日々茫然

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『鹿男あをによし』 万城目 学

2007-07-18 | 本と漫画の話
鹿男あをによし 鹿男あをによし
万城目 学

幻冬舎 2007-04
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惜しくも?直木賞を逃した作品です。
タイムリーなことに、ちょうど図書館の順番が回ってきて、手元にあったのでさっそく読んでみました。

前作『鴨川ホルモー』は、京都が舞台で、大学生の恋あり友情ありの日常生活かと思いきや(それもあるけど)、入ったのが妙なサークルで、とんでもない超常生活に…
というお話でした。

今度は、奈良が舞台で、産休教師の代理で女子高に赴任した冴えない男の物語。
でもやっぱり、普通じゃないことが起こります。
なんと、ある日突然、鹿に話しかけられる。

さすが奈良。鹿も話す…じゃなくて
ありえない設定なのですが、面白いです。

主人公の男が、あんまり魅力が無くて(ハッキリ言えばウザいタイプ)、クラスの子達にも嫌われて、最初は嫌ーな読み出しだったのですが、我慢して(笑)読んでるうちに、どんどん話が転がりだして、先が気になって気になって、一気に最後まで読んじゃいました。
主人公も、最後にはちょっとはマシな男に成長できたしね。
鹿に話しかけられるまでが、我慢のしどころかも。

少々バカバカしい設定も、「ありえねー」と突っ込みつつ楽しめるような方には、オススメです。

読み終わったら、奈良公園で鹿に話しかけたくなるかも
コメント (2)
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