日々茫然

猫・本・アート・日常生活などを、つれづれと思いつくままに記録

2020年4月に読んだ本

2020-05-22 | 本と漫画の話

新型コロナの影響で、4月後半はほぼ自宅待機でした。この機に読書量が増えるかと思いきや、図書館は予約図書の受取と返却のみの対応となり、書店に行くのもなるべく控えていたりと、案外読めなかったです。

5月も半ばを過ぎて、やっと収束の兆しが見えてきました。職場も6月から再開します。すぐに通常の暮らしに戻れるわけではありませんが、このまま第2波などなしで収束できるよう、油断せず感染拡大防止を続けないといけないですね。


4月の読書メーター
読んだ本の数:15
読んだページ数:2512
ナイス数:196

鬼灯の冷徹(29) (モーニング KC)鬼灯の冷徹(29) (モーニング KC)
★3.5 ちょっとマンネリ気味だけど安定的な面白さ。獺と猫又が化けたシロが可愛かった。
《シロと知り合った獺の熱燗と猫又の冷は鬼灯のもとに案内される『ムジナイヌ』/ミキマキは現世ロケで山姥の営む旅館へ『仕事ができる奴は大概何かの真性』/八大へ不満を向ける八寒の長老を接待『接待』/ハロウィンで盛り上がるアメリカのゴーストハウスへ『凶霊の日』①②/地獄の庁合同新年会でキャラ爆発『補佐官集合』/神木の精霊なので動けない太山庁の補佐官を訪問『ナンジャモンジャの御柱』 /サタン王からの無茶振りでギャルゲーを作る『難易度エクストリーム』/衆合の裏街で「ニンジンか?」と聞くと怪しい薬が買えるという噂『噂の種火』
読了日:04月06日 著者:江口 夏実
 
いちえふ 福島第一原子力発電所労働記(3) (モーニング KC)いちえふ 福島第一原子力発電所労働記(3) (モーニング KC)
★3.5 この巻は大体時系列になってて読みやすかった。1度目の勤務が終わり、待機期間中に漫画を描いて持ち込みなどをしていた時の話から。持ち込み原稿が賞を取り連載が決まったタイミングで、フクイチの仕事のオファーがあるも、身動きが取れず断ることに。1巻が出て、少し行き詰まった頃、待ちに待った次のオファーが来て、再びフクイチへ。前回以上に線量の高い、1号機、3号機の原子炉建屋内の作業を経験する。被曝量を少しでも抑えるため、現場レベルで作業員達が知恵を絞り創意工夫をしているのが興味深かった。
2014年時の現場経験の記録を最後に、3巻で一区切り。続刊は出ていない。その後もフクイチへ行っているのだろうか?
読了日:04月06日 著者:竜田 一人
 
いろはにちへど おかわり  限界かあちゃん いつまで育児の山登るいろはにちへど おかわり 限界かあちゃん いつまで育児の山登る
★3.5 育児コミックエッセイ。著者は女の子二人のお母さん。男の子だとまた違った大変さがあるだろうけど、女の子ならではの大変さがあったりして、子育ては毎日が大忙し。何をするにも自分のペースでは物事が進まない、ハプニングばかりの毎日って感じで、ストレスも溜まるだろうし、自分の体調がどんなに悪くても、放り出して逃げることもできない。お母さんってスゴイなぁ。もちろん子供は可愛いしハッピーもいっぱい。大変なことも面白おかしく漫画に表現してあって、これを読んで笑いながら救われるお母さんもいるんじゃないかな。
読了日:04月06日 著者:ナナイロペリカン
 
人生の1冊の絵本 (岩波新書)人生の1冊の絵本 (岩波新書)
★4 絵本の普及活動に注力しているノンフィクション作家の絵本紹介エッセイ。80を超える年齢を感じさせないほど感性や文章が若々しく感じられるのは絵本の効用だろうか。新書なので紹介される絵本の書影がモノクロで小さく表紙のみなのは残念だけど、ストーリーはもちろん、絵の魅力も伝わるように書かれている。テーマによっては少し堅苦しいかも。子供のうちに絵本や自然などにたくさん触れることは重要だと思うし、大人も何か気付きがあったり、心が安らいだりと、絵本から得られるものがたくさんある。たった数分の読書で。絵本最強!
読了日:04月07日 著者:柳田 邦男
 
ともみさんとのりまき  (1) (バーズ エクストラ)ともみさんとのりまき (1) (バーズ エクストラ)
★3.5 主人公が違うけど『早乙女くんとQちゃん』とちょっとリンクしてる猫漫画。ともみさんは、富錦部長の奥さんの妹。なので富錦部長が時々登場。この人なんか好きだから嬉しい。内容自体は他の作品と変わらず猫の話なので、正直くるねこや早乙女くんと分ける必要性はなさそうなんだけど、そこは媒体が違うという大人の事情かな。のりまきちゃんだけの時より、もう1匹増えてから(すぐ仲良くなって裏山)の方が賑やかで変化も出てきた。個々のキャラが固まってきたらもう少し盛り上がってくるかな。
読了日:04月13日 著者:くるねこ 大和
 
猫君猫君
★3.5 《20年生きた猫は猫又になる。猫又になりかけのみかんは、20歳目前で長年可愛がってくれた飼い主お香を亡くし、お香を取り殺したと誤解され追われる身に。逃げ込んだ吉原で猫又の先輩に会い、新米は「猫宿」で修行すること、江戸の猫又が6つの陣地に分かれて勢力争いをしていることなどを聞かされる》
伝説の猫又“猫君”がそろそろ現れるとの噂で不穏な各陣、そこから集められた20匹の新米猫又達。猫宿の長や師匠の和楽は歴史上の人物だったり、盛沢山。みかんは様々な試練を知恵で乗り越える。猫の学園物って感じ。みかんが賢くて勇気もあって優等生的なキャラで、ライバルさえもどんどん味方にしていく。可愛いんだけど、チートすぎてちょっと展開が面白味に欠けるかも。あと、会話の頭に「みゃん」とか付くのがあざとく感じて読んでて気が散った。
読了日:04月17日 著者:畠中 恵
 
陰陽師 玉兎ノ巻陰陽師 玉兎ノ巻
★3.5 巻数表記がないから、どこまで読んだか分からなくなり、シリーズの続きを読みそびれていた。久々に再開。晴明と博雅が相変わらずで安定の面白さ。道満の一編は、あの道満にも忘れられない女性がいるだなとしみじみ。妖の中では、魃と異国の鬼の異形の描写が凄まじく、背筋がゾワゾワした。
《すぐ使用人を手にかける渡辺元綱。ある時庭にいた蛇を残酷に殺してからおかしくなった『邪蛇狂ひ』/藤原兼家が屋敷にいた珍しい黒い兎を捕えてみると、「ここから出せ」と人語を話し『嫦娥の瓶』/『道満月下に独酌す』 /親を失くし男にも捨てられた女が「昨夜観音様が来た」と言う『輪潜り観音』/猟師が山で捕らえたのは、青い衣を着た目の無い妖。都では空梅雨で干上がっていた『魃の雨』/乳母と二人寂しく暮らす女が、行き倒れの男を助ける。良くならないまま三月が経った頃、道満が現れ治せる方法を伝えるが『月盗人』/蟬丸と三人で月見をし楽を奏でているいると、天から斧が落ちてきた『木犀月』/ある女の枕元に女が立つ。その姿は日に日に鬼のように変化し『水化粧』/髪が突然白髪になり、目に泥が詰まり、腹から蟲が出て、と奇妙な病に憑かれた人の元へ、墩炳という老人が治せると訪ねてきて『鬼瓢箪』》
読了日:04月17日 著者:夢枕 獏
 
新久千映の まんぷく広島 (メディアファクトリーのコミックエッセイ)新久千映の まんぷく広島 (メディアファクトリーのコミックエッセイ)
★3.5 『ワカコ酒』の作者が、地元・広島のグルメを食べ歩き。ド定番のお好み焼きや牡蠣、アナゴ、ご当地麺にイタリアンなどジャンルごとに3〜4軒紹介。たかぎなおこさんのコミックエッセイでお馴染みの、大食らいの編集・加藤さんも登場しててビックリ(出番は少なめ)。どこも美味しそうなんだけど、ワカコ酒やたかぎさんの漫画ほど唆らない気がするのはなぜだろう。広島だから行こうと思えば行けるのに、行ってみたいと思うお店が少なかった。料理数品をまとめて描いてあって、漫画で1品1品を味わってる描写が薄いのかな…?
読了日:04月18日 著者:新久 千映
 
デキる猫は今日も憂鬱(3) (ワイドKC)デキる猫は今日も憂鬱(3) (ワイドKC)
★4 前巻が面白いけどちょっとマンネリっぽい雰囲気もあって、続き買うの迷ったけど、面白かった。社員旅行で外泊になって、調子が狂ってお互いに恋しくなってる幸来と諭吉がかわいい。特にお留守番の諭吉の可愛さよ!幸来の匂いのするクローゼットに詰まる所とか、電話越しのゴロゴロとか、たまらんっ…!!いつも一緒だと家での展開が同じパターンになっちゃうので、離れて過ごさせるというのは良かった。スマホで読み込むと飛び出してくるAR諭吉も楽しみました♡立体化され動く姿を見ちゃうと、ますます本物が欲しくなる笑。
読了日:04月19日 著者:山田 ヒツジ
 
きょうから ほいくえんきょうから ほいくえん
★3.5 ゾウさん大好きな姪っ子に。今日から保育園に行くワニの坊や。先生がゾウさん。ブタ、猫、鳥、カエル、サルのお友達。初めての保育園の一日。預けられる時には泣いて、園内では絵本を読んでもらったりご飯食べたりお昼寝したりして楽しく過ごして、大好きなママのお迎え!とお話は他愛なくて、どの子も当てはまるような一日。ただ個人的には絵が微妙…。特にゾウのキバ。どこから生えとんねん!!と気になって気になって。単純化した絵だし、厳密に正確に描けとは思わないけど、ほっぺの真ん中から生えてるのはなんか怖くて無理でした。
読了日:04月19日 著者:エヴァ・モンタナーリ
 
銀の匙 Silver Spoon 14 (少年サンデーコミックス)銀の匙 Silver Spoon 14 (少年サンデーコミックス)
★4.5 間が随分開いたから、これまでの話や登場人物がなかなか思い出せず。レギュラー陣ですら誰だっけ?って感じ。でも真面目な話とギャグと、絶妙でやっぱり面白い。ばんえい競馬でピザの露店を出す&御影の大学受験。そして告白…つーか、君らまだ付き合ってなかったんかい!!笑。会社も会社らしく整ってきて進路も大体決まりだして、卒業間近になってからの急展開!!結局大学受験するんかーい!!やっぱり先の事を考えると、行ける時に行っとく方が良かったってことかな。でもすんなり進学するより目的が明確になったのは良かった。
読了日:04月20日 著者:荒川 弘
 
腐女子のつづ井さん2 (ピクシブエッセイ)腐女子のつづ井さん2 (ピクシブエッセイ)
★3.5 社会人になって友達と頻繁に集まれなくなってるけど、面白さはパワーアップしてる感じ。複数で集まって女子会的なノリでいる時より、個別に会って会話してるからか、友達それぞれの個性がはっきりしてきたのもいいのかな。学生時代はオタクだったのでオタク同士の会話が楽しいのはすごく共感できる。ただ腐女子度はここまでじゃなかったので、結構踏み込んだ会話がサラッと成立してるのが新鮮というか。オタク度が深ければ深いほど、何でもさらけ出せるようになるんだろうか。ポジティブなオタクは幸福度も高そう。
読了日:04月20日 著者:つづ井
 
全国 大人になっても行きたいわたしの絵本めぐり全国 大人になっても行きたいわたしの絵本めぐり
★3.5 全国にある、絵本がメインの個性的な本屋さんやブックカフェ、図書館、美術館etc.を紹介。特に大きな施設ではない個人店などは、それぞれにこだわりや思い入れがあり、なんというか、圧がすごい(悪い意味ではなく)。絵本って、独り占めしたくないというか、広めたくなっちゃうようなところがあるからかなぁ、どのお店も絵本の魅力を伝えたいという熱意が店づくりに表われている。もし機会があれば行ってみたい所もいくつか見つかった。
読了日:04月22日 著者:
 
オオイシさんオオイシさん
★4 巨大な石・オオイシさんが主人公のユニークな絵本。
《道路をならしたり、相撲の稽古の相手をしたり、漬物石になったり、大きさや重さを活かした様々なお仕事に駆り出されて大忙しのオオイシさん。ある日意外な仕事が舞い込んで…》
「意外な」って、確かに笑。しかも引っ張りだこになるし。ハプニングもなんのその、最後までほのぼのとした展開で、楽しく読めた。
読了日:04月28日 著者:北村 直子
 
ワタナベさんワタナベさん
★3.5 『オオイシさん』が面白かったので。鍋が主人公。
《ワタナベさんは鍋ひとつで料理を作る名人で、おでんにちゃんこにロールキャベツにカレーに、と次々にお客さんが来て大忙し。その日最後のお客さんがしたのは、意外な料理で、ワタナベさんは困ってしまうが…》
鍋だから、煮込み料理は得意だけど、という。でも何とか対応しちゃうワタナベさん。最後にワタナベさん流レシピもちゃんと掲載。展開としてはオオイシさんの方が変化球で面白かった。
読了日:04月28日 著者:北村 直子

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