日々茫然

猫・本・アート・日常生活などを、つれづれと思いつくままに記録

2019年5月に読んだ本

2019-06-02 | 本と漫画の話

新しい元号 令和 が始まりました。
ついに平成終わっちゃった・・・。
一日一週間一月一年、恐ろしいスピード感で過ぎていってしまう・・・。


5月の読書メーター
読んだ本の数:16
読んだページ数:1477
ナイス数:149

ひだまりひだまり
★4 図書館でたまたま猫の表紙に目が止まって読んだら…泣くやつだった〜(T△T) 切ない〜
《乱暴者のトラ猫トラビスは、ある日他の猫に魚を分けてやる変わり者の三毛猫ミケーレに出会う》
何でも力で奪い、独り占めにして、それが当たり前と思って生きてきたトラビス。ミケーレを変なやつだと思いながらも、無下にできず、ミケーレも誤解からだけどトラビスに好意を寄せて、二匹は仲良しに。…そこから先が…涙。ベタな展開で先は何となく読めてしまうけど、泣けるものは泣ける。また猫の絵がいい感じで、ミケーレが優しそうで可愛いんだ。

読了日:05月05日 著者:林 木林
 
ペットボトルと空き容器で作るレトロ家電とミニ雑貨
ペットボトルと空き容器で作るレトロ家電とミニ雑貨
★3.5 見本の作品はすごく完成度が高くて可愛い。作り方を見ると、それだけの完成度の物を作る分、やはり細かくあれこれと手間暇のかかる作業。ペットボトルや空き容器は本当に本体の芯とかパーツになるだけで、その他の手作りの工程がかなりを占めるので、身近な材料だけでお手軽に、とはいかない。真似して作るかというと、多分ほとんどの人はしないかも。ただ作品は本当に「よく作ったなぁ」と感嘆するほどよくできているので、見るだけでも楽しめました。
読了日:05月11日 著者:宮市 稔子
 
小原古邨 花咲き鳥歌う紙上の楽園
小原古邨 花咲き鳥歌う紙上の楽園
★4.5 近年注目されている小原古邨の作品集(太田記念美術館「小原古邨展」展覧会図録)。明治末期、国内の版画文化が衰退傾向にあり、主に海外に向けて販売されたため、国内では名が知られていなかった。花鳥画を中心にした木版画は繊細で優美。木版とは思えないほど微妙な濃淡や繊細な線まで美しく、彫師や摺師の技術にも感服する。解説も興味深かった。
読了日:05月11日 著者:浮世絵太田記念美術館=,日野原 健司
 
知識ゼロからの近代絵画入門
知識ゼロからの近代絵画入門
★4 『へんな西洋絵画』が面白かったので、これも読んでみた。近代絵画の主要人物や様々な表現様式(印象派とか抽象主義とかetc)の変遷がコンパクトにまとまっていて、とても分かりやすい。同じ画家でも、作風が時期によって激しく変わることもあり、それらを1ページに並べてあるのが特に興味深かった。教科書などに載るのは有名な作品1,2点なので、「こんな絵も描いてたのか」と驚くことも。知ってるようで意外と知らなかったりする。特にルノワールは、一見あまり変わってないようで、並べてみると筆使いが大きく違っていて驚いた。
読了日:05月11日 著者:山田 五郎
 
あなのはなし
あなのはなし
★4 図書館で見かけて。
《ある所に赤い靴下がありました。靴下には穴が開いていましたが、誰もつくろってくれなかったので、穴は旅に出ることにしました》
シュール!!そしてわりとオチが怖い!!穴のいる所には、本当にページに穴が開いている。靴下の穴が大きくなって、靴下を飲み込んでしまう。そして穴は旅に出て、旅の仲間を見つけて増やして、でもそれを狼がつけ狙っている。どうなるどうなる?!子供の頃に読んで強烈なオチが脳裏に焼き付いた絵本『くいしんぼうのあおむしくん』を思い出した。

読了日:05月12日 著者:ミラン・マラリーク
 
ねこのずかん (コドモエのえほん)
ねこのずかん (コドモエのえほん)
★4 新刊案内で見つけて即購入。表紙のように1ページの中にも色んな猫が登場するし、猫の体のことや、種類、食べ物、ボディランゲージ、遊び方まで、基本的な知識が盛り込まれていて、図鑑としてもしっかり内容がある。絵本の限られたページにこれだけ情報が盛りだくさんで、猫のイラストもたっぷり。猫好きの大人も大満足の絵本。
読了日:05月13日 著者:大森 裕子
 
家をせおって歩く かんぜん版 (福音館の単行本)
家をせおって歩く かんぜん版 (福音館の単行本)
★4 絵本というか、アート。体を張ったアートの過程をまとめたもの。アーティストが、寝るスペース分くらいの小さな家を自作し、中から持ち上げて背負うようにして歩いて移動する。見た目は家の着ぐるみのよう。行く先々で家を置く土地を借り(駐車場や庭先など)、一晩〜数日を過ごしてはまた歩いて移動する。定住しないで家ごと旅する。家の構造や、持ち物や、家を置かせて貰った所の写真などが写真やイラストで見られる。なかなか興味深かった。2年生の男の子が触発されて、同じような家を作って背負ってみたというエピソードが素敵だった。
読了日:05月18日 著者:村上 慧
 
クリカテクラク
クリカテクラク
★4 クリカテクラク。不思議な言葉のリズムで電車は進む。男の子?がおもちゃの電車を走らせる。不思議なキャラクター達が乗り込んで、いろんな場所を電車が進む。話はシンプル。ただし絵がアート。場面によって、全く絵のタッチが違う。同じ電車の中に描かれたキャラクター達も、色がベタ塗りっぽいの、水彩画風の、黒地に白い線の、モノクロの鉛筆画、etc.全然表現方法やタッチが違う。想像上の異空間であることが絵で明確に分かる。じっくり見たくなる絵本。
読了日:05月18日 著者:さいとうしょう
 
ぱんつさん
ぱんつさん
★4 シンプルに面白い。派手なパンツ一丁のおじさん?達が、いろんなアクションをする→大きな手が出てきて「ん?」ってなる→次のページに移ると、なんと…?場面の切り替わりが入れ子構造?になっていて、シュールな展開が続いて楽しい。最後の場面も何だか神の手みたいで、それが女の子なところが、深いような不思議な感覚になった。表紙と裏表紙のいろんなパンツさんも面白い。
読了日:05月18日 著者:たなか ひかる
 
犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい(3) (ワイドKC)
犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい(3) (ワイドKC)
★4 靴下付き限定版を購入。ネットでは予約も締め切られていて手に入らなそうだったのに、店頭でラス1を見つけてしまい、つい。犬と猫2足付いてる。漫画の内容の方は、安定の面白さ。無邪気な犬くんと鬼畜な猫様の対比が最高です。描き下ろし?の金比羅犬の漫画は時代劇風のフィクション。金比羅詣での猫様は鬼畜度がアップして、ちょっと意地悪に見えてしまっている気が…。駕籠に犬くんも乗せてあげてよ…。
読了日:05月19日 著者:松本 ひで吉
 
むかしむかしあるところに、死体がありました。
むかしむかしあるところに、死体がありました。
★4 昔話をミステリーにした短編集。表紙の印象から、もっとふざけた内容かと思ってたら、ガチガチの正統派ミステリーだった。叙述トリックなどミステリの手法を見事に昔話のストーリーに落とし込んで、思いもよらない殺人事件が出来上がる。誰もが知る昔話だけに、動機や事件に至るキャラクター達の造形が完全に意表を突いて、段々と誰もが怪しくなってくる。結末もやりきれない、切ないものもあり、昔話にしんみりするという。お見事。
《一寸法師の不在証明/花咲か死者伝言/つるの倒叙がえし/密室竜宮城/絶海の鬼ヶ島》

読了日:05月20日 著者:青柳 碧人
 
おかしな生きもの写真館
おかしな生きもの写真館
★3.5 野生動物の生態を捉えた真面目な写真コンテストは数あれど、変なポーズや笑える瞬間を捉えたユーモアのある写真は評価されない、それなら作ってしまえ、と開催されたコンテストの作品集。世界中から応募があり、様々な写真が揃った。表紙の作品が特にインパクトがあるので、期待しすぎてしまったか、中はそうでもない写真もある。でも真面目な写真にはないユニークさだった。
読了日:05月23日 著者:
 
いとしのムーコ(4) (イブニングKC)
いとしのムーコ(4) (イブニングKC)
★3.5 ちょっと内容に飽きたので3巻までしか買ってなかったけど、図書館にあったので。ムーコの目線で読んでるので、玲奈ちゃんや篠原さんが出てくるとムーコのテンションが落ちて楽しくないんだよ。うしこうさんとの絡みは面白いのに。めちゃくちゃ待てを引っ張る小松さんはドSすぎないか笑。
読了日:05月26日 著者:みずしな 孝之
 
いとしのムーコ(5) (イブニングKC)
いとしのムーコ(5) (イブニングKC)
★3.5 うしこうさん!!高校生の頃のうしこうさんが別人!!突然の過去回に衝撃。小松さんの過去にもビックリ。
読了日:05月26日 著者:みずしな 孝之
 
鬼灯の冷徹(28) (モーニング KC)
鬼灯の冷徹(28) (モーニング KC)
★3.5 シロ豹変に笑った。エジプトの神々が当時する話が結構好きなので、トト神の話も良かった。家電回のめめちゃんのアドバイスが的確で素晴らしい。
《茄子が求人広告アニメを作る/何でもあり、最強のトト神/シロが知的キャラに豹変!/イケメンモテキャラの平等王補佐官登場(3話)/芥子ちゃんが天敵狸の親玉の娘・信楽太夫に心酔?/家電を買いたい甜瓜に家電マニアの烏頭と販売員間津舌さんが怒涛のオススメ攻撃/神社のお祭りにこっそり紛れて楽しむ荼枳尼天。神様の宴会にも顔を出す》

読了日:05月27日 著者:江口 夏実
 
ねえさんといもうと
ねえさんといもうと
★3.5 酒井駒子さんの絵目当てで。
《小さい妹は、いつも姉さんといっしょです。 学校へ行く時も、遊ぶ時も、おやつを食べる時も。 ところがある時、妹は一人で遊びたくなり…》
小さなお母さんのように、面倒見のいいお姉さん。私も姉なので、お姉さんに感情移入。あれだけ心配したのに、ケロッとしている妹に、ちょっとモヤモヤ。「ごめんね」が欲しかったなぁ。妹視点だから仕方ないけど…。お姉さんはお姉さんで、たまには妹のお世話をしない自由が欲しかったと思うんだ。自分のことを後回しにして面倒を見ていたんだよ。絵無しなら★2.5

読了日:05月27日 著者:シャーロット・ゾロトウ

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