日々茫然

猫・本・アート・日常生活などを、つれづれと思いつくままに記録

2022年8月に読んだ本

2022-09-07 | 本と漫画の話

8月は、楽しみにしていた鬼滅の刃の原画展を見に大阪へ行ってきました。
コロナの感染者が増えてきていたので、他はウロウロせず、それだけ見て帰りました。
せっかくだから本当なら久しぶりの大阪を楽しみたかったけど我慢です。
でも原画展楽しかった!


8月の読書メーター
読んだ本の数:8
読んだページ数:1422
ナイス数:85

捜査線上の夕映え捜査線上の夕映え
★3.5 火村&アリス長編。コロナ禍という現実とリンクしていたので、なんとなく閉塞感が漂う。作中でくらいはコロナ関係なしで物語に浸りたい気もする。今後コロナが過去のことになったら、後の世代はこういう作品をどう読むのだろう。/今回は刑事のコマチさんの過去が事件と意外な繋がりを持っていた。コマチさんらしくない行動と失態。/所々で火村の猫好きが顔を出すのが可愛い。 
《マンションの一室で、元ホストの男が殺された。遺体はスーツケースに詰められ、クローゼットに押し込まれていた。交際相手や金銭トラブルなど、容疑者は数人に絞られた。当初は平凡な事件と思われたが、容疑者達には多少のトラブルはあっても、殺人に至るほどの強い動機は見当たらず、しっかりしたアリバイもある。糸口が掴めず捜査は難航。しかしある繋がりが見えたことから、火村は瀬戸内の島へ飛び、そこで真相を手繰り寄せる。》
読了日:08月02日 著者:有栖川 有栖
 

イキってるネコ (タツミムック)イキってるネコ (タツミムック)
★3 猫がイキってるように見えるポーズや表情を集めた写真集。でもイキってるようには全然見えない写真の方が多いし、著者の作品は前半1/3くらいで、あとは「ネコまる」の投稿写真だった。いい写真もいっぱいあるし、可愛い。猫写真集としては楽しめる。けど「イキってる」でくくられると、モヤモヤする。数点「これは確かにイキってますわ笑」と納得できるのもあった。集めるの大変なのは分かるけど、そういうの。/浮世絵猫のミチルちゃんがいた!
読了日:08月08日 著者:沖 昌之

 
ときめきのミュージアムグッズときめきのミュージアムグッズ
★3.5 全国の“ときめく”ミュージアムグッズを集めた本。女子向けラインナップのため、ファッション雑貨とかインテリア系の、ちょっとお高めグッズが多い感じ。とはいえ、アートを取り入れたグッズは見るだけで気分が上がるし、文具などお手頃な物も色々あるので、楽しかった。合間に挟まれるご自宅展覧会のページはお値段が入ってなかったのが、ちょっと残念。
読了日:08月11日 著者:大澤 夏美

 
にゃんこ四字熟語辞典にゃんこ四字熟語辞典
★3.5 猫の写真と、そのシチュエーションに合った四字熟語を組み合わせて紹介する本。写真と言葉が比較的よく噛み合っている。ユニークな写真も多くて、ちょっと楽しい。熟語は、簡単なものから、初めて知った難しめのものまで、幅広い。説明はごくシンプルな意味のみだったけど、難しい言葉などは、もう少し詳しい解説(由来など)があるとよかったな。あと、個人的な好みだけど、猫に吹き出しでセリフが付いてるのは余計。人間の言葉を喋らせることも、「○○にゃ」という語尾も、あまり好きじゃないので。
読了日:08月27日 著者:西川清史

 
さかなくんさかなくん
★4 しおたにまみこさんの新作絵本。これまでは、ほぼモノクロの作品だったけど、今回はフルカラー。水の中から空を見上げた時のような、淡く明るい色彩で、点描みたいなのに細密な描写も綺麗。
ネットギャリーで感想を送ったら、本の業界新聞の広告記事に採用された→「色々な動物が学校に通う話はよくあるが、魚まで一緒に通うとなると、確かに大変なことだ。人間も登場することで、完全なファンタジーと切り離されず、一緒に学校に通ってみたいな、と実感を伴いながら読むことができた。そして何より絵が素晴らしい。」
読了日:08月28日 著者:しおたにまみこ

 
ミステリと言う勿れ (9) (フラワーコミックスアルファ)ミステリと言う勿れ (9) (フラワーコミックスアルファ)
★3.5 双子の謎解決。親まで長女を「お姉ちゃん」と呼ぶのは、私も経験してるからすごく分かる。親には名前呼んでほしいな。役割を割り振られて、その役をやらなきゃいけないと刷り込まれる。ただの子どもじゃいられなくなる。親と下の子の間の中間管理職みたいだった。/唐突なガロくん登場には面食らった。ガロくん自分の仇を追いながら、警察にも追われながら、整くんの周辺もチェックしてるの?!/鳴子は気付いてるっぽいな。ただいま とか 行ってきます が意味ありげで怖い。
《双子を見分ける謎解決編/鳴子の家の屋根裏に忍び込むガロ/土砂崩れ現場から多数の人骨が見つかる。整は大きな荷物を抱えた、挙動不審な人物(子どもを誘拐された?)を助ける。青砥刑事は離婚した子どもと会うが、送り届けた直後に誘拐されてしまう》
読了日:08月29日 著者:田村 由美

 
ミステリと言う勿れ (10) (フラワーコミックスアルファ)ミステリと言う勿れ (10) (フラワーコミックスアルファ)
★3.5 《誘拐には複数の親子が巻き込まれていることが次第に明らかに。彼らは連続幼女誘拐殺人“鍵山事件”の関係者だった。誘拐を指示し一同を翻弄する“シテンチョウ”は何者なのか》
関係者それぞれの偽りや勘違い、思い込みが事件を僅かずつ狂わせ、真実から遠ざけた。だからといって、犯人のとった行動は支離滅裂。過去も今回も身勝手で、理不尽すぎる。
この作品にはやたらと子どもが出てくる。親子関係の問題や虐待、幼少期の体験の影響など。整も被虐待児だった。整の周辺で例のカウンセラーが暗躍していること、整のカウンセラーが殺されていること、これらも何か子ども時代に関係があるんじゃないか。整の将来の目標は先生だし、全体のテーマとして、“子ども”があるのかなぁ。
読了日:08月29日 著者:田村 由美

 
ミステリと言う勿れ (11) (フラワーコミックスα)ミステリと言う勿れ (11) (フラワーコミックスα)
★3.5 レン君再登場。整と対照的な陽キャだけど、観察眼があって頭もいい。好きだなぁ。
《レンに1日一万円の“変なバイト”に誘われる整。元学校の古い洋館でタイムカプセルを探す、というもの。隠した人物の日記をヒントに、謎解きが始まる/ライカと食べようと買ったフルーツサンドの紙袋に、「け」と書かれた小さな赤い玉を見つける。気になった二人は、元来た道を辿ってみることに/ガロがライカに接触する。整や星座モチーフの事件について会話する二人。「整は危うい」「ガロくんも危ういな。気をつけろ」と忠告するライカ/ 鳴子宅の屋根裏に侵入し情報収集を続けるガロ。患者データに汐路の名を発見する。不穏なものを感じ、最後の侵入を試みたガロは、留守宅に違和感を感じる》
鳴子が入れ替えたナズナの絵は、喜和さんが描いたもの?花言葉を調べたら、やっぱり因縁がありそう…。/ドラマではレン君は風呂光さんに置き換えられてしまったけど、こうして再登場も果たしてるし、ドラマ続編があるのだとしたらつくづく残念。
読了日:08月29日 著者:田村 由美

読書メーター

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