シェ・イリエのお気に召すまま

旭川にある自然派フランス菓子店シェ・イリエの店主の独り言を綴っていきます。よかったら、お付き合い下さい。

夏の終わりのワイン会(シャンパン編)

2007-08-21 11:27:08 | 近況報告
一昨日、いつも出席させていただいているワイン会を、私の店の裏庭で開きました。
その会に、もうずいぶん出席しているのですが、未だにワインはよく解りません。
底なしの沼に踏みいった感じですが、
その沼の水はたいへん甘美です。
毎回夏の盛りはシャンパンの持ち寄り会です。
15人15種のすべて異なるシャンパンを飲み比べることはそうそうない、いい機会でした。
ケータリングしてくれたビストロKさんのご一家、ありがとうございました。
主催者のN夫妻には、セッティング、翌日の後かたづけなどご苦労様でした。

最近、観た映画「レミーのおいしいレストラン」

2007-08-18 18:08:00 | 洋菓子
休みの日、良く映画を見に行きます。
先日ディズニー映画の「レミーのおいしいレストラン」を見に行きました。
非常におもしろく、見終わった後の満足感はなかなかのものでした。
目が覚めるような最新アニメ技術で美しい映像もさることながら、
脚本も良く、映画の娯楽性を網羅してあり、
今のグルメジャーナリズムへの皮肉も効いていて楽しい映画でした。
内容は、私も大好きなテーマ「生存所属を異にするもの同士の魂の流通共鳴」
が見事に描かれております。(新美南吉の「てぶくろを買いに」)

最近読んだ本 2007夏

2007-08-13 17:48:29 | 近況報告
しばらくぶりの「最近読んだ本」です。ここんところ、精神的なゆとりがなく、ついつい料理や旅の月刊誌を読んでお茶を濁していました。
今の自分がどんな状態か解る「物差し」であります。読み終えた順に
「隠蔽捜査」今野 敏
主人公は竜崎 伸也48才、東大卒 警察庁長官官房総務課長。役職柄、連続殺人事件のマスコミ対応に追われながらも、衝撃の真相に気づいた、そんな折り、息子の犯罪行為を知る。
キャリアに対するノンキャリアの対応やキャリア同士の対立、そんな普段知り得ない世界をかいま見られるのが読書の醍醐味です。くわえて誰もが大なり小なり経験する、組織のひとりとしての危機管理、個人の父親としてのなすべき正義、
これらを、うまい場面の構成ときっちりイメージできる登場人物の描き方などで表現し、文句なく★三つです。
「鹿男あをによし」万城目 学
ジャンルは、ファンタジーユーモア小説?
普段この手の本は買わないのですが、少々魔が差したという感じですか、
でも結構楽しめました。
二学期限定で奈良の女子校に赴任してきた28才の「オレ」と
担任の生徒「堀田」とのやりとりが実におもしろく、壮大な構想の割には小さな場所で起こっている話を独特のユーモアでおもしろくまとめてありました。
誰にも見られていないと思い、鹿せんべいを食べてみると、これが思いの外うまく
食べれちゃって、次の日教壇に立つと、黒板に「鹿せんべい そんなにうまいか」と書かれるところは、あの有名な小説みたいでうれしかったです。
前作の「鴨川ホルモー」も是非、読みたいです。
「独り群せず」 北方 謙三
今までこの作家のものは読んだことがありませんでした。
風貌がいかにも、という感じで、何となく敬遠していましたが、
これを読んで一遍に好きな作家になりました。
舞台は、幕末、大阪、料亭「三願」を息子に譲り隠居し、その別邸で日に三組の客しか取らない「三願別荘」を静かに営んでいた「光武利之」。
乱世の波は、とうに武士を捨てた彼を放っておいては
くれなかった。
当時の和食の修行が、どのようなものかも解って一気読みしました。
まあでも、新撰組が出るとなぜ
こんなに、どんな場面でも華が出るのか、
日本人の独特の美学でしょうかね。
しかもクライマックスは、その組織と独り対決するという、
私の好きな「高倉 健」さんです。

物置小屋

2007-08-10 16:06:50 | 洋菓子
一昨日、物置小屋を設置いたしました。
テラスが少し狭くなり、緑の借景が減りました。
残念!
菓子屋は包材が多くてたいへんです。
(計画性と管理能力がないと不良在庫が増えます。)
何とかしなくては、、、