国による文化の違いも面白い。
読了日:05月09日 著者:蛇蔵,海野凪子
 
かえるくんたびにでるかえるくんたびにでる
★★★☆☆ ねずみくんの面倒見のよさと寛大さ、見習いたい。わがままでマイペースなかえるくんが末っ子に見えてきて、何だか兄弟の上の子と下の子みたいだった。長女の私は、ねずみくんに感情移入してちょっと疲れた。
読了日:05月10日 著者:マックス ベルジュイス
 
かえるくんはかなしいかえるくんはかなしい
★★★★☆ 気持ちが沈んでいる時、こんなに心配してくれる友達がいて、かえるくんは幸せ者!そしてねずみくんてば、どれだけ大人でかっこいいんだ!ちょっとスナフキンみたい?
読了日:05月10日 著者:マックス ベルジュイス
 
オー!ファーザーオー!ファーザー
★★★★☆ 「陽気なギャング」に似た感じがした。4人のお父さん、それぞれ個性的で、愛すべきキャラですね。鬱陶しいくらい愛情たっぷりだし(笑)ストーリーは、ちょっと他の作品より平板な感じもしましたが、キャラクターの魅力で楽しく読めました。第1期最後とのことですが、こういう作品、好きだったので、ちょっと寂しいです。
読了日:05月10日 著者:伊坂 幸太郎
 
おかあさんとあたし。と、おとうさんおかあさんとあたし。と、おとうさん
★★★☆☆ うんうん、子供の頃こんなことあったなぁ・・・ってしみじみしちゃうエピソード多数。個人的に一番懐かしかったのは、傘で秘密基地。作りました。
読了日:05月14日 著者:k.m.p,なかがわ みどり,ムラマツ エリコ
 
よつばと!(3) (電撃コミックス)よつばと!(3) (電撃コミックス)
★★★★☆ だんだんよつばのキテレツな言動にも慣れてきて、楽しくなってきた。特に初めての動物園の話、よつばの感動が伝わってきて良かった。
読了日:05月14日 著者:あずま きよひこ
 
三谷幸喜のありふれた生活7 ザ・マジックイヤー三谷幸喜のありふれた生活7 ザ・マジックイヤー
★★★☆☆ 三谷さんの真面目なんだかふざけてるんだか分からない、とぼけた雰囲気、そのままエッセイでもあらわれている。それにしても、舞台の出演者に、イタズラを仕掛けているとは!舞台見に行ったら、ちょっとハプニングを期待してしまいそうです。
読了日:05月15日 著者:三谷 幸喜
 
愛しのローカルごはん旅愛しのローカルごはん旅
★★★☆☆ 同行している人が、友人夫婦だったり、編集さんだったり、お父さんだったり、お母さんだったり、毎回違うので、変化がついて、その辺も面白かった。
読了日:05月15日 著者:たかぎなおこ
 
先生、カエルが脱皮してその皮を食べています!先生、カエルが脱皮してその皮を食べています!
★★★★★ やっぱり面白い!生き物に対する愛情や好奇心がビシビシ伝わって来ます。ユーモアのある文章のツボも、自分にはちょうどいい感じ。
読了日:05月28日 著者:小林朋道
 
冥談 (幽BOOKS)冥談 (幽BOOKS)
★★★☆☆ 明快な怖さはあまりなく、静かにジワリと闇が侵食していくような感じ。中で「これは怖い」と思ったのは、「予感」。予感だけなのに、一番怖いよこれは。
読了日:05月30日 著者:京極夏彦
 
沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ1沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ1
★★★★☆ 「陰陽師」に似ているという感想があったので、勝手に連作短編だと思い込んでいたけど、4巻の長編だったのか・・・しかも結構な厚みがある。・・・けど!サクサク読めて長さを全く感じなかった。すぐ2巻読みたい。陰陽師との共通点は、空海と橘逸勢の関係性でした。やり取りが、晴明と博雅みたいで楽しかった。
読了日:05月30日 著者:夢枕 獏
 
世界の名探偵がよくわかる本世界の名探偵がよくわかる本
★★★☆☆ ムックにありがちなやっつけ感もあったけど、古典から最近のテレビドラマまで網羅しているのは面白かった。他の方のご指摘にあるように、同じ作品は一つに纏めてくれた方がいいと思う。
読了日:05月30日 著者:知的発見!探検隊

読書メーター



は、「こねこのミトン」と、「日本人の知らない日本語2」かな。

「こねこのミトン」は、とにかく絵が良いです
「日本人の・・・」は、そのままですが、「外国人から見たらそうなんだ!」という日本人が自覚していない日本独自の言葉や文化を、驚きや笑いとともに楽しめます。

あと、個人的な好みになりますが、面白かったのが「先生、カエルが脱皮してその皮を食べています!」と「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」。

「先生、・・・」シリーズは、動物好きにはオススメ。爬虫類とか苦手な人は微妙かも?
「沙門空海・・・」は、伝奇小説が好きな人に。空海が中国(唐)へ留学していた史実を元に、玄宗皇帝や楊貴妃、白楽天などの実在の人物も登場しつつ、奇想天外なストーリーが展開されます。ぶ厚い長編4部作のわりに、サクサク読めました(6月に入って読了しました)。
コメント (10)
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