シェ・イリエのお気に召すまま

旭川にある自然派フランス菓子店シェ・イリエの店主の独り言を綴っていきます。よかったら、お付き合い下さい。

旭川から最優秀賞

2005-06-29 18:50:01 | 洋菓子
先日、札幌パックと言う 菓子の見本市に行ってまいりました。
同時開催で北海道のデコレーションケーキの技術コンテストがあり、
見事、旭川の壺屋にお勤めの永宮氏が最優秀賞の道知事賞を受賞しました。
同じ、菓子研の仲間であり、この前のブログでも紹介した
マジパン細工の講習会にも参加してくれた
永宮さんがトップになるとはうれしい限りです。
旭川にとっても、動物園に続くうれしい話題になると思います。

`05 夏メニュー 3

2005-06-29 15:51:31 | 洋菓子
6月の最高気温が各地で塗り替えられる、暑い日が続きます。
今回の物も、以前働いていた店の開発部長のオリジナルで
下は、ブルーキュラソーのレモンソース、つぎが、洋なしピューレ
のザーネクリーム(ドイツ風ゼラチン入りの生クリーム)洋なしの角切りに
ブルーキュラソーのアガーゼリー
見た目も涼しげな、この菓子の名は「グレッチャーアイス(氷河の氷)」
食べ物は、センスだ!とつくづく教えられる今日この頃です。

最近のウエディングケーキ

2005-06-21 10:32:09 | 洋菓子
先日、ハーベストロードハウスで結婚式をなさるお二人にウエディングケーキをお作りしました。
私としては、珍しい、まあるい3段の物で、それをお花やさんの「空木」のお二人が和服姿で、お花やハーブを飾ってくれました。田園の真ん中で、ポプラの綿花がふわふわただよう、いい天気の中、おちついた、すばらしい、ウエディングケーキセレモニーでした。おめでとうございます。

今年の調理師専門学校

2005-06-21 10:15:25 | 洋菓子
非常勤講師で旭川調理師専門学校の製菓の実習に行っています。
今年一回目は基本的な「シュークリームとカスタード」
今年からクラスが1つ増えて午前と午後の2回、普段のケーキ教室の人数と違い(年のせいもありますが)1つ終わるごとに疲れが出ます。が、教えている最中は元気いっぱいです。
はじめは、おぼつかないのですが、卒業近くになると、彼らが見違えるようになるのを見るのは、実に気持ちがいいものです。
長期と短期的な目でがんばりましょう。お互い。

`05 夏メニュー2

2005-06-13 17:04:17 | 洋菓子
暑くなると食べたくなります。
〈パッション・ココ〉
下がパッション・フルーツのムース、上がココナッツのムース
間のスポンジは、ココナッツのフレークが入ったビスキュイ・キュイエール
別名ガトー・エキゾチック(異国情緒の菓子)
凍ったままでも、美味しいです。
今では、もう古いのでしょうが、
少し前に出てきた「ヌーベル・パティスリー」(新しいフランス菓子の流れ)の見本のような、ケーキです。

`05 夏メニュー1

2005-06-13 16:48:13 | 洋菓子
関係各所より、もっとケーキを(まじめにやれ)紹介した方が良いのでは、という声にお答えして、今回出しました、夏メニュー、
〈コーヒーゼリー〉
豆はご近所の「田中コーヒー店」又は「サンセバスチャン」さんのアイスコーヒー用のを使用
1層目はストレートなコーヒー味、2層目はミルクコーヒー、3層目は乳脂肪を低くし、メレンゲを混ぜ、さらに軽やかにした生クリームのゼリーと結構凝っています。
これは、以前、修行していた「東京六本木クローバー」の元開発部長I氏が考えたもので、作るたびに、良くできている組み立てだなあと感心します。

最近読んだ本 2

2005-06-08 19:11:04 | 近況報告
「透明な旅路と」あさのあつこ著
あさのあつこ初のモダン・ミステリー
雨の月夜、街婦の白い頸を締めて車で逃亡中の吉行明敬は、
街路灯すらない道で、一組の少年と幼女に遭遇する・・・。
その謎に満ちた少年は「この子を家まで届けてほしい」と、言う。
てっきり児童文学の人かと思っていました。あの、痛いほど繊細で、
作者が物語の中で過去の痛みを思い出しながら、書いているような、
「バッテリー」までは行かないまでも、
何か心が締め付けられるものがあります。
最後もなかなか、良い終わり方だと思います。
お勧めです。


「北海道の食彩〈マッカリーナ〉物語」笠井一子著
マッカリーナと言う「オーベルジュ」がどのようにして出来たのか、
前から知りたいと思っていました。
やはり、数々の困難があったことが、少しはわかりました。
本当は、この10倍は大変だったのだろうと思います。
夢を実現するのは、容易でないが苦労と同じ振幅で、
達成感があるのだろうと羨ましく思いました。

最近聴いたCD

2005-06-08 18:52:46 | 近況報告
先日、ミステリー倶楽部の会長のY氏が
お店に「ファド」のCDを持ってきてくれました。
ポルトガルの民族音楽で、どことなく、日本の演歌にも似た趣があります。
夕方とか夜、ちょっと強めのお酒をちびちびやりながら聴いていると
思わず泣けてきて、次の日、二日酔いで、また泣きながら仕事をします。

ファドの女王 AMARIA RODORIGUES
腰の据わった歌声 LUCILIA DO CARMO
か細い声のセニョール・ファディスタ ALFRDO MARCENEIRO他の3枚
会長ありがとうございました。

旭川菓子研究会「食の教育」

2005-06-05 15:22:44 | 洋菓子
旭川及びその近郊の菓子技術者で
「旭川菓子研究会」という組織を作り
いろんな活動を行っていますが、
その1つ、ボランティアで保育園の食育として
ショートケーキの製造過程を見せ、新鮮な味を知ってもらおうと
今回、神居の旭川保育園で子供たちと共に、ショートケーキを
作ってきました。いつも思うけど、
この子たちの、なにも見返りを求めない、心からの笑顔は
「ハッ!」とさせられます。
学ぶべきは、我々でした。どうもありがとう。