日々茫然

猫・本・アート・日常生活などを、つれづれと思いつくままに記録

2020年7月に読んだ本

2020-08-09 | 本と漫画の話

7月はあまり読んでなかったです。
梅雨のジメジメと暑さに参ってしまって、あまり本を読む気になれませんでした。

移動制限解除〜新型コロナの患者数が再び増加前のタイミングで、久しぶりに美術館(近場の尾道市立美術館『トムとジェリー展』)へ行けたのは気分転換になりました。
しかしマスクをしての美術館までの道のりや館内での鑑賞は暑くてしんどかった!


7月の読書メーター
読んだ本の数:10
読んだページ数:2032
ナイス数:297

濱地健三郎の幽【かくれ】たる事件簿濱地健三郎の幽【かくれ】たる事件簿
★3.5 「心霊探偵」濱地健三郎シリーズ2冊目。濱地の助手を務めるうちに、霊感が付いてきた志摩。志摩目線で語られる話が多いので、多少なりとも視える描写が増え、何が起きているか分かりやすくなった気がする。最後の話は特にホラー感が強く迫力があった。霊能力者でも見えてないモノまで視えるようになってしまったようで、この二人のタッグ、ますます盛り上がりそう。続編が楽しみ。
《有楽町駅で見かける少年の幽霊『ホームに佇む』/失踪した姉を探す弟は、同じ場所同じ時刻に姉の姿を見る『姉は何処』/ 事務所を訪ねてきた男は一方的に怪談話を始め…『饒舌な依頼人』/警察に義姉が兄を殺したと訴える男、しかし男の側に激怒する兄の霊が『浴槽の花婿』/毎夜幽体離脱しどこかに引き寄せられるという依頼者『お家がだんだん遠くなる』/部室で起きるささやかな怪現象。新入部員が入った後、様子が変わり『ミステリー研究会の幽霊』/突然死のうとする発作に襲われるようになった男。「今ここで死ね!」と声がする『それは叫ぶ』》
読了日:07月02日 著者:有栖川 有栖
 
超短編小説で学ぶ日本の歴史 54字の物語 史超短編小説で学ぶ日本の歴史 54字の物語 史
★2.5 9×6の原稿用紙きっちりに短く纏められた日本史のエピソード。「面白おかしく歴史が分かる」的なものをイメージしてたけど、荒唐無稽な話になってたりして、史実通りではないので、読んだだけではよく分からない(裏ページに解説はある)。むしろ日本史をある程度理解してないと、何をイジってるのか面白味が伝わらないお笑いネタっぽい。宇宙人や未来人が頻出するあたりも、個人的には好みじゃなかった。全部ピッタリ54字に揃えてるのは単純に凄い。けどそのためにネタの完成度がイマイチになってスベっちゃってるのが多いのかも。
読了日:07月05日 著者:氏田 雄介,西村 創,武田 侑大(絵)
 
はたらく細胞(2) (シリウスKC)はたらく細胞(2) (シリウスKC)
★4 人体の仕組みを擬人化した漫画。体内に侵入する細菌やウイルスに対する免疫の働きなど、すごく分かりやすい。電子コミック1巻無料試し読みで面白かったので、買おうか迷ってたら図書館に入荷。ありがたや。《食中毒/熱中症/赤芽球と骨髄球/がん細胞(前後編)》白血球の一種なのに弱い好酸球にもちゃんと特化した役割がある。赤血球ちゃんと白血球さん、幼い頃に出会っていた!子供の時から白血球さんはカッコいい。がん細胞の話はちょっとしんみり。救いのようない相手をこんなに切なく描くとは…がん細胞にまで感情移入してしまう。
読了日:07月06日 著者:清水 茜
 
ペリリュー ―楽園のゲルニカ― 8 (ヤングアニマルコミックス)ペリリュー ―楽園のゲルニカ― 8 (ヤングアニマルコミックス)
★4 《昭和21年秋、田丸と吉敷はペリリューに島民が帰還するのを目撃する。米軍のゴミから終戦を裏付ける新聞や雑誌も見つかり、日本は負け戦争は終わったのではないかとの疑いを抱く田丸達。しかし島田少尉は 戦争は続いている、アメリカの策略だと一蹴。病でギリギリの仲間もいる中、吉敷は投降を決意するが…》
ニーナとケヴィンが無事帰島したのも確認できた。島田少尉はこれまで全員を牽引してきたけど、ここにきて現実を直視できずにいる。気の緩んだ軟弱者達は暴挙に出てヘマをする。それにしても高木は桁違いのバカだな…。吉敷と田丸が投降して事態が収拾に向かうのかと思いきや、バレて拘束されてしまう。もしや動くのは小杉伍長なのかな。まだ生還までもう少し。どうか無事で。
読了日:07月06日 著者:武田 一義
 
女の園の星 1 (フィールコミックス)女の園の星 1 (フィールコミックス)
★4.5 面白い〜!『夢中さ、きみに。』は男子学生達の話だったけど、今回は女子高(主役は先生)。男子の方が面白いんじゃないかな、と勝手に心配しながら読み始めたけど、前作越えてきた笑。ジワジワくる面白さに加えて、爆発力のある笑いまで添加されてきた。全員アンニュイな雰囲気でテンションも低いのに、何度も吹き出してしまうほど笑いが生み出せるのはなぜなのか。特に漫画家志望の松岡さんの回は笑いが止まらなかった。星先生と小林先生の掛け合いも好き。
読了日:07月13日 著者:和山やま
 
クジラアタマの王様クジラアタマの王様
★3.5 「え?コレつい最近書いたの?」と奥付を確認するほど、新型コロナを予言しているかのような展開に驚いた。内容は予備知識なしに読み始めたけど、伊坂作品としては、それほど複雑な構造ではなく、比較的ライトな作品だった。(それでも陰謀渦巻いたりしてハラハラする展開はある)。時々挿絵のように漫画パートが入っているのも斬新。アクションシーンを小説で表現するための実験的な描き方とか。設定としては「異世界転生もの」に近いので、漫画やラノベによくあるやつを、伊坂調でやってみた、といった感じ。面白かったけど少々薄味。ハシビロコウをまさか悪役?にするとは。不動の哲学者然とした姿が話題になったりして、わりと愛されていると思ってるので、世間のイメージを覆すハシビロコウの描き方は意外性があった。
読了日:07月14日 著者:伊坂 幸太郎
 
いとしのムーコ(10) (イブニングKC)いとしのムーコ(10) (イブニングKC)
★3.5 れなちゃんが2年生になって少しは落ち着くかと思いきや…もう少しムーコの受難は続きそう。うしこうさんのイケメン時代はもう戻らないんだろうな…笑。こまつさんが若い頃は逆に太ってたっていうのは意外。あとガラス工房がそんな洒落た名前だったとは。
読了日:07月21日 著者:みずしな 孝之


 
いとしのムーコ(11) (イブニングKC)
いとしのムーコ(11) (イブニングKC)
★3.5 恒例の初夢で猫化したムーコ可愛い。れなちゃんのペットは想像を超えていた。ちゃんと飼えるのかな?フィクションとはいえちょっと心配に。クリスマス会、うしこうさんの準備したプレゼントは登場した?何だったのか分からないままだったような。そして篠原さん、まさかの脈あり?!これは願った通りうしこうさんとくっつく?
読了日:07月21日 著者:みずしな 孝之
 
いとしのムーコ(12) (イブニングKC)いとしのムーコ(12) (イブニングKC)
★3.5 れなちゃんのペットのシマちゃん、意外にもちゃんとお世話してて懐いている!そしてムーコにも懐く笑。コマの端っこで「えらいね」って褒めてあげてるうしこうさん、いいよね。動物や子供に優しくて扱い方も心得てるって、人間力あるよね。そんなうしこうさんの良さをちゃんと見ていたのであろう篠原さんも何気に凄い。もうちょっと少しずつ距離を縮めていく(話を引っ張る)のかと思ってたけど、急展開でカップル成立!おめでとう。ムーコもぐるぐるしなくなって良かった。飼い主に複雑な思いを持つ3匹。ルドルフだって、心の底ではリエちゃんを許していないのだ、という言葉には切なくなった。ルドルフは、他の猫を飼っていたことより、覚えていてくれなかったことがショックなんだろうな。
読了日:07月21日 著者:みずしな 孝之
 
ルドルフとノラねこブッチー (児童文学創作シリーズ)ルドルフとノラねこブッチー (児童文学創作シリーズ)
★4 シリーズ5作目!3作で一旦完結した感じだったので、その後の話はサイドストーリーに近いかなとも思うんだけど、読むとちゃんと面白い。ピンチや困難もあっさり解決する感じで展開が早いけど。電車での移動などもすでにハードルとしては低く、サクッと乗れちゃう。児童書だからご都合主義なのは目を瞑ろう。イッパイアッテナの魅せ場もあって「キャー!カッコイイ!」ってなった笑。今回はブッチーの元飼い主さんを探す話。ルドルフ、イッパイアッテナ、ブッチー、それぞれ元々は飼い主がいて、色んな形で一度は“捨てられた”経験がある。飼い主に複雑な思いを持つ3匹。ルドルフだって、心の底ではリエちゃんを許していないのだ、という言葉には切なくなった。ルドルフは、他の猫を飼っていたことより、覚えていてくれなかったことがショックなんだろうな。
読了日:07月28日 著者:斉藤 洋,杉浦 範茂

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