鹿男あをによし 万城目 学 幻冬舎 2007-04 売り上げランキング : 782 おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
惜しくも?直木賞を逃した作品です。
タイムリーなことに、ちょうど図書館の順番が回ってきて、手元にあったのでさっそく読んでみました。
前作『鴨川ホルモー』は、京都が舞台で、大学生の恋あり友情ありの日常生活かと思いきや(それもあるけど)、入ったのが妙なサークルで、とんでもない超常生活に…
というお話でした。
今度は、奈良が舞台で、産休教師の代理で女子高に赴任した冴えない男の物語。
でもやっぱり、普通じゃないことが起こります。
なんと、ある日突然、鹿に話しかけられる。
さすが奈良。鹿も話す…じゃなくて
ありえない設定なのですが、面白いです。
主人公の男が、あんまり魅力が無くて(ハッキリ言えばウザいタイプ)、クラスの子達にも嫌われて、最初は嫌ーな読み出しだったのですが、我慢して(笑)読んでるうちに、どんどん話が転がりだして、先が気になって気になって、一気に最後まで読んじゃいました。
主人公も、最後にはちょっとはマシな男に成長できたしね。
鹿に話しかけられるまでが、我慢のしどころかも。
少々バカバカしい設定も、「ありえねー」と突っ込みつつ楽しめるような方には、オススメです。
読み終わったら、奈良公園で鹿に話しかけたくなるかも