シェ・イリエのお気に召すまま

旭川にある自然派フランス菓子店シェ・イリエの店主の独り言を綴っていきます。よかったら、お付き合い下さい。

桃林堂上野店

2008-02-23 15:38:13 | 洋菓子
上野公園を抜けた東京芸大の隣にあります。
ロケーションはあまり良くありませんが、店の持つ雰囲気は最高です。
見る人が見ると何でもない普通の和菓子店かなぁ
(惚れた弱み)

桃林堂の和菓子

2008-02-23 15:24:16 | 洋菓子
先日、野幌にいる兄弟弟子の方から電話があって、上野でやっているルーブル美術館展を見に行ってくると言うので、お土産に私の大好きな桃林堂の和菓子をお願いしました。
初めてこのお店を知ったのは、13年くらい前に、あの伝説の編集長、花森安治の「暮らしの手帖」に出ていたのが最初の出会いでした。
桃林堂の看板商品である「五智果」の作り方が、例の編集部の事務所で写したような分解写真で出ていて、その内容が実に細かく正確に出ていたので驚きました。
この世界、特に和菓子の世界で、自社独自の看板商品の作り方を惜しげもなく公開するなんてことを、私は初めて見ました。
この本がすごいのか、この店がすごいのか、(おそらく私は両方だと思いますが)すっかり精神的子分になってしまいました。
翌年、ぜひ本店に行きたくて、大阪府八尾市に行って来ましたが、時間切れでお店を探せなくて、大阪の百貨店のその売り場でたくさんお土産を買い、旭川に帰ってからずっと和菓子ばかりを食べた思い出があります。
東京のお店は、その後で出来たと思います。
今回、彼が行って来た、その上野店も趣のある素敵なお店で、本当に、あのお店の精神が外観ににじみ出ています。
今の、看板商品の、この「子鯛焼」はかわいくて上品で
同じ鯛焼きでも、桃林堂がするとここまでになるという見本です。