シェ・イリエのお気に召すまま

旭川にある自然派フランス菓子店シェ・イリエの店主の独り言を綴っていきます。よかったら、お付き合い下さい。

最近読んだ本 「ミノタウルス」

2008-04-28 18:07:50 | 洋菓子
「ミノタウルス」 佐藤 亜紀 講談社
どういうジャンルになるのだろう、不思議な小説です。
独特の空気感で、文体に格調があります。

大筋は、20世紀初頭の帝政ロシア末期を舞台にした大河小説、田舎の地主の次男に生まれた若者が、戦争と革命の波に飲み込まれ全てを失い、「ミノタウルス」のような悪の獣のごとくに生きていくというもの。
何ともリアルで重厚な完成された骨の太い作品です。
スピード感というか疾走感というかどんどんとクライマックスに向かっていきます。


格子

2008-04-27 18:40:43 | 洋菓子
4条8丁目居酒屋「格子」は、私にとっては大切な場所でした。
今は、残念なことに、主人がご病気のため店を閉めております。
ここに始めていったのは、師匠がまだ旭川勤務の時に連れられたのが最初でした。
私が23か24歳の頃で、もう28年前になります。

ここのママの炊き込みご飯が昔から大好きで、先日ママから電話で
「店はしまっているけど、作ったから取りにおいで」と電話をいただき
もらいに行きました。
看板の灯りがついていない玄関から入っていくと、静かに1930年代のアルゼンチン・タンゴの曲がかかっていました。
奥から、ママが炊き込みご飯とアガロットを持ってきて「これ、ふたりで食べて」
と持ってきてくれます。
ただでさえ、昭和元年に出来た、漆塗りの作業場だったいい雰囲気の処で
なじみのママから大好きな食べ物をいただいて、1930年代の古めかしくも妖しげでかすれるようなバイオリン、ギター、アコーデオンの音を聞いていると、
混沌の中で安らぐということを大切に感じます。
ここで聞かなければ意味がないのを知りつつ、CDをお借りしました。カルロス・ガルテス 1930年代に活躍したタンゴの作曲家、歌手、映画俳優 30代の絶頂に飛行機事故で急逝。

http://hokkaido.yomiuri.co.jp/youyomi_06/mon/w_061120.htm



登山靴 2

2008-04-20 18:30:56 | 洋菓子
修理に出していた登山靴が出来上がりました。
新しいビブラムソールが頼もしいです。
よくなじんだものが、そのまま新しくなるのは実にうれしいものでね。
私のお菓子の道具であるパレットナイフは、一日も使わない日はなく、
今のものはもう29年使い続けています。
もう指の延長です。
壊れたら(柄を止めてあるリベットが一つ無くなっています)ショックです。
消費して社会経済が成り立っている今日、本当に大切なことは何か、
しばし考えさせられる事柄でした。
靴を修理してくれた靴職人の方に敬意を表します。

近藤麻智子アナウンサー

2008-04-18 19:07:10 | 洋菓子
http://www.stv.ne.jp/tv/amb/urabanashi/index.html?idno=20070606232841
ネットサーフィンをしていたら(どんだけ暇なんだ!)
上のようなところを見つけました。
去年、テレビの番組でお世話になった、近藤アナウンサーの「取材日記」
です。
今をときめくアナウンサー、やはり、何をやってもどこにいても、独特の「華」があります。
もしも、倅がいたら こんな娘(こ)と結ばれていただきたい。

ル・ジャンティオム

2008-04-18 18:02:16 | 洋菓子
一昨日、弟弟子の野幌のK原社長の新居に招かれ、
たいそうご馳走になりました。
高価なワインを惜しげもなく抜栓いただきありがとうございました。
ヨーコシェフにはいつも美味しい料理、感謝しています。
私の部屋も設計段階から用意してくれて、どうもすみません。
職住接近の見本のような、ちょうど良い距離感です。(店の道路を隔てた向かいに新居があります。スープの冷めない距離)
力あるなぁ、、、

翌日、二人で札幌ランチ、大川シェフの「ル・ジャンティオム」
私ごときがコメントできる店ではありません。大川シェフの優しく気さくな雰囲気はその経歴や実力からは、想像できません。
本当に偉い人はこうなのかと思わされます。  合掌!

画像は私の子羊と彼の蝦夷鹿
フォアグラのラビオリエ エスプーマ仕上げ、腰を抜かしました。

歓迎会 2008

2008-04-11 13:39:23 | 洋菓子
昨夜、永山の一軒家レストラン「Hロードハウス」で
お店の関係者と歓迎会の食事会を開きました。
バイトのF島さん、T田さん、パートのK村さん、新入社員のS田君、の歓迎を
デザインをお願いしているF田さん、会計・税理をお願いしているK原さん、社長、工場長の私の8人でしました。
送られるはずの吉田君は、急に仕事が入って来れられなくなってしまいました。
残念!
でも、活躍しているようなので、これまで同様、がんばってください。
みんなからの贈り物(カステラナイフ・めん棒の寄せ書き)は、後ほど何らかの方法でお渡しすると思います。
メニューはフォアグラの乗ったサフランリゾット、活オマールとホタテの濃厚美味ソース、蝦夷鹿のいいところ・濃厚美味ソース、自家製アイスクリームホットチョコレートかけ
美味しかったのはもちろん、何とも全てインパクトのある、お皿でした。
みなさん、これからもよろしくお願いします。


登山靴

2008-04-11 13:01:03 | 洋菓子
昨日の休み、部屋の片付けで登山靴を見つけ、そういえば靴底のラバーソールが剥がれかかっていたのを思いだし、忠和の秀岳荘に修理を依頼しに行ってきました。
蹴り癖があるらしく、
靴底との縫いつけ部分がほとんど無くなっていて
修理出来るかどうかは解らない模様だそうで心配です。
長年はき慣れたもので、何とかなれば良いのですが、、、
初めてこの靴を履いて山に登った時の感覚は、今でも覚えていますが足のひら(?)全体で地球を優しく感じるという感覚で
登山が益々、楽しくなった感じでした。
それまで履いていた、軽登山靴は、トムラウシ手前の岩場あたりでは、
裸足同然で、大げさに言えば、
地球の私に対する敵意のようなものが感じられていました。
毎回、登山後、家に帰って靴を洗うときの時間は何とも言えぬ良い時間でした。
直ればいいなぁ、

めん棒の寄せ書き

2008-04-06 18:45:05 | 洋菓子
三月いっぱいで年季明けになった吉田君へ
みんなからの寄せ書きです。
4月10日に歓送迎会で、プレゼントと一緒に渡す段取りです。
みな色々書いてありますが、私は
「三回はかって、一回で切る」
人生でも菓子作りでも
綿密な計画を練ったうえで、ここぞという時は決めてください。

(私の場合、一回計って、三回切ってましたが、、、)