シェ・イリエのお気に召すまま

旭川にある自然派フランス菓子店シェ・イリエの店主の独り言を綴っていきます。よかったら、お付き合い下さい。

近況 1

2005-07-20 16:59:17 | 近況報告
短い旭川の夏が来ました。ウッドデッキのホップがぐんぐんのびて来ました。
木陰が出来て気持ちがいいです。秋にウッドデッキを変える予定ですが、その際、
このホップは無くなるかもしれません。
年々、大きな葉っぱになるのを楽しく見ていたのですが、残念です。

最近読んだ本 3

2005-07-10 17:51:25 | 近況報告
上から
「明日の記憶」萩原浩/著
人ごとだと思っていたことが我が身に起こってしまった。
最初は物忘れ程度だと思っていたが
医者から、若年性アルツハイマーの初期症状と診断される。
戸惑いながらも懸命にその病気と向かい合あう主人公と家族愛。
第18回山本周五郎賞にひかれて買ったのですが、
「アルジャーノンに花束を」賞と言う感じ、
主人公が私と同じ年の設定なので、よけい身につまされて読みました。
「花まんま」朱川湊人/著
大坂の路地裏を舞台に新進気鋭の作家がえがく、6編の不思議な世界。
個人的に「ゆうれい物」(そのようなジャンルは無いけど)にめっぽう弱く
すぐ、涙腺がゆるみます。
浅田次郎の「ぽっぽ屋」、山田太一の「異人たちとの夏」など
愛する人との理不尽な別れをこのような形で解決させるのは
作家の力量と感性がなければ成し得ないと思います。切ないです佳作です。
「半島を出よ」村上龍/著
今、旬の話題作です。ストーリーは書かなくとも、皆さんご存じと思います。
まず、作家の想像力に喝采、
その発想を現実のように思わせる取材力は、実に強腕です。
読み終わった感覚が何かに似ているとずっと考えていましたが、
高村薫の「レディジョーカー」でした。
骨太な読後感です。今年の「このミス」上位は堅いと思います。


優佳良織織元のお誕生日

2005-07-05 12:18:34 | 洋菓子
いつも、Aかわ新聞のK籐氏から
7月7日に優佳良織の織元の誕生日ケーキを
御注文いただきます。
常々、優佳良織や伝統工芸村の建物は旭川の宝と思っているので
この注文は、いつもより少し緊張します。今回はマーブル模様のオペラの上に
点描で描いた優佳良織をバックに、織元をチョコで輪郭、ジャムで色つけしました。
「何々の予算(少なくはない)で任せます。」と言う、K籐氏の
骨っぽい注文の仕方も、銀座の若旦那みたいで、
職人にとってはありがたいことですが、緊張もあります。

ウエディングケーキ 5

2005-07-03 15:20:43 | ウエディングケーキ
作日のウエディングケーキは、新郎新婦の共通の趣味である登山を
イメージしたものを、とのリクエストにお答えし、
ホワイトチョコをドーム型に流して、地元の大雪山連峰を模し
背にリックを背負ったうさぎとアヒルの人形を乗せて、お作りしました。
お二人からの、ご感想はわかりませんが、関係スタッフにはけっこう受けました。